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虐殺の英雄  作者: 社長
第三章、美食の探求者
15/16

G-15 狩猟の箱庭

木々が重なる音が聞こえる。


この木々を移動しているのだろうか。


この森全体が美食屋の思うがままである。


逢魔「魔術じゃねぇ、それに森全体からかすかに終焉の残滓を感じる・・・。おまえもか!!」


美食屋「あぁ、この力には本当に感謝しているよ。私はもう誰にも奪われない、奪わせない、私が奪う側なんだ!!」


さらに二射、音が聞こえる。


今度は別々の方向からだ。


逢魔「さっきので分かった、必中なんだろ?この森の中ではよぉ!!」


逢魔の腕が肥大化し、矢をはじき返す。


逢魔「ってことは弾いちまえば問題ねぇな!!」


エクストラスキル【逢魔之刻(ギャクサツノジカン)】が発動する。


美食屋「君も同族なのか!!同族を食べるのは初めてだよ!!どんな味がするのかな・・・、甘い?辛い?苦い?なんでも大歓迎だよ!!」


弾かれた矢は失速し、地面に落ちる。


だが、再び再加速し逢魔の体に突き刺さった。


今度は心臓に二発だ。


逢魔「ぐぁぁぁぁ!!」


美食屋「なんで死なないの?普通心臓に矢が三発も刺されば人は死ぬはずだよ?」


逢魔「知らねぇよ・・・、タフな家系だからか?」


美食屋「大丈夫だよ、固い肉でも私は大歓迎だから!!」


逢魔「話が通じねぇな・・・、終焉化した奴はみんなこうなのか?」


美食屋「私の【狩猟の箱庭(ハンティングワールド)】からは逃げられない。さぁさぁお腹の中へおはいりなさいな!!!」



逢魔は血を流し、膝をつく。


体力が限界に近付いたことにより、エクストラスキルが自動的に解除された。


逢魔「くそが・・・。」


逢魔は不意に思ってしまった。


ゼルがいればその観察眼により相手の弱点がつけたのではないか。


だが、それを自分から突き放した逢魔に助けを請う資格はない。


その瞬間、地面に白いモヤが現れた。


美食屋「な、なに!?」


一番驚いているのは美食屋だった。


逢魔「・・・くっくっく、ありがとよゼル!!」


逢魔は力を振り絞り、エクストラスキルを再顕現させる。


そしてその白いモヤを思いっきりえぐり取った。


美食屋「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」


美食屋の叫び声と血が滴る。


美食屋は最初から地面の中に隠れていたのだ。


逢魔「ありがとよゼル、これは貸し1だな!!」


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