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いい香水付けてるね

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


何も知らない間柄の二人。

なんやかんやあって、付き合ったその後の話。


ハッシュドポテトのふわふわ感が増してました。

私は前のザクザクした方が好きです。

「私のベッドで寝れば良いじゃないか」

と、彼奴の方から言い放ったのが事の発端だった。


細い腕が体に巻き付いて、隙間なく密着する。胸元には埋められた女の顔。時折激しく音を立てるのは、呼吸音である。世の中には『猫吸い』なんて行為があるが、其れを思い切り彼氏の体でされている。

「……いい加減離れて来んね?」

「何故? せっかく合法的にしがみついているのに」

胸元に頬を擦り寄せる。離れる気はさらさら無いようで、服に指が噛み付いてくる。こうなるとどっちが猫だか分からない。

バツが悪そうに視線を逸らして、必死に理性にしがみつく。手を出しても今なら合法的なのではなかろうか?

「いい香水を付けてるね。今度銘柄教えてよ」

「何も付けてねーよ」

「そう。じゃあ君に抱き着いて匂いを移すしかない訳だ」

相手が何時もより饒舌なのは、裏表なく俺の体臭を気に入っているからだろう。自分の匂いなんて幾ら嗅いでも分からない。でもこうして抱き着かれているのは、その……悪くない。

そう油断をしていたら、後ろに回っていた手が腹に移動した。悪戯に服の中に潜り込むと、ぺたぺたと触れる。子供らしい手つき。色気の欠片もない手つき。

「いい体してるね。お兄さん」

「オヤジ臭い」

「……本当だもん」

前に俺の匂いを嗅ぐと眠くなると言っていた。もしかしたら眠いのかも知れない。眠いから、酔った様に積極的なんだと思う。普段なら考えられない行動だった。

だがそろそろ理性も限界を迎えていた。気が付くと女の体を転がして、馬乗りになる。腕は依然と身体に絡み付いたままだ。隙間が出来そうになると、嫌がるように巻き付いてくる。

「あんまり煽るなよ」

「やましい事、出来るものならやってご覧よ。離れないから。絶対離れないから」

そう言うと、限界を迎えた様に瞼を閉ざした。しっとりと首周りに感じる重さ。力を抜いたのだ。それでも未だに離れ難く俺の体中に自分の腕やら脚を絡ませている。

だから俺が出来る仕返しといったら、これしか無かった。顔をよじって首に唇を当て、強めに吸い付く。次いでに噛み跡も付ける。結構目立つ場所。朝起きた時の反応が楽しみだった。


「んっ。油断した」

「いい香水付けてるな。今度銘柄教えてくれよ」

「銘柄? 其れは……」

唇が俺の名前を紡ぐ。お前が愛した男の子名前。

眠いのか、ご機嫌なのか少し饒舌な彼女です。

頭の中ではフルスロットルで物を話しています。

その片鱗が見えた瞬間です。


抱き着かれていたら何も出来ないよね。

と思いながら書いてます。


時折香る匂いが好きです。

そりゃもうしがみついて吸い込みたくなるくらい好きです。

周りの視線が怖いのでやりませんが。





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