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第7話


 

「ごめんなさいって!私が悪かったから、そんな拗ねないでって」


必死にドラゴンさんのご機嫌を取ろうとするが


「いいんだ、いいんだ…どうせ我なんて一人寂しくここでいじけて過ごすのだ…」


ずっとこの調子である

夜一なんか寝る態勢を取り始めるし…

もう!こうなったら媚に媚びるしかない!


「ドラゴンさーん!私、すごくあなたの知識を知りたいな!異世界にきて、ドラゴンさんみたいにいろんな知識を持ってる人から、お話を聞けるなて、私はとても運がいいよ!」


これが私の精一杯のごますりだ!どうだ!


「そうだろう、そうだろう!」


すっかりご機嫌がよくなりました。ドラゴンさん簡単かよ


「ん?なにか失礼なこと考えておらんか」


「いえ何も!」


あっぶなっ、また拗ねるとこだった…


「さて、何から話そうか…

お主は異世界からの者と理解はしているのだな、

では、このダンジョンに入ってから不思議なことは起きなかったか?」


「不思議なことなら、いっぱい…

一番驚いたのは、夜一としゃべれたことかな…?」


これは、本当に驚愕したよ

でも、ドラゴンさんも夜一としゃべれてたから普通なのかな?けど、夜一も驚愕してたし…


「それがお主のユニークスキルだな」


「ユニークスキル?私に面白いスキルがついてるってこと?失敬な」


「違う、ユニークスキルはその人物にしかない特殊なスキルだ

これは、皆にあるものではない、一部の人間に稀にあるものなのだ」


「つもり、普通の奴は持ってねーってことか」


あ、夜一起きてた

こいつ、さっきは暢気に寝てたくせにぃ

今度、顔に落書きしてやる


「もう一回咬まれとくか」

「遠慮しておきます」


勘が鋭い…


「話しをもどしてよいか?」


「どうぞ…」


「…我とそのダイアウルフ族としゃべれるのは、ただ単に我がすごいのだ

だが、お主は生き物マスターというユニークスキルのおかげだ」


生き物マスター…ダサい…


「生き物マスターはあらゆる魔物、精霊、植物獣…生きている者すべての声が聞こえ、

たとえなついてなくとも、自分よりも上のレベルの者でも従わせることができるのだ

そして、全ての(ザ・レースオブ)種族(エブリシング)(ブック)を持つことを許される者でもある」


「本…?」


「お主がスライムと遊んでいるときに、運勢(フォーチュン)決定(ディスィジョン)(ボックス)を開けさせたはずだが?」


「…このバックが入ってた箱のこと?

スライムとは遊んでませんー!一生懸命戦ってましたー!」


「ああ、運よくバックを当ててくれて、助かったぞ

もし、当てなかったらお主、死んでたかもな」


軽々と死んでたかもなって…

この野郎!もうこいつに敬意なて払わん!


「おいドラゴンさんよぉ、こいつが死んでもしてみろ!

いくらエンドラゴン族でも、その喉咬みちぎってやる!」


あ、兄貴ぃぃいいい!感動っす!一生ついていきます!(二度目)


「怒るな、怒るな

我はちょっと試しただけだ

不運になっても、どっちみち助けてたぞ」


意外と優しいこのドラゴン…

でも、さんはもうつけてやんねぇ!


「って、やっぱりこのダンジョンで私のこと誘導してたな!

あのスライム大群どういうこと!?大変だったんですけど!?夜一に会わせてくれたことには感謝!

けど、スライムの大群はない!」


「ダイアウルフは我のダンジョン近くで、ゾンビに襲われて死にかけておったからな

お主が持ってるポーションで直してくれると信じて、引き込んだで会わせた」


私のスライム抗議は無視かい!


「夜一やっぱり死にかけてんだ…間に合って本当に良かった」


見た目だけの判断だったから、わからなかったけど、酷い状態だからね…

心の底から安心して、夜一の頭をなでる

夜一は黙って、私の手に甘えてくれてる…

くそぉ、かわいいなぁ!


「…忌み子は、異界の者に優しくされてぽろっと契約したか」


ぽつりとドラゴンは、聞き捨てならないことを言い放った


「ちょっと、忌み子って誰の事

私をいってるんですかー」


「お主ではなく、ダイアウルフのそ奴にいったのだ

ダイアウルフ族は皆、青い色をしているが黒は初めて見たな

不吉な色とされているから、随分と周りに疎まれたんじゃないか」


「まぁ…な…」


こいつぅ!ムカつく!


「黒だって別にいいじゃん!

大体不吉とか古い!古い過ぎるよ!いつの時代の事言ってるの!ファッションとかにもすごい存在感!

黒は夜空に欠かせない色!黒があるから白がある!黒がなければ、すべてが始まらない!

そんな黒が好きだ!出会ったばかりだけど、そんなかっこいい夜一が私は大好きよ!」


まったく!意地悪なドラゴンだ!

同意を求めようと、夜一の方に目を向けると、夜一の綺麗な瞳から一滴の涙が流れてた


「よ、夜一!?ドラゴンの言葉にやっぱり傷ついた!?

それとも、私がファッションにたとえたから嫌だった!?」


「ちげー…ちげーよ…ただ…ただ、目にゴミが入っただけだ!

大げさすぎんだよ、お前は…」


目にゴミが入って泣く夜一…繊細!?


「はっはっはっ!我が悪かった!ダイアウルフよ

すまなかったな、許してはくれぬか?」


ぬけぬけと!


「別に気にしてねーから

だから、俺のご主人様は機嫌直せって」


「ムムム…夜一が私の事名前で呼んでくれたらいいよ!」


まだ一回も呼ばれてないからね!これを機に覚えてもらおう


「名前って…はぁー…マナカ…

これでいいか」


うん!よし、満足!


「私今機嫌いいから!早く続き話て!」


「調子が良い娘だな…」













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