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第2章 第1話

 

 フシルが突然泣きながら謝罪してきたのは、私を騙して隠れ蓑にしようと考えらていたらしい…

 正直フシルを助けたのは、私の勝手だったから騙された感ないからそこまで重く捉えてないんだよねぇ

 けど、夜一君が物凄く怒っております…


「俺たちを利用しようなんてなぁ、いい度胸じゃねぇーか

 俺に食われる覚悟、できてんだろうな!!」


「わぁあああ!?夜一ストォオオップ!!」


 赤ずきんちゃんに出てくるオオカミの如く、大きく口を開いた夜一に焦り、慌てて間に入って止める。


「フシルも悪いと思ったから謝ってるんだし、ここは穏便に、ね!」


「主様良いのでございます…私が阿呆だった自覚は十分にございまする…

 さぁ!ダイアウルフよ!処罰を!!」


「ワシミズ族、潔いなぁ!いくぞ!!」


 だから、ダメだって!!弱肉強食否定しないけど!ここは事情聴いてからでもいいなじゃない!?

 という風に夜一を正面から抱き着きながら止める。

 抱きしめたら、口を閉じて動かなくなったので引き留めがきいたのかな?よしよし、夜一はいい子や

 そのまま、ステイよ!

 ほんとこの毛並み最高です。撫でがいがある。


「…フンッ、ここはマナカに免じて一旦見逃してやる。

 マナカもこいつと仮契約しちまったんだろ。どんな事情があるかは知らねぇが、さっさとそれ解いてワシミズ族とおさらばするぞ」


「夜一も結構、薄情よの~」


「うるせぇ、バリオンはちゃんとした道案内するっていう役目があること忘れんなよ!ボケジジィ!」


「夜一よ!お主口が悪すぎるぞ!それに我はまだじじぃではないと言っているではないか!このわっぱが!」


 この二人は一旦放置しよう。

 おさらばという言葉にフシルは明らかに気落ちした表情となり、また俯いてしまった。

 う~ん…そんな落胆されるとなぁ…最初、不気味な森で一人でいるのも大変そうだったから、一緒に抜け出すまていうのもあったし…

 けど、もうこんなに穏やかな森になったから一緒にいる意味も…どうしようか………よし!


「フシルも一緒に来る?」


「え…?」


 予想だにしていなかった言葉なのだろうか、パッと私と目線を合わせた時の目がまん丸で黒い瞳孔が小さくなってた。夜一は厳しめの声色で私の名前を呼ぶので、再度胸に抱きこんで落ち着かせる。


「正直、フシルの利用しようって考えは、いいことじゃないよ?けど、賊共に怒ったのも、フシルを助けたのも、私がしたくて勝手に行動したことだし。私もフシルから光魔法を教わって助かってるから今のところウィンウィンかなって」


「うぃんうぃん…」


「そう、ウィンウィン!お互い協力し合った仲っていうことよ!」


「ぬ、主様…」


「だから、フシルはそんな気に病まなくていいの」


 抱きしめたままの夜一からお人好しと聞こえたが、私も夜一も実際にフシルいなかったら危なかったよ!?

 光魔法なんて、バリオンさんは使えるかわかんなかったし!存在も知らなかったんだから。


「それで?フシルはどうする?」


「わ、私は…ワシミズ族でございます…」


「うん」


 ワシミズ族ってあった時からみんな連呼してるけど、私いまいちわかってないからね?これでも異世界から来てる身よ?そこんとこ忘れないでね?特に、私になんも説明してくれない夜一とバリオンさん?


「私は…いるだけで疫病神…共にいたら、主様も狙われてしまうかもしれません…」


「それって、フシルに酷いことしてたあの賊共みたいなのから?」


「はいでございまする…だ、だから傍にいない方が…主様にとって都合が…」


「もう、フシルは私の話聞いてた?私は、フシルがどうしたいかを質問してるんだよ?」


 フシル消極的じゃない?最初の積極的さはどこいったのさ?

 狙われてるったって、意外と私も戦えることを知れたから、賊共系は案外そこまで負担じゃないしね。

 危なくなったら夜一の兄貴が出番です。


「まぁ、私の都合だったら、フシルがいてくれたらめちゃくちゃ嬉しいけどね」


 もふもふが増えるのは、癒しになるので大歓迎なのです。

 夜一を離して、向き合いながら自分の感想を伝える。そうすると、フシルは全身を震わせながら私のお腹にまたもや衝撃を入れる。


「ぐぉお!?」


 おかしいな…私の耐性は…?


「主様!主様!!私!一生貴方を守りしまする!!う゛ぅ、う゛ぇえ゛え゛え゛え゛ん゛!!!!!」


 器用に翼で、私のお腹にへばりつきながら大泣きをするフシルに、なんだか衝撃の痛みも気にならくなる。

 夜一は隣でため息をついて呆れた目をするが、何も言ってこないので了承と捉えていいのかな?

 なんだかんだ、夜一も優しい子だからね!

 フシルも泣き止むまで、しばらくここでのんびりしますか。せっかくこんなに豊かな森になって、風が気持ちいいしね。ピクニック気分だい。

 …そういえば、ルビィーナさんの記憶でのおじいちゃんは、どうして苦しいそうだったんだろう…バリオンさんも、記憶の中で途中でいなくなってたし…

 何より、見習いの子たちはどうなっちゃったんだろう…?

 …わからないことが増えていく…よし、一回寝てまた考えようっと

 まだ、泣いているフシルをそのままに地面いっぱいに生い茂った草むらに腰を下ろす。


「おい、寝ようとしてねーよな」


「な、何のことでしょう!?ちょ、ちょっと休憩しようとしただけだよ!?」


 す、鋭い…流石夜一…そんな睨まないで…


「あ、そうだバリオンさん。回復魔法の仕方わかる?夜一とフシルの傷治したいんだけど。」


「お主一回やってみてるではないか。あの時のようにやれば良い」


 バリオンさん、何のための通信なの?もう、これ意味ないよね?てか、あんとき見えてなかったのでは?


「はぁ…あれだっけ?イメージよね…?えいっ」


 二人に触れながら、傷がない状態を思い浮かべる。すると、みるみるうちに傷が治っていき、最後には傷跡すら残らなかった。よかった!これで、元気もりもりかな!やっぱり、こういうのは触れてた方がやりやすい。


「…マナカ、これ人前でやんなよ

 ポーションあったろ、基本的にあれで今度からはやれ」


「え?なんで?」


「ここまで治せる者は、同族でもみたことがございませぬ…」


 いつの間にか泣き止んだフシルは、夜一と同じ真剣な表情になる。

 二人とも怖いっす…


「ふむ、どうやらいくつか決め事をしといた方が良さそうだ」


 どういうこっちゃいな



 _______

 ____________________

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 なるほど…回復魔法を使える人はいるけど、傷跡すら残さずに治すのは滅多におらんと。

 そして、光魔法もごく稀なので、権力持っている人たちに狙われやすいとな…フシル!同じになったね!これで、ますます一緒にいなくちゃ!

 じゃ、ないわ!!私は、そこそこ異世界楽しんで帰る予定なのに!!

 これも、チート持つものさがってか…笑えん…

 はぁ…まぁ、なんとかなるかな…夜一たちもいるし…

 …平穏に旅できるかなぁ…まずい、これまたフラグだ…やめよやめよ!暗くなる!もっと楽しいこと考えよう!

 よーし!癒しのもふもふをとりあえず夜一とフシルから摂取だ!

 

 途中、襲ってきた賊共が寝っ転がってたからついでに治しときました。

 なんか、バリオンさんが言うには飲み込まれてそんな経過してなかったからじゃないかって。よかったな賊共!もう悪いことすんなよ!


「やるなって言ってんだろうが!」


「いや、だって…通りすがって死んでたら、目覚め悪いし…」


「主様は優しい方でございまする~」


「甘やかすなワシミズ族!!」


「ダイアウルフ族は怒りっぽいすぎまするよ?もう少しカルシウムとやらをとってはいかがでございます?」


「こいつ、やっぱ喰うぞ!!」


「きゃあ!主様怖いでございまする!」


 早速仲良くなってるね~喧嘩する程仲がいいってね。

 とりあえず、次の目的地は、森近くの町?街?があるらしいので、そこに出発だぁああ!!



















今回速足だったかもです…いえ、そんなことないですよね!うん!

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