第48話 二人だけの秘密は、二人では守れない
月曜日の朝。
校門へ続く坂道が見えたところで、美咲は悠真の手を離した。
絡んでいた指がほどけ、朝の空気が二人の手のひらの間を通り抜ける。
ほんの数秒前まであった温かさが消えただけなのに、悠真は左手が急に冷たくなったように感じた。
「ここからは、学校用ね」
美咲はそう言うと、悠真から一歩離れた。
それまで腕が触れそうなほど近くを歩いていた二人の間に、人一人が通れる程度の距離が生まれる。
学校では今までどおりにする。
土曜日の朝食を食べながら、二人で決めたことだった。
恋人になったことを、隠し通したいわけではない。少なくとも、菜月と孝太郎には近いうちに話すつもりでいる。
ただ、クラス全員へわざわざ発表するのは恥ずかしい。
悠真にとっては、余計な注目を避けたいという理由もあった。
球技大会を境に、ただでさえ周囲から話しかけられる機会が増えている。そのうえ学年一位の美咲と交際を始めたと知られれば、しばらく落ち着かない日々が続くことは想像できた。
「名前も、間違えないようにね」
美咲が念を押す。
「学校では一ノ瀬さん」
「うん。私は水瀬くん」
「二人だけになったら?」
「悠真くん」
美咲は一度周囲を確認し、誰もこちらを見ていないことを確かめる。
そのあと、少し恥ずかしそうに身を寄せた。
「好きだよ、悠真くん」
耳元で囁く。
柔らかな吐息が触れ、悠真の足が止まりかけた。
「……学校用に切り替える直前に、それ言う?」
「今から言えなくなるから」
「帰るまで我慢できない?」
「できないかも」
美咲はいたずらに成功した子どものように笑う。
付き合う前は、好意を口にするだけで顔を真っ赤にしていた。
それが交際を始めてからは、ときどき驚くほど素直になる。
ただし、自分が言う側のときだけだ。
「俺も好きだよ、美咲」
悠真が返すと、美咲の顔がすぐに赤くなった。
「ここ、もう学校の近くだよ」
「言い始めたのは美咲だろ」
「私は小さな声だったもん」
「俺も小声だよ」
「誰かに聞かれたらどうするの?」
「聞かれて困ることでもないだろ」
「恥ずかしいの!」
美咲は先ほど自分から近づいたくせに、今度は慌てて距離を取る。
悠真が笑うと、不満そうに頬を膨らませた。
「もう水瀬くんって呼ぶからね」
「はい、一ノ瀬さん」
「……何だか寂しい」
「決めたばかりだろ」
「分かってるけど」
美咲は自分の右手を見下ろす。
指を曲げたり伸ばしたりして、先ほどまで触れていた温度を探すように動かしていた。
「今日一日、手をつなげないんだね」
「学校でつなげば?」
「できないよ」
「机の下なら見つからないかも」
「授業中に?」
「先生からは見えない」
「集中できなくなるでしょう?」
「美咲でも?」
「悠真くんと手をつないで集中できるわけないよ」
答えたあと、美咲は口元を押さえる。
「……水瀬くん」
「今、間違えたな」
「悠真くんが変なことを言うから」
「俺のせい?」
「そうです」
「じゃあ、罰として今日の夕食はなし?」
「それは悠真くんが困るだけでしょう?」
「俺に効く罰だよ」
「食事は罰に使いません」
美咲はきっぱり言う。
こういうところは、恋人になっても変わらない。
付き合い始めたからといって、突然甘い言葉ばかりを交わす関係になったわけではなかった。
美咲は今までどおり悠真の生活を心配し、食事を抜こうとすれば怒る。
悠真もその姿を見て、少し面倒だと思いながら、同時に嬉しいと感じる。
「それじゃあ、私は少し時間を空けてから行くね」
美咲が道の端で立ち止まる。
「今日も?」
「毎朝一緒に登校したら怪しまれるから」
「もう近所だって知られてるだろ」
「それでも念のため」
「分かった。教室で」
「うん」
悠真は一人で歩き出す。
数歩進んだところで、美咲に名前を呼ばれた。
「水瀬くん」
すでに学校用の呼び方だった。
振り返ると、美咲が自分の頬を人差し指で軽く示している。
「何?」
「寝癖、残ってるよ」
「どこ?」
「右側」
悠真が自分の髪へ触れる。
「そこじゃない。もう少し後ろ」
「分からない」
「少し屈んで」
悠真が言われたとおり頭を下げると、美咲が近づいてきた。
指先で髪を何度か撫で、跳ねていた部分を直す。
「朝、部屋を出る前に確認しなかったの?」
「したつもり」
「鏡の前に立っただけでしょう?」
「よく分かったな」
「もう」
美咲が呆れたように息を吐く。
それから仕上がりを確かめるように、悠真の髪をもう一度撫でた。
「これで大丈夫」
「ありがとう」
「どういたしまして」
二人は自然に見つめ合う。
朝日を受けた美咲の瞳が、柔らかく細められる。
人通りがなければ、このまま顔を近づけていたかもしれない。
そのとき、坂道の下から自転車のブレーキ音が聞こえた。
「朝から何してるんだ?」
自転車へ跨った孝太郎が、二人を見ていた。
美咲の手は、まだ悠真の髪へ触れている。
二人の距離も近い。
「佐伯くん!」
美咲は慌てて手を引っ込める。
「お、おはよう」
「おはよう、一ノ瀬さん」
孝太郎は自転車から降りると、二人を交互に見た。
「何で時間を空けて登校してるんだ?」
「どうして分かるんだよ」
「さっきからあそこに一ノ瀬さんが立ってたから。お前だけ先に学校へ行こうとしてるように見えた」
「近所だから、途中で会っただけだよ」
「ふーん」
孝太郎の視線が鋭くなる。
「付き合ってることを隠すためじゃなく?」
美咲の肩が大きく跳ねた。
「つ、付き合ってないよ!」
反射的な否定だった。
悠真の胸に、小さな引っかかりが生まれる。
隠すと決めたのだから、正しい返答ではある。
それでも美咲があまりにも強く否定したため、少しだけ寂しく感じた。
美咲も言った直後に気づいたらしい。
悠真の顔を見て、申し訳なさそうに眉尻を下げる。
「ごめ――」
「学校では、な」
悠真はその言葉を遮った。
今ここで美咲を困らせる必要はない。
だが孝太郎には、すべて伝わったらしい。
「学校では?」
楽しそうに片眉を上げる。
「つまり学校の外では違うのか?」
「佐伯、遅刻するぞ」
「まだ二十分ある」
「早く行け」
「自転車だから、お前らより先に着くけど」
「……面倒なところだけ頭が回るな」
「失礼だな」
孝太郎は笑いながら、美咲へ顔を向ける。
「安心してください。誰にも言いませんよ」
「本当?」
「一ノ瀬さんが認めてくれるなら」
「それは……」
美咲は数秒迷い、悠真を見る。
先ほど強く否定したことを気にしているのか、不安そうな表情だった。
悠真は小さく頷く。
孝太郎なら、話してもいい。
入学直後から悠真へ話しかけ、平凡なふりをしていた自分を友人として扱ってくれた相手だ。
「昨日から」
悠真が答えた。
「美咲と付き合ってる」
美咲の頬が赤くなる。
しかし今度は否定しなかった。
「うん。昨日から……恋人です」
口にしただけで恥ずかしくなったらしく、俯いてしまう。
孝太郎は二人を見比べたあと、大きく息を吐いた。
「遅い」
「第一声がそれ?」
「球技大会の前から付き合ってるようなものだっただろ」
「私たちなりに、ちゃんと考えてたの」
美咲が少し不満そうに反論する。
「とにかく、おめでとう」
孝太郎は自転車のハンドルから手を離し、悠真の左肩を軽く叩いた。
「一ノ瀬さんを泣かせるなよ」
「たぶん、美咲の方が俺を泣かせる」
「どういう意味?」
美咲が顔を上げる。
「怒ると怖いから」
「もう一度右肩を怪我したい?」
「ほら」
「自業自得だな」
孝太郎は声を立てて笑う。
「菜月には?」
「まだ話してない」
美咲が答える。
「私から言いたいの」
「なら俺は黙っておく」
「絶対だよ?」
「分かってる。クラスにも言わない」
孝太郎は自転車へ跨り直す。
「ただし、二人とも隠すの下手すぎるから、俺が言わなくてもすぐにバレると思うぞ」
「気をつけるよ」
「朝から髪を直してもらって見つめ合ってる時点で無理だろ」
孝太郎は最後に笑うと、坂道を上っていった。
その背中が遠ざかってから、美咲が悠真の袖を小さく掴む。
「さっき、ごめんね」
「何が?」
「付き合ってないって、すぐに否定したこと」
「隠すって決めたんだから仕方ないだろ」
「でも、悠真くん、少し寂しそうだった」
やはり気づかれていた。
悠真は誤魔化そうとしたが、美咲の表情を見てやめた。
「少しだけな」
「ごめんなさい」
「学校で言わないのは、二人で決めたことだから」
「うん」
「でも、そんなに強く否定されるとは思わなかった」
「反射的に言っちゃったの」
美咲は悠真の袖を掴む指へ、少し力を込める。
「付き合ってることが嫌なわけじゃないよ」
「分かってる」
「むしろ、みんなに言いたいくらい嬉しい」
「そこまで?」
「だって、悠真くんが私の恋人なんだよ?」
美咲は恥ずかしそうにしながらも、まっすぐ悠真を見る。
「ずっと好きだった人と付き合えたんだから、隠したいわけないよ」
「天宮レイを好きだった期間も含めてる?」
「今は悠真くんの話」
少し強い口調で答えた。
「初恋の人が悠真くんだったことは嬉しい。でも、付き合いたいと思ったのは、今の悠真くんだから」
「うん」
「そこは絶対に間違えないで」
「分かった」
悠真は周囲を確認する。
坂道の上にも下にも、今は他の生徒がいない。
美咲の手を取り、短く握った。
「俺も、隠したいわけじゃない」
「うん」
「少しずつ、話せばいい」
「菜月には今日言ってもいい?」
「もちろん」
「二人で言いたい」
「俺も?」
「恋人になったのは二人なんだから」
美咲が柔らかく微笑む。
「分かった。昼休みにでも話そう」
「ありがとう」
手を離したあと、二人は今度こそ別々に学校へ向かった。
◇
昼休み。
美咲は菜月を連れ、悠真は孝太郎とともに校舎裏へ向かった。
正確には、体育館へ続く渡り廊下の脇にある、小さなベンチだった。
人通りは少ないが、教師の目が届かない場所というわけでもない。大切な話をするには、ちょうどいい場所だった。
「それで、二人揃って話って何?」
菜月はベンチへ腰を下ろし、悠真と美咲を見上げる。
「もしかして、やっと?」
「どうして分かるの?」
美咲が目を丸くする。
「朝から二人の様子がおかしかったから」
「普通にしてたつもりなんだけど」
「水瀬くんが教室に入ってから、五分後に美咲が入ってきたよね」
「時間を空けたのに」
「わざとらしすぎたよ」
「一緒に来ればよかったな」
悠真が言うと、美咲は困ったように眉尻を下げる。
「それから」
菜月が続ける。
「一時間目の前に、水瀬くんが美咲を見ながら自分の唇に触ってた」
「えっ」
美咲が悠真を見る。
「触ってた?」
「無意識だと思う」
「何を思い出してたの?」
「それは……」
悠真は答えに詰まる。
美咲の視線が、少しずつ厳しくなる。
「何?」
「昨日のこと」
「昨日の何?」
「告白のあと」
「具体的に」
「ここで言わせる?」
二人の会話を聞き、菜月はすべて察したようだった。
「キスしたんだ?」
美咲の顔が赤くなる。
「そ、それは今関係ないよ!」
「やっぱりしたんだ」
「菜月!」
「おめでとう、美咲」
菜月は笑顔で立ち上がる。
美咲の前まで歩くと、両手を取った。
「本当によかったね」
「……うん」
からかわれると思っていたのだろう。
菜月から真っすぐ祝福され、美咲の表情がゆっくりと緩む。
「昨日から、悠真くんと付き合うことになりました」
自分の口で、はっきりと告げた。
「ずっと相談に乗ってくれて、ありがとう」
「私はほとんど急かしてただけだけどね」
「それでも、勇気が出たから」
美咲の目が少し潤む。
「泣かないでよ。こっちまで泣きそうになるから」
菜月は美咲の手を離し、その身体を抱き締めた。
「おめでとう」
「ありがとう」
二人が抱き合う姿を、悠真と孝太郎は少し離れた場所から見守る。
「いい友達だな」
悠真が言うと、孝太郎が頷く。
「俺たちも抱き合う?」
「絶対に嫌だ」
「即答は傷つくぞ」
「せめて握手にしてくれ」
「仕方ないな」
孝太郎が右手を差し出す。
悠真がその手を握ると、少し強く振られた。
「おめでとう、悠真」
「ありがとう」
「今度こそ、一ノ瀬さんを大切にしろよ」
「今度こそって、前に誰かと付き合ってたみたいに言うな」
「それっぽい言葉を言っただけだよ」
二人が手を離す。
その頃には、美咲と菜月も抱擁を解いていた。
「それで、クラスには秘密?」
菜月が尋ねる。
「今のところは」
美咲が答える。
「今までどおりに接するつもりなの」
「無理だと思うよ」
「佐伯くんにも言われた」
「そんなに分かりやすい?」
「付き合う前から恋人にしか見えなかったから、今までどおりにしたら余計にそう見えると思う」
「じゃあ、どうすればいいの?」
「逆に距離を取る?」
孝太郎の提案に、美咲はすぐ首を横へ振る。
「それは嫌」
「即答だな」
「だって、恋人になったのに、前より離れるのはおかしいでしょう?」
「なら、諦めるしかないんじゃない?」
菜月が肩をすくめる。
「自分たちから言わなくても、聞かれたら認める。それくらいでいいと思う」
「水瀬くんは?」
美咲が学校用の呼び方で尋ねる。
「俺はそれでいいよ」
「目立つかもしれないよ?」
「美咲とのことなら、隠す方が嫌だ」
悠真が答えると、美咲の目元が柔らかくなる。
「そっか」
「ただし、天宮レイのことは――」
言いかけ、悠真は周囲を確認する。
「今までどおり秘密で」
「もちろん」
美咲は真剣な表情で頷く。
「それは誰にも話さない」
菜月と孝太郎は、今の言葉の意味が分からず首を傾げた。
「天宮?」
「何の話?」
「何でもない」
悠真が答えると、二人は怪訝そうな表情を浮かべた。
しかし美咲が静かに首を振ったため、それ以上は尋ねなかった。
◇
教室へ戻る途中。
菜月と孝太郎が少し先を歩き、悠真と美咲はその後ろへ続いていた。
「悠真くん」
美咲が小声で呼ぶ。
「学校では名字じゃなかった?」
「今、二人が前にいるだけだから」
「振り返られたら?」
「そのときは諦める」
美咲の手が、悠真の左手へ近づく。
けれど、廊下で手をつなぐ勇気まではないらしい。
指先が触れる直前で止まった。
「つなぎたい?」
悠真が尋ねる。
「少し」
「教室まで?」
「でも誰かに見られるよ」
「さっき、聞かれたら認めるって決めたばかりだろ」
「心の準備が必要なの」
「じゃあ、これだけ」
悠真は美咲の小指へ、自分の小指を絡めた。
手のひらを重ねるわけではない。
少し離れて歩けば、偶然触れているようにも見える。
「これなら?」
「うん」
美咲が嬉しそうに笑う。
二人は小指だけをつないだまま、ゆっくり廊下を歩いた。
前を歩く菜月が、何気なく振り返る。
「……何してるの?」
美咲の身体が固まった。
「これは違うの」
「何が?」
「手はつないでないよ」
「小指をつないでるね」
「だから、手はつないでないでしょう?」
「そういう問題かな」
菜月が呆れたように笑う。
隣にいる孝太郎も振り返り、二人の手元を見る。
「秘密にする気あるのか?」
「ある」
悠真は答える。
ただし、小指は離さなかった。
美咲も顔を赤くしながら、絡めた指へ少しだけ力を込める。
教室へ戻ると、当然のように何人かのクラスメイトがこちらを見た。
「水瀬と一ノ瀬さん、また一緒だ」
「今、小指つないでなかった?」
「付き合った?」
小さな囁きが聞こえる。
美咲は恥ずかしそうに俯いた。
悠真も落ち着かない気持ちはあった。
それでも、もう平凡を守るために美咲の手を振りほどきたいとは思わなかった。
「ねえ、水瀬くん」
クラスの女子が、好奇心を隠さず尋ねてくる。
「一ノ瀬さんと付き合ってるの?」
美咲が悠真を見る。
否定することもできる。
たまたまだと笑い、今までと同じ関係を演じることもできる。
けれど悠真は、もうその答えを決めていた。
「昨日から」
教室が静まり返る。
「美咲と付き合ってる」
「ちょっと、名前……!」
美咲が慌てる。
次の瞬間、教室中から驚きの声が上がった。
「やっぱり!」
「なんて告白したの!?」
「どっちから?」
「キスは?」
「最後の質問はしなくていいだろ!」
悠真が思わず声を上げる。
周囲から笑いが起きた。
美咲は顔を真っ赤にし、悠真の背中へ半分隠れる。
「秘密にするって言ってたのに」
「聞かれたら認めるって決めたばかりだろ」
「そうだけど、こんなに早いと思わなかった」
「嫌だった?」
「嫌じゃないけど……恥ずかしい」
美咲は悠真の制服の裾を掴む。
「でも、少し嬉しい」
「ならよかった」
「名前で呼んだのは恥ずかしかったけど」
「もう隠す必要ないだろ」
「じゃあ、学校でも名前で呼んでいいの?」
「美咲が呼べるなら」
周囲の視線が二人へ集まっている。
その中で名前を口にすることは、美咲にとって告白と同じくらい勇気が必要なようだった。
何度か唇を動かす。
それでも声が出ない。
やがて胸の前で両手を握り、覚悟を決めたように悠真を見る。
「……悠真くん」
教室中から歓声が上がった。
美咲は恥ずかしさに耐えられず、悠真の背中へ完全に顔を隠す。
「もう無理……」
「自分から呼んだんだろ」
「悠真くんが呼べって言ったから!」
「言ってない。呼べるならって言っただけ」
「同じだよ!」
背中越しに抗議する美咲の声。
秘密の恋人生活は、わずか一日で終わった。
けれど悠真は、不思議と後悔していなかった。
誰かに知られることより、美咲との関係を否定する方が、今はずっと怖かったからだ。
読んでくださってありがとうございます。
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