「君はいつでも明るくて」
それは、二年生の新学期のことだった。
雲一つない青空が僕らを包みこんでいたその日に、君に出会った。
一時間目は自己紹介。君のはっきりした声が、それまでざわざわとしていた教室の空気を変えた。
「天宮 時雨です!趣味は写真撮影と読書です!人と話すのはあまり得意ではないんですけど、気軽に話しかけてほしいです!」
趣味が僕とよく似ている、まるで幼い子供のように元気な子だった。
君とは隣の席で、二時間目が終わってからの休み時間、趣味の話で盛り上がった。
「そういえば、時雨の趣味も写真撮影と読書だったよね、最近は何の写真撮ってるの?」
「最近はね、このカメラで空とか夕日とか、朝焼けの写真撮ったりしてるんだ〜!!」
にこにことカメラを見せてくる時雨。その姿がとても眩しかった。
「すごいね!良かったら写真見せてほしいな!」
「いいよ!これは夜空の写真でね、満月がすっごい綺麗なの!」
そう言いながら、時雨は写真をひとつひとつ見せてくれた。写真は丁寧に袋の中に入れられていて、時雨の写真に対する想いがひしひしと伝わってきた。
「せっかく時雨に写真見せてもらったから僕も写真見せるね!」
「いいの?」
「もちろん!これ、奇跡的に撮れた流れ星の写真なんだけど写真撮ることに必死過ぎて願い事するの忘れちゃってさ〜、やっちゃったよね」
「わかる!僕も流れ星の写真撮ろうと思って身構えてたら願い事するの忘れちゃった、やっぱりあるあるなのかな?」
「あははっ、時雨もなの?二人してやらかしてるじゃん」
「確かに!僕たち似た者同士だね〜!」
「趣味もよく似てるし、いろいろ合うかもね!そういえば読書も趣味だったよね、どんなジャンルの本読んでるの?おすすめの本とかあったら教えてほしいな」
「最近はミステリー小説にハマってるんだ!歯車が噛み合ったときの爽快感はそれはもう半端なくてさ〜。おすすめの本といえば『隠れた秘密』一択!題名の通り、隠れた秘密を探るために主人公たちが動くんだけど、謎を解き明かす糸口が掴めそうで掴めなくて、すっごい面白いんだ、ほんとおすすめだから機会があったら読んでみてほしい!」
「そうなんだ!また今度本屋さんに探しに行ってみる!教えてくれてありがとう!」
「どういたしまして!」
「また明日ね!一緒に話してくれてありがとう!」
「うん!また明日!」
そうして今日の学校が終わった。時雨とも仲良くなれたしこれからが楽しみだ。
次回は定期テストや夏休み編へ入ります!読んでくださりありがとうございました!




