「光に照らされて」
ここ、陽光中学校は、私立で偏差値もそこそこ、『文武両道』を掲げた学校である。流石文武両道を掲げている学校なだけあって学業はもちろん、部活動にも力を入れているそうであり、放課後には運動部の溌剌とした元気な声や吹奏楽部の綺麗に揃えられた天にも届きそうなハーモニーが聞こえてくる。
そんな学校で僕は君と出会った、今思えば出会わなければよかったのかもしれない、出会わなければあんなこと_________。
いやいや、そんなことはもう気にしないって決めたんだ。
一番初めに君と出会ったのは、二年生の新学期でたまたま席が隣になってあいさつを交わしたのが仲良くなったきっかけだった。名前は青葉 蒼空といった。1時間目の自己紹介の際に誰よりも明るく、それでいて堂々と喋っていた姿が今でも思い返される。
「青葉 蒼空です!趣味はみんなと話すこと、写真撮影、読書です。よければ仲良くしてくれると嬉しいです!」
あまりの陽気さに一瞬動揺してしまった自分もいたが、人には第一印象で判断せず自然に接すると決めたので休み時間に自分から話しかけてみることにした。
「えっと…青葉 蒼空くん、だよね?僕は天宮 時雨っていうんだ、これからよろしくね!」
「うん、よろしくね!僕のことは蒼空でも蒼空くんでも好きに呼んで!君のことはなんて呼べばいい?」
「わかった、蒼空って呼ぶね。僕のことも好きなように呼んでくれていいよ!時雨でもなんでも。」
「じゃあ、時雨って呼んでもいい?」
「もちろん!」
よかった、円滑に会話が進んだ。蒼空の反応も悪くない。
そうして休み時間は終わり、二限目が始まった。
二時間目は教科書やプリント類が配られた。
教科書は前年とは少しデザインや中身が変わっており、机の上に積み上げられている教科書を見ていると、今すぐにも日差しを浴びて輝き出しそうだった。それらに慎重に名前を書き、丁寧に机の中にしまった。なんだかこれから予想もできない学校生活が始まるような気がする。窓の外、雲一つない青空を眺めながら僕は思った。
そうして学校が終わり、いつも通りの日常に戻った。その日は夕日がとても綺麗だったため写真に残しておくことにした。実は僕の趣味も写真撮影と読書なのだ。日々の記憶を、思い出をしっかりと形に残しておくためにこれから一日一枚写真を撮ることに決めた。
それから、あっという間に時は過ぎていった。
次回は蒼空視点です!読んでくださりありがとうございました!




