ねこのごせんぞ「さばくのひるはあつい、よるはさむい、かりはだるい」
むかしむかしのおおむかし、さばくでかりをしていたねこのごせんぞはかんがえた。
「なにか…もっとらくにくらすほうほうがあるはず…」
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あかちゃん「きゃっきゃ」
にんげん「よしよしかわいいねえミルクあげようね~」
ねこのごせんぞ「おっ、あのにんげん、ちいさいにんげんにえさをあげてるにゃ」
「うーむ……ちいさい、かわいいほどおせわされる法則……」
「なるほど、これはチャンス」
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ねこのごせんぞ「えーと……こうかにゃ? にゃ~ん✨」
(くりくりおめめでうわめづかい)
にんげん「んひょぁぁぁかわいいぃぃ!!!」
「ミルクあげる!毛布も!名前もつける!!」
ねこのごせんぞ「うむ、成功。これで一生安泰」
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ほかのねこたち「おまえ、かりしてないのにまんぷくやん」
ねこのごせんぞ「かわいがられる、それが新しいかりにゃ」
「ねこはにんげんをえらんだのではない。ねこがにんげんをしもべにしたのだ」
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そして現代——
かいぬし「かわいいね〜おりこうだね〜」
ねこ「にゃーん✨(作戦、いまだつづき中)」
要約:
ねこのごせんぞは「かわいさ」を武器に、文明をまたいで人類を支配した、
史上もっとも成功した“だるがり進化戦略”の達人である。




