第1ゲーム 3
「は、はは。おじさん、ね。そのおじさんに圧をかけたこと後悔させてあげよう。これがあのドクターがくれた力だよ!」
マクルの対戦相手の男が言うと男の手のひらに小さな岩がでてくる。
は?なんだあれ?なんで急にあいつの手のひらに岩が?
「これが俺の異能、手から岩を出す異能だ!どうだ!驚いたか!」
異能?なんでそんなものがあの男に?
「ツキシ。何驚いてるの?君もクロノにならなかったってことは異能が使えるはずだよ。ドクターがうった注射は人間の可能性。異能を無理矢理引き出す薬を撃たれたんだよ僕達は」
ドクターがそんな注射を?しかしなんでまくるがそんなことを知っているんだ?
「僕の頭の中で僕の異能はこういう異能と流れ込んだと同時にドクターが頭の中に出てきてこの異能について説明してくれたんだよ」
そう、なのか。俺はまだ自分の異能すらわかっていないから多分頭にドクターの説明も流れてこないんだろうな。
「俺相手に他人に話しているとは余裕じゃないか兄ちゃん。俺の岩で潰れとけ!」
マクルの相手の男は俺の方を向きながら話している間にマクルを異能で攻撃するがマクルは相手の男の攻撃を目の前で破壊する。
「ねぇ?舐めてるの?そんな異能じゃ僕に勝つことはできないよ。おじさん」
マクルは対戦相手を睨むとマクルの背後に黒い影が現れる。
「僕の異能は黒き影。僕の意思で行動する影を作ることができる。そして」
マクルは対戦相手に対し攻撃し、相手の男はマクルの攻撃は避けたが、マクルの異能の影による攻撃で頭を叩き潰される。
「ちなみに僕の影の攻撃は僕の攻撃の軽く3倍は行くからね」
マクルの対戦相手は頭を潰され対戦相手の男は死に、マクルはゆっくり戻ってくる。
「あー。楽しかった。でもあのおじさん弱すぎて物足りなかったなぁ」
「マ、マクル何を言ってるんだよ。君は、人を」
「えー。何言ってんの?自分が生きるためには仕方ないじゃんそれに何事も楽しまないと」
殺しを楽しむ?どうかしてるよこいつは。
「まーまー。楽しもうよツキシ。巻き込まれたもんは仕方ないだろ。それに生きていれば外で自由になれるんだからさ」
確かにマクルの言うことにも一理ある。俺は冤罪で死刑にされたようなもんだ。俺は冤罪のまま死ぬだなんて嫌だ。だからこそ俺は生き残って必ず元の生活に戻ってみせる!
俺は心にそう誓った。