5対5 2
「そろそろお話は終わったかい?マイクルさんよぉ」
ぎざっぱの男、カレンがマイクルに近づいて言うと
「ああ。終わったよ。アブソリュート。負けても勝っても恨みっこなしだよ」
「それはこちらのセリフだ」
珍しくアブソリュートは微笑みながらかえす。
「珍しいな。お前が笑うなんて」
「そうか?流石に私も人間だ。楽しいことがあれば笑ったりするさ。それほどに私とマイクルは仲がいい」
仲がいいか。それはいいことだな。だが奴らに負けるつもりはない。
「全力でやるぞ」
「構わない。マイクルもそれを望んでいる。遠慮などするな」
俺たちアブソリュートチームが円の中に入るとぎざっぱの男、カレンがリーダー?のマイクルチームも中に入る。
「いいがお前ら!ここで勝てば次は6対6だ!そして次も勝ってその次も勝って俺たちは第3ゲームまでのぼりつめるぞ!」
マイクルチームの奴らは「おう!」と言った後に5人で一斉に俺たち一人一人に攻撃しようとするがまず俺とゲンシ、マドレーを襲ったやつらは軽く一揉みして場外に出す。さてガーストとアーデラを襲った奴らはどうしたものかな?
ガーストを襲ったやつはガーストの異能を見て気絶し、アーデラを襲ったカレンは重力で潰されていた。
「ふ、ぐぅぅぅ!からだが、おめ、ぇ」
「私の異能は私が触れた人が重くなる異能ですから。でもこの程度でよくここまで生き残れましたね」
アーデラが言うとカレンは
「運がいいのさ。俺は昔、からな。犯罪はいくらでもしていたのにかんたんな窃盗でな」
「窃盗よりも酷いことしたんですか!このおばかさん!」
アーデラはカレンにさらに触れカレンの体に重さを加える。
「うぐっう!」
「ダメですよ!窃盗は!盗みは犯罪です!」
「仕方ないだろ。生きるためには、ご飯を食べるためには盗みでもしないと生きていけぇんだからよぉ」
カレンがアーデラに言うとアーデラは
「それでも盗みはダメです!働けばいいのです!」
「このわからずやが!」
「こっちのセリフだ!」
カレンとアーデラは数分タイマンで戦いながら俺たちは2人の戦いが終わるまで休憩し、アーデラが勝利し、アーデラはカレンを場外においだした。
「また負けましたか。仕方ないないな。それで誰をとるんだアブソリュート」
マイクルがアブソリュートに聞くとアブソリュートは俺に「誰にする?」と聞いてきた。




