ジョーカー 3
「別にバレてもいいよ。だって私の異能がこれだから私が弱いという理由にはならないし」
アルラウが俺に言うと急に俺にまで距離を詰めて俺の足を引っかける。
「うおっ!」
「私は確かに手は汚したくはないけど今回はあなたに敬意を評してあなたに直接攻撃してあげる。同時に後悔もね。私に攻撃をさせたこと」
アルラウはバランスをくずしたあと俺の顔面を思いっきり殴る。
い、いてぇ。頭蓋ごつにヒビがはいったんじゃねぇか?というくらいに痛い。
アルラウの攻撃をくらっで地面を転がっているとアルラウに足を掴まれ円の外に追い出される。
「君は頑張った方だよ。次に起きた時にはもう負けてるだろうけど。どんまい」
アルラウがそう言った後俺はそのまま顔面を殴られた痛みで意識を失った。
次に目を覚ました頃、何分?何時間か経ったころアブソリュートチームの全員円の外に出ておりジョーカーチームの誰1人として円の外にはいなかった。
「ツキシごめん。負けちゃった」
俺のもとにマクルが近づいてくる。アブソリュートチームはマクルだけボロボロの姿でテヅカ、メタリ、パミエ、マドレーは綺麗なままの姿だった。アルラウの異能で自分の意思で場外にでたのだろうか?後ゲンシだがなぜか地面にうなだれ
「そんな、ばかな。俺は、俺は王ではないのか。俺はただの下僕と思っていた奴らと同じ、だったのか?」
ゲンシはぶつぶつと独り言をぼやいている。一体何があったんだ?
「お前らアブソリュートチームは敗北した。よって一気に2対2まで落ちてもらう」
ソルトが俺たちにいうとアブソリュートチームの座っていた地面に穴が空き、落ちる前にマクルが
「ツキシ。また会おうね」
マクルのその言葉を最後に俺たちアブソリュートチームは2対2までの階層にまで落ちて行く。
俺はまず1人先に2人ペアのフロアに着くと後から誰かが落ちてくる。アブソリュートチームのやつだろうが。一気にどん底にまで来てしまったな。ここで負けたらクロノ化。それだけは絶対やだな。どうかマクル。お前が来てくれ。お前なら何となくだが楽しいし、それに頼りがいがあるから狂ってる奴らよりは楽しくやれそうだ。
だが俺とペアになったやつは自信をなくしたゲンシが落ちてきた。いつものやつなら威厳たっぷりに胸を張りそうだが、だがさっきの戦いで何をされたかわからないが今までの王としての威厳のようなものが消えて自分の生きてる理由を見失っている感じだ。




