6対6 2
022 6対6
「相変わらずのいかれ具合ね。ゲンシ。同じ独房に入れられていたのに」
ゲンシにゆっくり近づいてくる女、見た目は年増のお姉さんのような色気を出している感じの女。きている囚人服は胸が少し大げさにアピールしてあり顔もやたらとなんかこう、いやらしい感じの顔をしていた。
「誰だ貴様?貴様のような年増下僕覚えておらぬ」
ゲンシが色っぽい女に言うと色っぽい女は
「あらあら。私カルデ・カルマのこと、忘れたのかしら?まぁいいわ。私を年増って言ったこと後悔させるから」
怒りを露わにしながらカルデと名乗った女はゲンシに言うと相手側のドクターの助手がアブソリュートに近づき
「今回の相手宜しく頼みます。アブソリュート」
「こちらこそよろしくな。マーベン」
互いに握手した後に俺たちはすぐに用意されていた円の中に入り第2ゲーム6対6の対戦が始まる。
「それじゃ勘違いの王様。あんたから場外に出してあげる」
カルデはゲンシに床を滑るように近づいてくる。あれがカルデの異能か?
「私の異能は滑らせる異能。対象に触れさえすれば対象を滑らせることができるのよ。これで場外にまで一気に滑らせてあげるわ。一気に天国にまでいかせてあげる!」
カルデがゲンシに触れようとした瞬間ゲンシはカルデの攻撃を避けた後カルデの手首を掴み
「年増下僕。なめるな。王を簡単に倒すなどありえない話をするんじゃない」
そのまま手首を掴んでカルデを楽々場外へとなげだす。
ゲンシがいると戦いが簡単に進むな。ゲンシは1人敵を場外においだした後
「おい下僕ども!王の手を煩わせて貴様らは何をしている!働け下僕ども!」
・・・いやぁ。頼りにはなるけどさ。マジでムカつくな。今の発言は。
「おいおい。うちのエースさっそくやられたやん」
色黒眼帯男が言うとパミエが色黒眼帯男の腕を鎖で縛り
「あいつの発言はムカつくけどまぁあなたさえ倒せばこのチームは終わりそうだし。本当はあの女を綺麗に壊したかったけどあなたで勘弁してあげるわ」
「綺麗に壊す?こんな鎖で?このテヅカ様を舐めているようだな。ま、いいか」
テヅカと名乗った男はパミエの鎖を片腕で砕いた後にパミエに近づいた後
「パンッ」
「えっ?」
パミエは一気に円の中から出されたと思うと壁に激突していた。
「まずは1人やな。このテヅカが1人残らず追い出してやろう。テヅカの異能でな」




