謎の部屋
「おーい」
ん、んー。誰かが俺を呼んでる?
「おーい。起きなよー。おーい」
俺は誰かに体を揺さぶられた後目を覚ます。
「こ、こは?」
「あ、起きた。おはよう。君で起きたのは最後だよ?」
俺の体を揺さぶったのは俺と同い年くらいの男。俺はちなみに20歳だ。髪型は金髪で口にピアスをつけている。身長は160いくかいかないくらいの男だ。
「おはよう。ねぼすけ君。君の名前は?」
「俺はツキシ。ツキシ・キルメ」
「ツキシ君かー。よろしくね!僕の名前はマクル!よろしく!」
めっちゃ元気に挨拶するマクル。俺はとりあえず辺りを見渡すとそこには俺とマクル以外にも何人?数えきれないほど多くの人が俺達が今いる謎の場所にいた。ただだだっ広い部屋で中央にはでかいモニターが1つあるだけ。俺が目を覚まして数分後にでかいモニターに人の顔が映る。
「あー。あー。マイクテスマイクテス。おはよう諸君。よく眠れたかな?」
モニターに映る男が言うと男は部屋にいる人達を見渡し全員起きているのを確認すると
「どうやら全員起きたようだな。私の名前はドクター・イノウ。ドクターでもイノウでもどう呼んでくれても構わない。君たちを集めたのには理由がある。私の実験に手伝って貰うためだ」
ドクター・イノウと名乗る男が言うとだだっ広い部屋にいた中でやたらと身長のでかく野蛮そうなハゲ男が
「ふざけんなクソジジイ!俺様をここから出せ!牢屋からこんな意味のわからない場所に連れ出しゃがって!」
牢屋?今あいつは牢屋と言ったか?なんで罪人がこんなところに?
「ふむふむ。君達罪人は私が買ったのだから私には君達をどう扱うかの権利がある。それに牢屋に戻ったところで君はどうするつもりだい?」
ドクターは野蛮な男にいいかえすように言う。こっちの言葉はドクターにも聞こえているのか。
「決まってんだろ!俺様を牢屋にぶち込んだことを警察の奴らに後悔させるために暴れんだよ!」
野蛮な男が笑いながら言うとマクルが
「しょーもない人だなぁ。もっと楽しく生きればいいのに」
マクルは野蛮そうな男に聞こえないくらいの声で言うとモニターに映るドクターは
「貴重な実験材料を失うのは悲しいがまぁやはり見せしめは必要なようだ。君たち。首につけてあるものを触ってみたまえ」
首?首に何かつけてあるのか?俺は首を触っていると首には首が閉まらない程度に輪っかのようなものがつけられていた。