表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/53

第1ゲーム 7

「そこの君。死にたくないなら動かないでくれ。俺が倒すから」


 俺は正直自分の異能についてはまだ完全に使えるわけじゃい。だから今まで生きてきた経験値で奴を倒すしかない。リーマン時代に歩いて鍛えたこの足で奴を倒すしか。


「えー。やだよ。僕もう動きたくないししばらく休ませてよお兄さん」

「残念ながらそれは聞けないよ。俺はできたらあんたというかここの人間は殺したくはないからさ。降参してくれないかできれば」


 デブの男はアブソリュートに


「ねーねー。アブさん。もし降参したらどうなるん?」

「降参した場合は私が殺すから大丈夫だ」


 それはそれで後味が悪いな。くそ。どうしたら


「諦めろ。ツキシ・キルメ。このホワイト・プリズンにきた時点で殺しは必須だ。負ければ即死、敵のことを心配していると寝首をかかれるぞ」


 アブソリュートが俺に忠告するとアブソリュートの忠告通り先ほどまで寝転がっていたデブの男が


「しょうがないなぁ。生き残るためにやるしかないなら仕方ないかな。本当は動きたくないけど」


 デブの男は俺の前に手を向けると俺の体に違和感というか急に体が重くなったように感じる。な、なんだこれは。これが奴の、異能か?


「どう僕の異能?デブだからってばかにしてたでしょ?でも僕の異能は体重がこれだけあるからこそ利点があるんだよ。僕の異能は僕の体重を君の体に重さとして与えること。今10㎏分君の体に僕の体重をあげた」


 自分の体重プラスやつの体重でこれほど体が重いとは。デブの男は俺にゆっくり近づいてきて拳をふりあげて


「じゃあ今から顔面殴りまくるから。ごめんと言っておくね?」


 俺はデブの男の攻撃を何とか避けたが避けた後にさらにデブの俺に異能で自分の体重をさらに分け与えてくる。


「プラス30したから。これなら動けないだろ」


 デブの男の異能で動けなくなった俺に対し、デブは俺を寝転がせた後に俺の体にのしかかり両手で顔面を殴り続ける。


「ふんふんふん!」

「う、っぐ、あ」


 やばい。これ、まじで、やばい。し、ぬ。

 俺は数十発殴られてマジで死を身近に感じた。本気でもう死ぬかもしれないと思った時俺はデブの男の腕に触れるとデブの男の片腕が消しとぶ。


「は?」

「え?」


 デブの男は腕が吹き飛んだことに驚き、俺は逆にデブの男の片腕を触れただけでふきとばしたことに驚いていた。これが、俺の異能?


「そうだよ。それが君の異能だよ」


 自分の異能だと自覚した瞬間頭の中にドクターの声が聞こえてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ