第八話 ―近―
*あらすじ*
渓人の部屋で話してわかったこと…ブラックカプセルはまだ沖縄にいる!?どういう事!?
―――――――――――
「まだ沖縄にいるって…どういう意味!?」
「いい…?よく聞いて?」
サクラは渓人に寄った。
「あのね…本州から来るフェリーとか飛行機はあるけど、沖縄から本州に行くのは無いんだ」
サクラは黙った。
「…え?…どういう意味?」
「本州での行き来はまだやってるけど、沖縄はもう時間がないんだよ」
「だったら…最終時刻は何時だったの?」
「6時。」
「でもあたしが置いてかれたのは6時前でそのまま帰ったかもしれないじゃない」
渓人は自分の腕時計に指をやった。
「俺がサクラを見たのは6時半だったよ。」
「けどそんなのわかんないじゃない!渓人が見た時間なんだから。」
「沖縄は6時頃になるともう真っ暗なはず。いつもそうなんだ。サクラが車から降ろされた時も真っ暗だったんだよね?」
サクラは何も言えなかった。
「…だっ…だったら…本当にまだブラックカプセルは沖縄に…いる…って事?」
渓人はゆっくりうなずいた。
…
…
…
…
しばらくするとサクラは部屋を出た。
((バタン!!))
勢いよくドアが閉まる。
「サクラ!!」
渓人があわててサクラを追った。
サクラは廊下を足早に歩いている。
「サクラ待って!!」
渓人も足早でサクラに追い付いて手を掴んだ。
「サクラどうしたの!」
サクラの体の方向を変えた。
サクラは下を向きながら顔を手で押さえている。
「…あたし…やだ…」
渓人はサクラの顔を覗いた。
「何が?どうした?」
そしてサクラはムキになりながら言った。
「(何が?どうした?)じゃないよ!!あのブラックカプセルがまだ近くにいるの!」
渓人は驚いた。
「なっ…えっ…」
「あたし…怖いんだから…!!」
渓人は驚いた顔をしていたがしばらくするとサクラの手を掴んで自分の体に押し付けた。
…
「ちょ!何!?」
「…大丈夫だから…」
サクラは涙を流していた顔を渓人に押し付けた。
「俺が…守るから」
※この物語はあくまでもフィクションです。実際の沖縄の時刻とは関係ありません。