第五話 ―仮―
*あらすじ*
サクラが車から降りたのは静かで周りが田畑の一本道!?どこ!?戸惑っていると男の子が!(うちに来る?)なんて言われてドッキドキ!!
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「カラカラ…」
サクラを積んだ自転車が静かに音を立てて静かに進んでいく。
「あのっ…」
サクラは少年に話しかけた。
「何?」
「名前…私、サクラです」
「俺は泉川渓人」
「その…渓人…くん?」
「渓人でいいよ」
サクラはドキドキしていた。
「渓人……は何でこんな所にいたの?」
渓人は笑った。
「買い出しだよ。ここらへん、野菜とか牛乳しかねーからなぁ…あっだけど1週間に2回、魚とかジュースとか入った箱が届くんだ!!」
渓人は得意そうに話し出した。
「ポストにカタログ入っててさ!それ見て、週にいつ来るかって登録したら来るようになったんだ!」
サクラは(へ〜)と相づちをうった。
「渓人の…お家にお母さんいる?」
渓人は(当たり前じゃん)と笑った。
…
…
…
…
3分くらいして灯りが点いている一件の家があった。
畑も牧場があるようだ。
「広いんだね。渓人…の家!!」
「アハハ、そうだね」
(ガシャン)
家の前に自転車を置いて、鍵をしめた。
「おいで!」
渓人が手を引いてくれた。
(ガチャ)
ドアを開けた。
「あら渓人!おかえり。遅かったわ…ね?あら?その子どうしたの?」
「あっあの、サクラって言いま…」
渓人がサクラの手を取った。
「彼女だよ。部屋に行くから邪魔しないでくれよ!」
お母さんは顔色を変えた。紫からオレンジに。
「あら〜カワイイこと!!お入りなさい♪」
そして渓人がコソっと言った。
『しばらくそうしといてくれないかな。』
サクラはとにかくうなずいた。
そして家に入っていった。