第十六話 ―雑―
*あらすじ*
渓人が突然倒れて、その結果…
「死に至る」と発表された。
サクラ、お父さん、お母さん、
これからどうなるのか!?
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「死…死に至る…って…どういうことですか!?」
お母さんは必死に言った。
「これは…ゴホンッ。白血病です。」
お母さんは、へたれこんだ。
「で、ですが…お母様…大丈夫です。今は白血病でも治療を頑張れば、絶対に治りますし、私達が全力で取り組んでいくので!!」
医者は元気づけるように言った。
そして渓人が部屋に帰ってきた。
顔色が悪くなっていて、ぐったりしていた。
「だ・・・大丈夫?渓人…」
サクラが恐る恐る聞いた。
渓人がうっすらうなずいたのが、わかった。
そして渓人はベッドに横になるとすぐ目をつむった。
そして、食堂で、お母さんとお父さんが話しているのをサクラは隣で聞いていた。
「あのこ…なんでかしら…なんで白血病なんかに…」
お母さんは下を向きながら言った。
「・・・・・・まだ原因はつかめていないんだ。」
お父さんがボソリ…と言った。
「白血病になる原因はまだ医者の間でもわかっていなくて…科学者の中でも調べたけど、はっきりしていない。」
お母さんはお茶を飲んだ。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
2人は黙った。
「なんでそんなに落ち込むんですか?」
サクラはきょとんとしながら言った。
2人はこっちを見た。
「よ…よくそんな事がいえるわね!!自分の子共が重い病気にかかったのよ!?」
「人事みたいに言うな!」
2人は目を見開いて怒った。
サクラはいじっていた携帯電話を置いた。
「だって、もうなってしまった事はなってしまった。だからこそ、そこから考えていく事があるんじゃないんですか?そんな落ち込んでたら渓人だって悲しむの同然。
“僕が、病気になったからいけないんだ!”って思うようになってしまうし…
イラだってたってどうも変わりませんよ。
渓人が落ち込んでいくだけじゃないんですか?」
サクラの言ってることが本当だとわかると2人は立ち上がった。
「そうね・・・サクラの言うとおりかもしれない。」
「そうだな。もうこれから頑張ることを頑張っていけばいいんだ!!」
そして2人はどこかへ行ってしまった。
その後サクラは、食堂でご飯を食べて、渓人の家へ向かった。
渓人の家の中は静かだった。
そしてサクラは妹の部屋へ行った。
((ガチャ))
「あっ、サクラおねえちゃん…どうしたの?」
「アハハ…っごめんねこんな時に…」
妹も渓人が病気にかかった事を知っていた。
サクラはベッドの上に座った。
「どうしたの?元気ないよね」
「アハハ…渓人の部屋に1人でいるのさびしくてさ…」
その後2人は楽しそうに話しをすると、サクラは部屋を出て茶の間に行ってみた。
なにやら騒がしい。
「あなたが電気の会社を見学なんかさせるから悪いのよ!!!」
「お前が、無理矢理…スポーツさせるからだろ!?ふざけんな!!!!」
なにやら喧嘩をしているみたいだった。