第十話 ―驚―
*あらすじ*
渓人の家に泊まって一日目。その朝、まさかの人が…!?危険にさらわれたサクラのとった行動とは!?
―――――――――――
サクラはどんどん緊張した。
(なんで…!?あたし達の場所がわかったの!?)
サクラは布団にしがみついた。
「け…渓人…どうすればいい…」
「大丈夫、家には入って来ないから!サクラはそこにいて」
サクラは目をつぶった。
すると
((ピンポーン))
「!!!」
サクラは震えが止まらなかった。
そして渓人は部屋を出ていった。
(渓人!?)
サクラは渓人を追いたかったが布団から出られなかった。
すると
((ピンポーンピンポーン))
インターホンが鳴り響く。
(あっ…ぁあ…)
((ピンポンピンポン))
ついに玄関のドアが開いた。
『何か?』
お父さんだ!!
『あーすいませんねー朝早くに。ちょっと家の中を見せてもらえますー?』
かすかに聞こえた声は聞き覚えのある、あの、ワスカの声だった。
(や!来ないで!!お願い!!)
サクラは必死だった。
『何の用だね?朝早すぎるだろ。引き取ってくれ』
…
…
…
…
しばらくは何も聞こえてなかった。
声は聞こえていたが聞きたくなかった。
すると・・・
((ガチャ))
(っっっ!!!!!????部屋に入ってきた!?)
どんどん足音が近づく。
(やめて!!来ないで!!)
そして布団をはがされた。
…
…
…
…
「大丈夫か?」
恐る恐る目を開けると…
「あ…ぁっ…」
サクラは呼吸を整えた。
お父さんだった。
「ハァ…ハァ…ハァ…びっくりした…」
お父さんはサクラを起こしてくれた。
「今までの事、全部聞いた。大変だったんだな。大丈夫だ、落ち着け。朝飯だ」
サクラは(はぁ・・・)と息をするとお父さんの手をつかんで立ち上がった。
そして1歩1歩進むと、階段を恐る恐る降りた。
(1階に行くと ヤツらがいるかも・・・?)
けど1階にはヤツらはいなかった。
ただ、渓人とお母さんとルミがいるだけだった。
「サクラ、大丈夫?」
渓人が手を取ってくれた。
「う・・・・ん・・・・。」
するとお母さんが話してくれた。
「今、ヤツらが来たのよ。それで…」
サクラは茶の間のイスに座った。
「(ちょっと人を探してるんですけど〜)って言ってきて…どんな人ですか?って聞いたら、背が低くて、巻いてて茶色い髪の毛の人 ですって」
サクラは(やっぱり)とため息をついた。
…
…
…
…
((カチッカチッカチッ))
時計の針が動いている。
「それと…さっき…車に…」
(?)
「さっき車に女の人が乗ってて…」
「え?女の人?」
「・・・・そう多分・・・・」
「サクラのお母さんよ」
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