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第1話 ―うず―

私は、苅野サクラ。そして親友が星野真由。


2人は5年間の付き合いで小学4年生からの大親友。


私たちはもうすぐで中学校を卒業します。

そして勉強、仕事関係が難しくなる高校生になる。



私は昔から頭は特別よくなくて、真由に勉強を教えてもらってた。

真由は成績がすごいよくて、先生も関心してる。

そんな真由が大好きだ。


今日もいつもみたいにクラスの違う2人は放課後、門の前で待ち合わせをする。


「真由ぅ〜っ…待たせてごめん!!」


「いいのいいの!今日も、ミナコと話してたんでしょ?」


ミナコはサクラの友達で、毎日、おもしろい話しをしている。


「ミナコが掃除当番で、手伝ってって言われて」


真由がフフッと笑う。


「そういえば来週のテスト難易度90%だって」


サクラはギクっとして肩を上げ、真由の顔をおそるおそる覗く。


「そんな…」


「ウチで  べんきょーする?」


「うっ・・・真由ぅ〜〜〜〜」


―次の日―


今日は雨だった。

けれど、サクラにとっては運がよかった。


「サクラ、なんで今日機嫌がいいのよ。」

お母さんも心配していた。


「だってぇ〜〜〜!!!マラソンがなぁ〜〜〜い!!!!」


(またぁ…)とお母さんが呆れる。


家を出ると、傘を忘れた事に気が付いた。


「やば!傘取ってこよ〜」


そして、家のドアに手を掛けた瞬間


「ドン!!!!!!!」

何か爆発したような音がサクラの家の中から聞こえてきた。


「?」

サクラは何の音か、何が起こったかわからなかった。


(か・・・ちゃ・・・)とゆっくりドアをあけて顔を覗かせる。


家の中は息が止まるほどガスの臭いがただよっていた。


「!?」(何が起こったの!?)

サクラはパニックになった。


ハンカチで口を塞ぎながら家の中に入ると、

台所でお母さんが苦しそうに涙を流しながら倒れていた。


「お母さん!?どうしたの!?」


そしてサクラは、ガス栓を止めて、リビングの窓、ベランダの窓を全部開けた。


サクラはお母さんの手を取り、無理矢理ハンカチを持たせて口を塞がせた。


携帯電話をすばやく取ると、救急車を呼んだ。


10分くらい経ったのだろうか。

ガスの臭いも無くなってきた頃、救急車が来た。


救急隊員の人がサクラに質問した。


「それではお母さんは救急病院へ運びます。娘さん、あなたは大丈夫ですか?」


サクラは焦りながらも足が震えながらも大きくうなずいた。


こんな事にまきこまれるとは思いもしなかった。



その日、学校は休んだ。

ずっと病院の待合室で、お母さんを待っていた。


そして、お母さんを診てくれた田中さんが来た。


「サクラさんですね」


サクラはうなずいた。


「お母さんは大量のガスを吸い込んでいます。きっと前回使ったとき、閉め忘れたんでしょうね。」


そんなはずはなかった。


お母さんは、ガス栓は使ったらすぐ閉めるし、(ガスは危険ね)なんて、言っているほどなんだから油断はしないはずだ。


・・・・だったらどうして?・・・・


「あの、母は大丈夫なんですか?」


「不安定なのでまだ大丈夫とは言えません。ですが、お母さんを苦しめるような事もしませんからね。サクラさんは学生ですよね。もう大丈夫です。何かありましたらお電話しますから、学校へ行って来なさい?」


丁寧な言葉で言ってくれた。


学校へ行ったってもう4時間目だ。行く気もしない。


そしてブラブラ歩いているうち、後から誰か話しかけてきた。



「苅野・・・サクラちゃん?」



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