たね
いつか忘れたころに
叶わなかった夢を思い出して
ふいに綻んでしまう
時の流れに
やさしく
そっと途切れるような
緩やかなねがいごとのさまざま
コマ撮りの生活は
やはり苦しそうなうめき
救われたいとおもったりして
弱いお酒を飲んでねむり
それをしあわせと呼んだりする
たまの夜には爪を切って
すこしいびつなのが
よいような気もする
街の浅いところで生きる
爽やかな暮らしはたぶんあって
それをねがってたのかもと
だれにも抱かれない日に
なにか深い
なにか深いところのたねが
孤独なしろい空間を生んでいそうで
こわい
こわくて救われたいと
おもったりするよ