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最強魔導士は平凡を望む  作者: 杠希良里
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序幕

今宵は満月の夜。空には雲一つ内満天の星空。まるでこの世のものとは思えないほど綺麗だ。


だが周りには壊された家屋、散乱した木。地面には鉤爪の跡。

この空と場違いな景色が広がっている。


ここは人間が住む世界とは違う。(ドラゴン)が住む世界なのだ。

だが元々は人間が穏やかに暮らしていたが、何万年か前に突如竜が現れ人々を襲った。

これにより多数の人間が死んだ。

その時代の魔導士は四つの大陸に存在する王都。

またその周辺の街だけを守ったのだ。


竜には魔法と同じく属性がある。

人間が使う魔法と全て同じとは限らないが解っていることは【火】【水】【風】【土】【鉄】【光】【闇】【雷】【毒】【全】

この10の属性だ。

【全】と言うのは竜の中の全属性が使える竜の事だ。

また竜にはランクが付けられている。AからF。


Fが一番弱い竜。Eは次に弱い。Fから上がっていく事に竜の強さは強くなっていく。

Aの上を行くのがS。Sの次SS。

このSSの更に上をいくのがU。

Uは全属性の竜だけだ。


そして100年前。そこから竜狩りを始めた。

それは今もなをしており、もとの地を奪還する計画が続いている。

今もその竜狩りの最中である。


「ギャァァァァ!!」


一人の男が竜に下半身を食べれていた。

その所を一人の少年が魔法で竜を殺した。

またその奥にもう一体の竜が居る。



「…【氷の槍(アイス・ランス)】」



竜の上に青の魔法陣が現れた。

魔法陣から氷の槍が降ってき、竜の身体に突き刺さり死んだ。


少年は辺りを見回すと木や地面に血痕が沢山、そして死体があった。

少年は死体を数える。数えた結果12人居たのが5人の死体しか見つからなかった。


喰われたのだろう。

少年は空を見上げた。先程は雲一つ無かったのに、今や月しか見えなかった。


少年の名はレイヤ・ハルト。齢14歳。


人類の頂点に君臨する最強魔導士。






───*───*───*───






あれから2年。レイヤは数々の功績を収めた。

レイヤは魔法界では序列一位の最強魔導士だ。

普通ならば勲章などが贈られるがレイヤは要らないと拒否している。

今回も竜世界(ドラゴン・ワールド)に行き、Cランクを二体、Bランクを一体倒してきた。

犠牲者は出なかった。

本部に戻るとレイヤは議長室の前に来た。

ドアを開けるとそこにはレイヤの上司基この軍のトップであり魔法評議会 議長 リガル・トレアスが腕組をして待っていた。



「レイヤ。今回も良くやった」


「いえ。それとここ最近竜の出現が多いです。ギルドに依頼をした方がいいのでは?」


ギルドとは大陸に何個も存在する。ギルドには魔導士が所属しおり依頼受け、達成し報酬を貰う。

ギルドはここ本部の傘下のようなものであり、上からの命令は必ずしなくてはならない。


「ギルドの魔導士は軍の奴らと同じ位の実力…またそれ以上の実力を持っている筈です」


「ギルドか…」


「彼らは依頼を受けると共にどんどん腕を上げていきます。軍と共にに殺れば一つのゾーンを竜から奪還出来るのでは?」


「なるほどな…解った。マスター達に掛け合ってみよう」



レイヤは無言で頷いた。

その時レイヤはハッとして言いたい事を思い出した。



「議長一つ言いたいこがあります」


「なんだね?」


「…俺は今日限りで軍を退役します」

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