旅立ち
勢いで書いてますので暖かく見守ってくれると嬉しいです。
読んで頂いている方は感謝感激ですー。
ゴブリンの集落を駆逐して、数日が経ったある日、俺は両親に自分の決意を離した。
「父さん、母さん。俺、15になったらこの村を出て、迷宮に挑む為に冒険者になりたい。」
「そうか。」
「だから、15まで今まで以上に鍛えてほしい。」
「解かった。但し、弱音を吐けばそれまでだと、思え。」
「はい!」
その日を境に俺と両親との訓練が続いた。ある時は、父さんから激しく。ある時は母さんによる、激しく扱かれる。俺は、訓練が終わると森に行き、動物を狩り、村に帰って来る。そんな事を、4回季節が変わるまでやって来た。
明日、15の誕生日を迎える夜に、両親から話があった。
「ルカ、今まで辛い修行を我慢したな。これは、父さんと母さんからの贈り物だ。」
そう言って有る物を出してきた。それは、鉄で出来たロングソードと銀貨が詰まった小さい布の袋だった。
「父さん、こんなに良いの?」
「ああ。それは、お前が今まで稼いだ金だ。遠慮せずに受け取れ。」
「……ありがとう。」
「馬鹿もん! 泣く奴があるか。」
「だって……嬉しくて。」
「まぁ、その気持ちも解からんでもないが……。」
「うふふ。私からは、この外装を贈るわね。」
「母さん、ありがとう。」
「良いのよ。」
「ルカ、ちょっと羽織ってみてくれる?」
「うん。」
そう言って母さんに貰った青い外装を羽織った。
「あら~良く似合うわよ。ねぇ~あなた?」
「ああ。良く似合うぞ。」
「あ、ありがとう。」
「それで、いつ頃出かけるの?」
「朝御飯を食べてから出掛けようかよ思ってる。」
「そう……頑張りなさいね。」
「うん。」
その日の夕食は今まで見たことのない、豪勢な食事だった。そして、朝……。
「父さん、母さん、おはよう。」
「「おはよう」」
「朝食出来てるから、食べなさい。」
「うん。」
俺は、食事を終え、部屋に戻り準備を終えて出て来た。リビングに行くと、両親がいた。
「じゃあ、いってきます。」
「ああ。」
「気を付けて行ってらっしゃい。」
俺は家の扉を開け、外に出た。俺は家の扉前で、「有名な冒険者になる!」と心中で思って歩き出した。途中で旅に必要な道具を買ってると、聞きなれた声で話しかけられた。
「おはよう。」
「ん?カーティアか。おはよう。」
「その格好で何処かに行くの?」
「ああ。これから、冒険者になるために、フェーレースに行くんだよ。」
「え?嘘だよね?」
「いや、噓じゃないよ。」
「ええええ~。」
「近くで大声で騒がないでくれよ。耳が痛い」
「アハハ……。ごめん」
「別に良いよ。」
「あのね……。私も付いて行って良い?ルカが居ないと淋しいし……。だめかな?」
「ん~来ても良いけど、カーティアの親父さん達は、平気なのか?」
「それは、大丈夫だと思うけど……。」
「一応聞いて来てくれないかな?」
「うん。」
「じゃあ、大丈夫だったら準備して西門前に集合ね。」
「解かった」
そう言って、カーティアは走って行った。俺は、取り合えず二人分の食料を買って西門前にやって来た。
其れから暫くして、カーティアがやって来た。
「お待たせ。」
「大丈夫だったみたいだな」
「うん。ルカと一緒って言ったら、「なら行っても良いよ」だって。」
「そっか。忘れ物は無い?」
「たぶん大丈夫だと思うけど……。」
「無い物があったら、町で買えば良いかな?」
「それで、大丈夫。」
「途中で野宿するしかないから、気をつけてね。」
「うん。」
「なら、出発するか」
「うん。行こう。」
俺達は、門番の人に挨拶して西門から出て、旅立つのであった。因みに村に出た時の装備とスキルと持ち物は以下の通りだ。
ルカ・アリオスト(15)
武器 鉄のロングソード
頭 無し
体 レザーアーマー
手 革の小手
腰 ナイフ
下 布のズボン
足 革の靴
青の外装(防水効果)
【身体強化】 【魔力コントロール】 【気配探知】 【鑑定】 【剛力】 【俊足】
【火魔法】 【光魔法】
火魔法: ファイア ファイアーボール ファイアーアロー ファイアーウォール
光魔法: ライト
剣術: スラッシュ パワースラッシュ 連撃斬
所持金: 大銀貨2枚 銀貨15枚 大鉄貨30枚 大銅貨30枚
持ち物: 少し大きめのリュック 毛布 テント 着替え上下3枚(下着も含む) 水筒 保存食料(干し肉)
カーティア・バローニ(15)
武器 ロッド
頭 無し
体 ソフトレザー・ハーフアーマー
手 無し
腰 ナイフ
下 布のスカート
足 革の靴
緑の外装(防水効果)
【魔力コントロール】 【魔力回復上昇】 【土魔法】 【水魔法】 【風魔法】 【回復魔法】
土魔法: ストーンバレット アースウォール
水魔法: ウォーター ウォーターボール ウォーターバレット
風魔法: ウインドボール ウインドカッター
回復魔法: ヒーリング キュアー
持ち物: 普通のリュック 水筒 調理器具 テント 毛布 着替え上下3枚(下着も含む)
これで、1章は終わりです。
次回は2章のスタートです。読んでくれると嬉しいです。