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村人から英雄へ~迷宮冒険譚~   作者: 武蔵龍
2章 迷宮都市フェーレース編
12/13

ダンジョン4

お待たせしました。待たせてる皆様すいませんm(_ _)m

 次の日の朝俺達は、サロメさんに挨拶してギルドに向かった。今日も、昨日と同じで1~3階をメインに戦って行こうと思う。余裕が有れば5階の中ボスまで頑張って行きたいな。


 さておき、ギルドに着いて昨日と同じ内容の依頼書を3枚持って受付をして、ダンジョンに向かった。途中で道具の補充や薬の確認を行ないながらダンジョンに着いた。


 兵士にギルドカードを見せて、階段を降りていく。今日は、最初からスライムの団体さんの登場。俺は、炎の魔法で一掃する事をイメージすると……。


 【ファイアーストーム】を覚えました。


 って頭の中で久々に鳴り響いた。俺は、久々だったせいかビックリした。俺がビックリしてると、カーティアが気づいたらしく、声を掛けてくる。


「ルカ、どうしたの?」

「ああ、魔法を久々に覚えてビックリしただけ。」

「あ~あ、なるほどね。それはビックリするよね。いつも突然だから。」

「そそ。本当に参るよ」

「アハハ! 」


 暫く笑って落ち着いた頃、探索を開始した。【ファイアーストーム】を覚えてから、集団戦闘が凄く楽になった。あっという間に3階まできた俺達は、ゴブリンの集団を見つけては殲滅していった。4階に降りる階段を見つけたので、近くに安全な場所を確保すると暫くの間、休憩をすることにした。


 休憩中に俺達は、4階に降りるかどうか話し合った。


「ルカ、4階に降りる?」

「ど~しようか考えてるけど」

「私は、体力的にも大丈夫。魔力はさっき飲んだ【マナーポーション】で回復したから問題なしよ♪」


 【マナーポーション】は魔力を回復するアイテムで、ダンジョンに潜る前に道具屋で買ったものだ。俺らの村では高いのだけど、この街は材料や【錬金術師】が多く居るせいで安く手に入る。俺達には、有難いのだけどね。


「俺も、問題無いかな。様子見で4階に降りてみようか?問題無いなら進んでみようよ」

「うん。其れで良いよ。」

「解かった。危ないと判断したら引き返そうね」

「は~い♪」


 俺達は、暫く休憩をして4階に降りていった。


 4階に降りた俺達は、呆然としていた。それは、降りたら今までの階とは違い、草原と森になっていた。広さも桁が違うくらい広大だった。「ここ本当にダンジョン?」って心の中で思っていた。それだけ地上と瓜二つ。太陽も有れば、雲もある。


「なぁ~カーティア?」

「うん。言わなくても解かるし、私も同じ考えだから」

「だよな~」


 俺達は、呆れるしか無かった。


 4階の出入口付近は少し高い丘になっている。俺は、眼下に広がる景色を座りながら眺めている。すると、カーティアが話しかけてきた。


「ルカ、どうするの?」

「ん?あ、ああ。少し進んでみるか?」

「そうね。ここで見ていても仕方ないし、下に降りてみよう。」

「そうするか」


 俺は、立ち上がり丘を下っていく。すると微かに剣劇の音がするので慎重に進むと、1人の女性が仲間を守るようにゴブリンどもに、囲まれているのが見えた。


「カーティア助けに行くぞ」

「解かった。」

「俺が切り込むから、魔法で援護をしてくれ!」

「オッケー。任せて。」

「よし、行くぞ」

「ルカ、気を付けて」

「ああ。カーティアもな」

「うん。」


 俺は、ゴブリン達の背後から奇襲して攻撃する。俺の攻撃が気付いたゴブリンが刃を向けてくると、今度はカーティアの魔法が飛んでくる。素早くゴブリンを殲滅して女性の下に行った。


 女性を見ると、耳が長く褐色の肌で胸が大きい。そう、ダークエルフってやつだ。横になっている男性は獣人族なのは一目見て解かった。まだ息はしてるようなので……。


「カーティアこちらの獣人族の手当て出来るか?」

「うん。任せて」


 俺は、ダークエルフに話しかける。


「大丈夫か?俺は、ルカ。ルカ・アリオストで彼女がカーティアだ。」

「私は、パウリーナ・サルト。親兄弟の中ではリーナって呼ばれている。私は、大丈夫だが彼はどうだ?」

「ああ。カーティアに任せておけば大丈夫だ。回復魔法で癒せるだろう。所で、なぜ2人ともゴブリンどもに囲まれていた?」

「それは……。」


 リーナは下を向いてしまった。


「それについて、俺が話そう」


 不意に声が掛けられる。


「すまない。自分はミハエル・ヴォルテルス。助けて頂きありがとうございます。」

「そうか。俺はルカ、ルカ・アリオスト。それでどうしてこうなった?」

「はい。私たちの主人の冒険者がゴブリン達に挑み殺されてしまったのです。主人が殺されると今度は、自分たちに刃を向けてきたのです。」

「なるほど。失礼だがお前たちは奴隷なのか?」

「「はい」」

「この首輪がその証です」

「それがそうなのか。外すことはできるのか?」

「今は無理でございます。奴隷商の所に行けば外すことができます。」

「解かった。所でお前たちはこれからどうするんだ?2人で話し合って決めると良いよ」

「少し失礼します」


 そう言うと2人は俺に背を向けて話し合っていた。俺はどうするのか考えていた。


「ルカ、彼らを仲間に入れてみない?」

「えっ!?」

「彼らの主人居ないのでしょ?」

「そうなんだよね。」

「なら良いのでは?私は、構わないよ。」

「まぁ~彼ら次第だがな。」


 すると彼らが声をかけてきた。


「あの、宜しいでしょうか?」

「ああ。構わないよ。其れでどうするか決めたのか?」

「はい。出来ればルカ様達に付いていきたいのですが、宜しいでしょうか?」

「様って……。ああ、良いよ」

「「ありがとうございます。御主人様」」

「アハハ。御主人様はやめてくれ。せめて名前で呼んで」

「分かりました。ルカ様」

「出来れば様もやめて欲しいのですが……。」

「いいえ。それは容認できません。ですので慣れて下さい。」

「わ、解かった。其れで、お前たちの元主人の遺体が無いけど、ダンジョンに吸収されたのか?」

「はい。」

「解かった。一度地上に帰ろう」

「うん。」


 俺は新たな仲間たちを連れて、ダンジョンを出ることにした。


 ダンジョンを出て地上に戻って来た俺達4人は、ギルドに向かいリーナ達の主人が亡くなった事を報告した。


「それで、彼らをパーティーに組むことにしたのですが問題無いですか?」

「はい。何の問題も御座いませんので大丈夫です。」

「解りました。それでは、これで」

「はい。またのご利用お待ちしております。」


 俺達4人は報酬を受け取り、今日は疲れたので、ギルドを出て宿屋に向かった。 


 宿屋に着いた俺達4人は、女将さんのサロメさんに事情を話して、4人部屋に部屋を変えてもらった。本当は2人部屋を2つにしようかと思ったら、埋まってて「4人部屋しか空いてないわよ」っと言う事なので4人部屋にしたのである。しかも「料金も今まで通りの値段で良いわよ」って言われた。


 部屋に入って早速2人に話す事にした。


「2人の装備を揃えないとダメだな。それで、得意な武器は?奴隷商に行く前に武器を買いに行くから教えて」

「「はい。」」

「私は剣と弓が得意です。前衛では二刀流、後衛では弓と魔法で行けます」

「リーナは二刀流か……。俺が持ってるような片手剣なのか、ダガーみたいな短剣で二刀なのかどっち?」

「片手剣の二刀流です」

「そっか、解かった。ミハエルは何だ?」

「俺は槍か斧を使ってました。」

「槍と斧だな、解かった。明日はダンジョンに潜らずに、買い物と奴隷商に行くからね。そのつもりでいてね。それから2人ともいつまで立ってるつもり?ソファーに座りなよ」

「しかし……宜しいのでしょうか?」

「良いよ。前の主人がどの様にしてきたのか知らないけど、俺もカーティアも気にしないから。普通に座り食事も俺達と同じ物を食べるからな。」

「「ありがとうございます」」

「それから、ベットでちゃんと寝る事。良いわね」


 カーティアが先に言ってしまった。その通りなので俺は、何もいわなかった。それから俺達4人は、食事をして少し喋って寝た。

 



 

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