ダンジョン3
PV800 ユニーク400超えました^^ 偏に皆様のお陰です。
未熟な新人ですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m
次の日の朝、俺達はいつも通り朝食を取って、ギルドに向かった。今日は、この街に有るもう一つのダンジョンを、攻略するためだ。
ギルドに着いた俺達は先ず、掲示板に貼ってある依頼書を見てこれだと思うものを、3枚持ってカウンターに持って行った。3枚は以下の通り……。
依頼書
討伐 スライム5体
場所 ゴブリンダンジョン1階
報酬 銀貨2枚 但し、5体目以降は1体につき、銀貨1枚
期間 無制限
ランク E
依頼書
討伐 ウェアラット5体
場所 ゴブリンダンジョン1~3階
報酬 銀貨3枚 但し、 5体目以降は1体につき、銀貨1枚
期間 無制限
ランク E
依頼書
討伐 ゴブリン5体
場所 ゴブリンダンジョン2~4階
報酬 銀貨4枚 但し、5体目以降は1体につき銀貨1枚
期間 無制限
ランク E
こんな感じ。気付いた人もいるだろうか、そうもう一つのダンジョン名は【ゴブリンダンジョン】。宿屋のおっちゃんエリクさんに聞いた所、【ゴブリンダンジョン】は、ゴブリン族が集まってそうだ。なので【ゴブリンダンジョン】って呼ばれてる。
この【ゴブリンダンジョン】は魔物が混合で出てくるそうなので、結構厄介だそうだ。1~4階はそうでもないらしいが5階の中ボス以降は、慣れないとかなりやばいらしい。俺達は、そう言う情報を聞いていたので先ずは、1~3階若しくは、5階の中ボスまで繰り返す。6階以降はダメだったら、仲間を増やそうって事にした。
俺達は、受付をしてダンジョンに向かった。
ダンジョンの場所は西門から歩いて直ぐの所にある。ダンジョンの近くに兵士の詰め所があり、ダンジョンの前には兵士が2名滞在している。俺達は、兵士にギルドカードを見せてダンジョンの中に入って行った。
「カーティア、このダンジョンは厄介そうだから、慎重に探索してみようと思う」
「うん。解かった。」
「1~3階までは、【お試し・ダンジョン】と同じだと思うけど、混成らしいから。気をつけてね。」
「任せて。装備も充実したし早々にやられることは無いはずよ」
「だと良いけど。念には念を入れようね」
「ルカは、昔から心配性だよねー。でもそこが良いのだけどね。」
「アハハ。まぁ~好きな子を心配するのは男として当然の事だから。」
「えへへー。ありがと♪」
そんな事を言いながら、1階に降りてきた俺達は、依頼をクリアする為に魔物を見つけて歩いた。見つけたって言うか【気配探知】が有るから簡単に魔物を発見したよ。最初に見つけたのはウェアラット2体とスライム1体の混成だった。
もう何て言うかあっさりと倒してしまった。武器の性能もあると思うけど、俺達も確実に強くなってると実感したのだった。でも、アイテム運は相変わらずでこの戦いでは、アイテムはドロップしなかった。
1階は難無くクリアできたので、2階に降りる事にした。依頼書のスライムは結局20体倒して完成した。ウェアラットはそんなに出て来なくてやっと6体。依頼は達成したけど何か、物足りなかった。
さておき2階に降りた俺達は、通路を歩いて十字路に差しかかった所で左右から魔物を感知。武器を手に持ち構えてると、ゴブリンが右から3体、左から2体『ギャギャ』って言いながら走って来た。そんな俺達は、数の少ない左側を殲滅する。2体倒した所に右側の3体のうち1体が、剣を振りながら突っ込んできた。
俺は脇に避けて、隙のある腹に剣で払った。ゴブリンは真っ二つになって絶命し、煙と共に消えた。残りの2体はカーティアの魔法で、既に絶命していた。流石カーティア。俺は、右の親指を立ててグーってやった。
「カーティア大丈夫か?」
「うん。問題無いよ♪」
「しかし、驚いた。左右から同時に来るなんて。」
「そうだね。ルカ、感知してたんじゃないの?」
「ああ、してたよ。でもまさかってやつ?左右から挟撃は無いと思ってた。思ってたらこの様さ。ちょっと油断してたかも。今度から気をつけて行くよ。ごめん」
「謝る必要はないよ。こればかりは、しょうがないよ」
「そっか。でも今度からは十字路は気を付けないとね」
「そうだね。油断禁物って事で。」
「よし、改めて探索して行こうか」
「おーー!」
俺達は、気を引き締めて探索していった。
気を引き締めつつ探索した結果、無事に3階に着いた俺達は、今日はこの辺で帰る事にした。まだまだ余裕があるけど、無理せずに探索する事は無い。無理して探索すれば「必ず、痛い目に合う」って昔、父親に言われたからだ。俺は、父の言う通りだと思う。
地上に帰って来た俺達は、ギルドに行って報酬を貰い宿屋に着いた。今日の報酬は、大体銀貨60枚ぐらいだった。いつも通りカーティアと報酬を半分に分ける。
宿屋に着いて、2人で身体を拭いて1階に降りる。ここの宿屋の料理は美味い。ダンジョンから帰って来た俺達にとって楽しみの一つだったり。今日は、オーク肉と野菜たっぷりの味付け抜群のスープとサラダ。それと、少し硬いパン。飲み物はいつも通りの果実ジュース。食事をしてると宿屋の主人で父の友人であるエリクさんが来て、話になった。
「おう! 最近はどうだ小僧ども」
「エリクさん、小僧はやめて欲しい」
「ガハハハッ。エールも飲めない奴は、小僧で十分だ」
「酷いなぁ~」
「私は、女で小僧は無いと思いますけど」
「む、それは謝る。お嬢ちゃん」
「何なのこのおやじ」
「おやじって言うか、この~!」
「はいはい。2人ともこの辺で辞めときなよ」
「「うるさい黙れ!」」
「俺は、別に良いけどね。どうしますかサロメさん?」
「「えっ!?」」
エリクさんの後ろには奥さんのサロメさんが、怖い顔で立っていた。
「あ・な・た、お客さんに対して、この対応はどういう事なのか、説明してくれるのかしら?」
「い、いや。あ、あのなサロメ。」
「うん?な~に?何かしら~どういう言い訳するのか、奥でちゃんと聞くわよ~。2人ともごめんなさいね♪」
「「いえいえ。」」
そう言って、エリクさんの耳を引っ張りながら奥えと消えていった。
途中で「いてぇ~」とか「耳が~」とか「やめてくれ~」って聞こえて来る。俺は飲んでいるものを、拭きそうになった。笑ってはいけないのだけど、他人の不幸はやっぱり笑ってしまう。それと、今後サロメさんを「怒らせないように気を付けよう」と心の中でそう思った。
食事を終えて部屋に帰って来た俺達は、少し喋り一緒のベットでイチャイチャしながら眠った。俺も、男なので途中で我慢出来なくて、ちゃんと頂きました。頂きましたとも。凄く良かったと言っておこう。隣には幸せそうに寝てるカーティアを見ながら俺も、意識を手放したのであった。