事件。
遅ればせながら、ルナと一馬の距離感を決めました。あくまで現段階の、ですが。
ルナから見た一馬はlikeの極致。それに保護者、同性(元)という意識があるのでスキンシップを好みます。
一馬から見たルナは、外見は超ストライクだが中身は親友&保護対象なのでそういった感情は抑えています。ですが、元男ゆえにノーガードなルナに結構クラっときていたりします。
取り敢えずはこんな感じでいこうと思います。
月曜日。
1日中ゴロゴロできた日曜日という天国から、学校という地獄へ突き落とされる日。きっと、この世の学生の九割九分九厘がこの日を嫌っているんじゃないかな。
なら月曜日をなくせばいいのかというとそうじゃない。土日に続いて月を休みにしたところで、今度は火曜日が取って代わる。
結局、学校という元凶がなくならなければ同じなのだろう。
「ってことを昨日考えた」
「……そうか」
僕の学校論を一馬に語って聞かせたら、呆れたような眼差しで見られた。なんなのさ。
「つまりお前にとって、学校ってのはない方がいいものなのか?」
「うーん。それはどうなんだろうね。学校がないと、こうして一馬と登校することもないんだろうし、少なくともこの時間は失くしたくないって思うよ」
話していると、なんか笑顔になる。そんな関係の相手がいるってすごいことだと思うんだ。少なくとも、僕は一人しか知らない。
「……そういう不意打ち止めろよ……」
「うん?」
不意打ちって?
僕、変なこと言った?
コテンと頭を倒す僕に一馬が溜め息を吐く。
「そうか、無自覚か。そして何も分かっていないのか」
「何がさ?」
「いや、いい。俺が言っても伝わる気がしないからな」
……一馬は時々変なことを言うね。よく分からないよ。
「一体何なの?」
「いや、いいって」
学校に着くまで、僕と一馬の間でそんな問答が繰り広げられたのだった。
教室に入ると、まずは男子が叫び声を上げた。
「瑠奈ちゃんが男と登校だとぉっ!?」
「「「ノォオーーーー!」」」
「うわっ」
あまりの声量に僕は耳を塞ぎ、
「ちょ、お前ら落ち着け、どぁあっ!?」
一馬は男子にもみくちゃにされた。
「男子は仲が良いね〜」
「その感想はどうかと思うけど……私たちも話しを聞きたいな♪」
「へ」
そして僕は、女子にもみくちゃにされた。
凄まじいボディタッチとともにいろいろ聞かれたけど、総括すると、
『一馬くんとは付き合ってるの!?』
この一言に集約される。
女子って恋バナ好きだなぁ。
「この前も言ったけど、一馬とは幼馴染で親友だよ」
「付き合ってはないの?」
「ないです!」
きっぱりと言い切ると『えぇ〜っ?』で顔された。
僕にどうしろと言うんだ。
そんな感じでやいのやいのと騒いでいると、疲れた顔の光が顔を出す。
「あ、光。おはよう」
「ルナか。おはよう……」
光は教室を見回すと、
「小林さんは?」
「あれ?」
そう言えば、一人いない人がいるね。僕たちの登校時間が割とギリギリだから、真面目な小林さんが僕たちより遅いなんて珍しい。
「うーん。まだチャイム鳴ってないけど……大丈夫かな」
眉をひそめる光。
「どうかしたの? 休むくらい誰でもあると思うけど」
「そうだけど……ね」
正直、光の態度はちょっと大げさだと思う。学校を休むくらい、誰でもあると思うんだ。
ちょっとだけ、教室の雰囲気が沈む。と、ドアがガラガラと開いて先生が入ってきた。
「席着けー。HR始めるぞ」
先生は教室を見回し、言った。
「お前ら、小林から何か聞いてないか? 俺の方には何の連絡も入ってないんだが……あいつが無断欠席とか想像つかないしな」
カラン、と音がして、光が弄んでいたシャーペンが床に落ちる。
「……光?」
光の顔からは血の気が引き、今にも倒れそうだった。
学生の方、日常ネタ下さい。
学校生活なんてもう覚えてないから何書いたらいいか分からないんです……(>_<)




