俺、ニートになりました!
俺の名は大和翔(22)職業はニートだ
というのもニートになったのには経緯がある。
半年以上前のことだ
職場でスキンシップがセクハラというゲスな上司がいたのだが、
「ヤメテクダサイ!」
同期の女の子がまたセクハラされている!
破廉恥行為が最近エスカレートしていることに俺は苛立ちが募っていた。
いつもやる気の無い俺なのだが、
ジャスティスソウル。いわゆる(正義の心)ってやつが俺の右腕を動かしたんだ
「ブギャ!」
「きっきききみ!」
「私にこんなことをしてどうなるかわかってるんだろうな!!」
正義の拳を横面にくらった上司がダラシナイ悲鳴をあげた後、俺に対して罵声を唱えた。
そして同期を救った俺は周りからは勇者と称えられたが、
セクハラ上司の権力により後に俺は仕事をクビになってしまった!
「世の中理不尽すぎる…」
母がコツコツ貯金してくれた通帳も職を失ってから8ヵ月ほど経ち、ピンチの俺。
だが次の仕事を探すのがだるい。とにかくだるい。
しかしこれ以上親に頼れない…。
なぜなら母は俺が20の時にガンで亡くなり、父は仕事で遠くに行っていると聞かされていたが
母が亡くなっても葬式にも父は現れず、帰ってくる気配もないのだ
と、そんな父のことを考えていた時、母が父の物と言い大切にしていた箱があったことを思いだす。
母の葬式にも表れない父の物なんぞ、売ってやろうと思い、その箱を開けると中には「十字架のネックレス」と「白いカード」が入っていた
「ネックレスがとりあえずダサイ!」
価値はなさそうに見えた父の私物だったが、カードにはなんとICみたいなマークがついていたので金が入っているかもしれないしATMを求めて近くのコンビニへ行った
で、ATMにカードを通したわけなのだが…
「貴方はサクソンを認証しますか…?」
「‐はい‐ ‐いいえ‐」
「なんじゃこれ!?!?」
画面にわけのわからん文面が…
とりあえず面白そうなのでハイを選んでみた
その瞬間俺の視界は白くなり、意識が飛んだ。
御観覧ありがとうございます