転校生が来た~その2~
教室に行ってみると、なんだかざわついていた。
いつも通り、私は静かに席に着くと、前の席で読書をしていた蒲田結衣が振り向いて話しかけてきた。
「おはよう、麗華」
「おはよう、結衣ちゃん。ねぇねぇ、これは、何の騒ぎ?」
鞄を机の横にかけながら言う。
「転校生が来るんだって、男の」
全く興味がないと言ったように言う。
普段から無表情で何考えているか、分からないけど、最近は彼女の言い方とかでなんとなくわかってきたような。
「そうなんだ。でもこの時期だと珍しいね」
九月半ばという時期では結構、珍しい。
しかも高校だから、転校生とかありえないって思っていたのになぁ。
「そうだね」
彼女は本当に興味がないようでここで会話は終了してしまった。
転校生か……。
確か私もそうだったけ。
十歳の時に、この町に来て学校も転校してきて緊張したっけな。
きっとこれから来る転校生もすっごく不安で緊張していると思う。
だから同じ気分を味わった者だからなるべく助けられるなら助けてあげたいと思ったり。
そんなことを考えていると先生が教室に入って来てホームルームが始まった。
「……入ってこい、マーフィー」
入ってきたのは、ハーフらしき顔立ちの子。
エメラルドグリーンの素敵な透き通った二重でちょっと日に焼けた感じ。
それもなんだか爽やかな雰囲気を作り出している。
身長は180㎝ほどで筋肉質な体もそれにあってたり……バスケでもやっていたのかな。
「おはようございます、エックハルト=マーフィーと言います。
どうぞ、エックって呼んでください。よろしくお願いします」
礼儀正しい挨拶は、男女共にうけた。
しかも爽やかな笑顔を向けるものだから親近感がわいたんだ。
「じゃあ、マーフィーの席は……、緑川の隣な」
そんな……っ。
なんで私の隣……、ああ、そうか。
私の隣しか席が空いてないからね……、女子の視線が痛いよぉ。
「……緑川さん、よろしくね」
転校生は、笑顔を向けてきた。
それが太陽よりも眩しすぎて辛い。
「う、うん……よろしくね、マーフィー君」