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スピリッツ!! ~おちこぼれ勇者の大冒険~  作者: ルナ
男の正体を知る勇者たち
23/30

闇の精霊との戦い 後編

 ルークはキッと闇の精霊・リオンを

睨みつけて剣を構えていた。

 突っ込んできたのに足払いをかけ、

少し時間稼ぎに成功する。

 リオンはさらに激怒し、無差別に

攻撃を振らせてきたので三人は

慌ててよけなければならなかった。

 息を切らせながら彼らは攻撃をよけきる。

アンジェはもはや一言もなく

彼らを見守っていた。

 三人の耳に、精霊たちの声が届く。

否、心に直接響いたと言った方が正確だろうか。

〝ルーク、ビショップ、カストル。

私たちの声が聞こえますか?〝

 それはジェモー(姉)の声だった。

リオンには聞こえていないようなので、

三人は無言で頷く。

 さらに声は響いてきた。

〝あたしたちの声の通りに動けよな?

 力貸してやるよ〝

 今度はジェモー(妹)の声である。

ルークたちはこれにも頷き、剣、弓、籠手

にそれぞれ明るい光が宿るのを確認した。

 リオンが気づいたのかチッと舌打ちする。

ルークたちは驚きのあまりそれには気づいていなかった。

「すごい……」

「ありがとな、皆……!!」

「これで、あいつに勝てる……!!」

〝続けますわ。集中して。心の中の声に身をゆだねなさい〝

 今度の声はヴェルソーだった。

三人は目を閉じ、何も考えずに武器を握りしめる。

「させねえよっ!!」

 リオンがそのスキに攻撃を仕掛けようとしてきた。

だがーー。

〝それは~、こっちのセリフだぜ~!!〝

「ちくしょう!!」

 土の塊が落ちてきてリオンの攻撃を妨害した。

カプリコルヌの力だ。

 リオンは顔を真っ赤にして怒り、さらに

攻撃をしようとしたけれど、今度は蔦が絡んできて

動けなくなった。

〝邪魔、させない……!!〝

「ベリエエエエエエエッ!!

離しやがれ、てめえええええっ」

 ベリエの自然の力がリオンを縛る。

リオンの怒声が上がり、一瞬びくっ、と

なったけれど、ベリエは力を緩めたりしなかった。

 ルークたちを認めたもの全てが彼らに協力している。

アンジェはルークたちの成長に心から拍手を送っていた。

 最初は弱い敵にも苦戦していたルークが、今は

精霊に認めさせ、協力までさせているのだ。

〝ルークたち、お前に勝つ!! だから、

絶対、離したり、しない……!!〝

 リオンはいつもは気が弱いベリエに

反抗され、驚いたように目を見開いていた。

 同時に、ルークたちが目を開く。

「リオン、覚悟しろよな!! こっから

俺達の反撃だ!!」

「覚悟してください!!」

「勝つのはあたしたちだよっ!!」

 先に動いたのは、ビショップだ。

きらめく弓をしっかりと掴み、弓を引き絞って

リオンに向けて放った。

「ヴェルソー、力を借りるよ!!」

〝了解ですわ、ビショップ〝

 ビショップの背にヴェソーが寄り添った。

矢に青い光が灯り、リオンめがけて突っ込んでいく。

水柱乱舞オンズ・ラック!!」

「ぐあああああああっ!!」

 十一の水柱が上がり、リオンを空中に打ち上げた。

リオンが地面に落ち着る前に、今度はきらめく籠手

をしっかりと握ったカストルが空中攻撃を仕掛ける。

「ジェモー、来て!!」

〝分かった!!〝

〝協力してやるぜ!!〝

 双子のジェモーがカストルの顔をかすめるように姿を現す。

籠手が風の色を映してひときわ強くきらめいた。

鎌鼬ミストラル!!」

「うあああああああっ!!」

 風の刃がリオンを切り裂く。

受け身を取れずに叩きつけられた彼に、

ルークの剣が迫っていた。

「これで最後だ!! 来い、ベリエ!!」

〝がんばる!!〝

葉乱舞フイユ・エール!!」

「ああああああああああっ!!」

 絶叫が響き渡る。

葉が羽根のように舞い、浄化の光がその場に溢れた。

 リオンは再び叩きつけられ、もう動くことなどできない。

「やった、勝ったわ!!」

 カストルの上機嫌な声がその場に響き渡ったーー。


「俺は絶対に認めねえぞ!! 何かの間違いだ、俺が負けるなんて!!」

 リオンは負けてからも喚き続けていた。

その顔はひどく青ざめており、かなりの衝撃を受けたことがうかがえる。

 と、バランスがルークたちの方に歩み寄り、さらにリオンに

強い衝撃を与えた。

「バランス、てめえ、裏切るのか!?」

「こやつは十分に強い。わしの力を貸したとて、

何の申し分もないよ」

 ポワソン、カンセール、スコルピオン、ヴィエルジュも動いた。

トローは迷うようにリオンと彼らを交互に見ている。

「リオン、往生際が悪いですよ!!

 あなたは負けたのです」

 アンジェが厳しい声でたしなめた。リオンは睨むように

ルークたちを見つめていた。トローが迷った末、

動き始めている。誰も味方はいないことに気付き、

リオンは諦めたように姿を消し、〝プリュネル〝に光がともった。

 これで全部がそろった。剣、弓、籠手に十二の宝石

がともってきらきらと光っている。

「ルーク、ビショップ、カストル、かんばりましたね」

 アンジェに笑いかけられ、ルークたちは頷くと、

そろぞれの武器をかかげて笑みを浮かべたーー。



ルークたちがついに全ての精霊に認められました。

次回は彼らの修行に入ります。

その次が久しぶりにエレナ編に行きます。

次回もよろしくお願いします。

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