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スピリッツ!! ~おちこぼれ勇者の大冒険~  作者: ルナ
男の正体を知る勇者たち
22/30

闇の精霊との戦い 前編

 「覚悟しろ!!」

 最初に動いたのはリオンだった。

ルークはあやういところで攻撃をさけ、

闇の塊が岩にぶつかって消える。

「それはこっちのセリフよ!!」

 カストルがルークの右側から蹴りを

叩きこもうとした。偶然左側から

飛び出してきたビショップと激突する。

「何してるのよ、馬鹿っ!!」

「いったあああい!! カストルこそ!!」

「遊んでる場合じゃないぞ!!

 ちゃんとやれよっ!!」

 ルークはため息をつきながら攻撃を繰り出した。

涙目になってお互いを睨みつけるも、ビショップたちも

攻撃を開始する。

 アンジェや、彼らを認めた精霊たちが見守っていた。

「あたるもんか!!」

「うわっ!!」

 闇のかたまりが直撃し、ルークは思わずふっとんだ。

受け身を取れずに叩きつけられ、呻いてその場にうずくまる。

「よくもルークを!!」

「覚悟しなさいよね!!」

 カストルたちが怒りで攻撃力が上がり、なんとか攻撃が

命中するも、ルークと同じように叩きつけられてしまった。

「負け……ねえぞっ!!」

「ぐっ!!」

 はあはあと苦しそうな息使いが聞こえる。

しかし、ルークは勝ち誇ったような顔をする

リオンの胸に剣を突き立てていた。

 人間だったら致命傷だっただろう。

だが、精霊はそのくらいでは死なない。

 それでも多少のダメージは与えたようだった。

「なかなかやるようだな、人間」

「そっちもな!!」

「「隙ありっ!!」」

 ルークが膝をついたのを見計らってリオンが

悔しそうに言う。その隙を狙い、

ビショップとカストルが連携攻撃を仕掛けた。

 カストルが蹴り技を見舞った後に、

ビショップが魔術で追撃する。

 が、それは彼にとってあまり打撃には

ならなかった。それでも多少の痛みは

感じたらしく、ぎろりと二人を睨みつける。

「人間の小僧と小娘ふぜいが……

なめるなあああああああああっ!!」

「「うわあああああああああっ!!」」

「きゃあああああああああああっ!!」

 リオンが力を解放して三人を吹き飛ばした。

岩に激突し、うめき声を上げる彼らに、

精霊たちが不安そうな顔になる。

(三人とも、私は信じています。

だから、がんばって……!!)

 彼らの勝利を確信しているのはアンジェだけだった。

認めたものたちでさえ、精霊に勝つのは無理なのではないかと

思っている。それでも、その状況がルークたちを

有利に動かせた。

「私も~ルークを認める~。

精霊相手に~ここまでやるのはすごいわ~」

 海の精霊ポワソンがルークを認めたのである。

そのままルークの剣に入って行ってしまい、

ちかっ、とさらに青い石が剣に追加された。

「私もルークたちを助ける!!」

 ヴェルソー、ベリエ、カプリコルヌ、全ての

ルークたちを認めた者たちが剣に、弓に、籠手に

吸い込まれるように消えていった。

 精霊の力を得て力を増したルークたち。

勝負はこれからである。

「覚悟しとけよ、リオン!!

 俺たちは絶対にお前を倒す!!」

 キッと睨みつけてそう言うルークに、

リオンはさらなる怒りをつのらせて

襲い掛かったーー。

更新が遅れてすみません。

なかなか思いつかずに

進まず、こうなってしまいました。

次回も主人公がルークたちで

後編を書いていきます。

必殺技のようなものも出す予定です。

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