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不安

あれから私にはモニカという侍女がつけられて部屋で一休みしてる最中。

私の身の回りのお世話をしてくれるらしいけど、1人でできるからと断ってもウィルに怒られちゃうからと必死に説得されてしまった。


ウィルも部屋まで付いてこようとしてたけど、仕事があるからと周りの人達に止められてた。

一瞬ムスッとした顔していたのが可愛いと思ってしまったのは私だけの秘密。


部屋の中は小さい頃に絵本に出てきたお姫様の部屋ではなく、白を基調としたシンプルな部屋だった。

シンプルと言っても縁は金色で売れば何百万もしそうな花瓶やら絵画も飾ってありオシャレ。


今飲んでる紅茶も、多分ダージリン、今まで飲んできた紅茶の中で1番美味しい。

ほっとするけど色々なことを考えさせられる。


家族のこと、友達のこと、夏希のこと…

ここに私の味方はいない。

ウィル達は今は優しくしてくれてるけど、いつ裏切られるかも分からない。


私のこと聖女って言ってたよね。

どんな事するのかまだ分からないけど、聖女にさえなれば安全なのかな。

なんだっけ、結界張るとか祈るだっけ…?

アニメとかだと手を握って祈れば身体の周りが光って効果出てたよね、私にそんな力あるのかな。


「ふんっ!!」


目を閉じ、記憶を頼りに同じように力を込めてみる。

薄く目を開けて何秒か待ってみるけど何も起こらない。


「聖女様、何をなさってるんでしょうか…?」


モニカが戸惑ったように私を見ている。


「えっ、と…私に聖女の力?があるのかなと思って試しにやってみたのですが…だめそうです」

えへと笑って誤魔化してみたけど、ふふっと笑われてしまった。

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