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意識

言い忘れてた、と言ってシュタンホードさんが私に来てと手でジェスチャーをしてくる。

耳を貸してと言われたので言う通りにしてみる。


「私とあの人は本当にただの友人だから安心してね。それと、雪音さんこの間服とか貰ったでしょ?私のお店のやつなんだけどね、あの人今まで女の子にプレゼントなんてした事ないのよ?ふふ、愛されてるわね」


そう言ってまたねと手を振られた。

だんだんと顔に熱が集まってるのを見られたくなくて、お辞儀をして顔を下に向けたまま外で待ってるウィルの元に向かう。

さっきからモヤモヤしたことをシュタンホードさんに見透かされてたことが恥ずかしい気持ちと、私が初めてだって、愛されてるねって言われたことに対して嬉しい気持ちでいっぱいになってしまった。


前までこんなに感情が揺さぶられる事がなくて戸惑うしかなかった。

この気持ちはなんなんだろう。


「何か変なこと言われた?大丈夫?」

「う、ううん!大丈夫だよ」

「そう…?でも…」


「顔少し赤いし熱いよ、ほら」と言って額と額をコツんとくっ付けてきた。

ドキドキと心臓がうるさい。

なんでこんなにドキドキするんだろうか、人に見られたら恥ずかしいから?


「ふっ、雪音さっきより真っ赤になってる。かーわい」

「なんでもないってば!ほら!もう行こっ」


顔を合わせられなくて、返事を聞かずに先に進む。

その後ろをしっかりとウィルは着いて行く。


「はぁ、どうしてこんなに可愛いんだろう。他に人いなくてよかった。いたら殺しちゃう所だったよ」

ボソッと呟いてた声はもちろん私には聞こえない。


それからは出店でお肉が刺さった串を食べたり、パンを買ってウィルと半分こして食べたりした。

ただ気になったのは、お店の人や他の人達みんなウィルを見て少し緊張してるような雰囲気だった。


「今日はどうだった?気分転換出来たかな」

「楽しかったよ!!久しぶりに羽が伸ばせた気がする。連れて行ってくれてありがとう、ウィル」

「どういたしまして。また今度も行こうね」

「次も楽しみにしてるね」


次も行ってくれるんだ。

今日の楽しさと次があることの嬉しさで今日は寝付けなさそうだ。

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