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第12話 緑髪の女戦士(ヴァーサーカー)

天音視線です。

殺狂人に遭ってしまった…

銀は戦えない。

私は、なにもできない…。

まだ…なにも…


『っ!…』

ほら、ヴェツェも困ってる。

みんな、死んじゃうの?

「殺サセロ!血ヲ浴テェ!」

どうしたら、いいの!?

困惑していたら鎌が殺狂人に向かって走っていった。

「!鎌架!止めろ!!」

双も叫んでる。危ないよ、鎌!

「イキノイイ奴キタ!」

「…生憎だけどあんたに殺されるのはごめんよ…?」

いつもの鎌じゃないよ…。

鎌は殺狂人を蹴り飛ばした。

でも、相手は斧を持ってた。薪割り用のだとおもう。

あんなのが当たったら、鎌死んじゃう!

『鎌架!今は逃げて!』

「なら…、私を置いて逃げて。少しの時間稼ぎくらいならできる。」

鎌、何言ってるの?

みんなで逃げないと、ダメだよ!

鎌は立ち上がって人間とは思えない叫び声をあげる殺狂人に再び蹴り込む。

でも、今度はかわされた。

横に振り回された斧の刃が鎌の腕をかすった。

傷ついて、血がたくさん出てきた。

何度も鎌はかわしているけど、掠り傷がたくさん出来て、腕や足が傷だらけで、血で真っ赤になってる。

もう嫌だよ…!

誰も傷ついて欲しくないよ!!

「鎌やめてぇ!」

思わず叫んでしまった。

でも、鎌は小さく笑っただけだった。

いつもの優しい鎌の笑みだった。


それを見た瞬間、鎌はいつもつけているウェストポーチから小型のナイフを出した。

そのまま鎌は殺狂人に向かっていってしまった。

「『鎌架!』」

双とヴェツェが鎌の名前を叫んだ。

でも、鎌は止まらずに殺狂人に突っ込んだ。

ナイフを殺狂人の腹に刺したの。

終わったって私は安心してた。


だけど、

殺狂人にナイフはあまり刺さってなかった。

鎌は殺狂人に飛ばされた。

殺狂人は鎌に向かって走ってきた。

今度こそ、鎌が死んじゃうって終わった。

殺狂人が鎌に斧を振り上げた。

その時、私たちは見たの。


緑の女の人を。


ギィィンっと斧の刃と何かがぶつかる音がした。

それは、女の人が持っていた機関銃だった。

見るのは初めてだったけど、その形は多分機関銃。

女の人は機関銃で斧を飛ばし、爆音をあげて機関銃で殺狂人を打った。

「―嬢ちゃんら、逃げな。」

女の人が言った。

どこか余裕そうな顔で。

「゛コア″の嬢ちゃんが今倒れてるなら、今の少年少女らにはちと危ないね。

ここはアタシにまかせなよ。ま、機関銃はあんまコイツには効かないけどね。」

この人は銀が゛コア″って知ってた。

「…あなたは、誰ですか?」

双が警戒しながら聞いた。

すると女の人は苦笑して目だけを双に向けた。

「少なくとも少年少女の敵じゃないよ。むしろ味方。ちといろいろ詳しい知的なお姉さんだ。危険だけど。…守護者はちゃんと少年少女を連れていきなよ?」

『!あなたは…!…わかった。鎌架、立てる?』

ヴェツェは何か思い出したような顔をしたけど、鎌に心配するように話しかけた。

「…大丈夫。」

鎌はすぐに立った。

ヴェツェはそれを確認すると先を進んだ。

鎌も進んだから、双も渋々進む。

私はふと女の人を見た。

「あの、あなたは…」

「…瑠璃水(るりみず) 藤那(ふじな)。またあおうね、嬢ちゃん。」

名前を教えてくれた。

私は頷いてからヴェツェたちを追った。


「…天音が元気でなによりね…。」

彼女がそう呟いたことも知らずに―。



―未来は誰にもわからない。でも私は、瑠璃水さんとまた会えると思った。彼女が懐かしく感じたから―

ちなみに銀架は双士に担がれたままです。

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