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コインランドリー

怖い童話「コインランドリー」


近所に、コインランドリーができた。

広くて清潔な、高級コインランドリー。

「これは、イイ!」

僕は、さっそく中に入ってみた。

女の人、若者、お年寄り、

皆んな、それぞれ洗っている。

「よし、僕も洗おう」

カチャン、

洗濯物を入れる。

ザザザーーー

水が入る。

グーン、グーン、

洗う。

グオン、グオン、

脱水する。

ブルン、ブルン、ブルン

シューーン、ガッチャン

終了。

「もう終わったんだ」

僕は、洗濯物を確認してみた。

「綺麗だ、」

洗濯物は新品のように汚れが落ちていた。しかも、乾燥されている。

「これは、イイ!」

僕は、このコインランドリーを毎日使うことにした。


グーン、グーン、

グオン、グオン、

ブルン、ブルン、ブルン、

シューーン、ガッチャン

今日も、あっという間に洗濯が終わる。

「なんて便利なコインランドリーなんだろう」

「省エネだし節水にもなる、素晴らしい」

助かる、助かる、


ある日、

僕が洗濯をしていると、

ボロボロの服の男の人が入って来た。

「どうか、水を一杯くれませんか…」

男の人は、汚れた手で僕の手を掴んだ。

「汚いなぁ!ここはコインランドリーです、洗濯はできますが飲み水はありません」

僕は、急いで手を洗った。

「私は、何日も水を飲んでいないのです。どうか一杯だけでも」

「ダメです、飲み水はありません」

「そうですか…」

男の人は諦めて、帰っていった。

「水が飲みたければ、コンビニで買えばイイのに」

僕は不思議に思った。

グーン、グーン、

グオン、グオン、

今日も僕は、

コインランドリーで洗濯をする。


ブルン、ブルン、ブルン、

シューーン、ガッチャン

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