精子がなかった話
結婚して3年。
子どもはいない。
妊活も時間が経てば経つほど、しんどい。
不妊治療ができる病院へ行き、旦那もいろいろ検査することになった。
検査結果はすぐだった。
先生から「精子が1つも見つからなかった。」と言われた。
旦那は車で待ってると言うので、私は1人でいろいろ話を聞いた。
それを伝言ゲームのように、旦那にそのまま話した。
ショックだった。
ただ、それだけだった。
私は泣いた。
旦那が悪いわけではない。
1週間くらい罪悪感を抱えた旦那は仕事終わりにコンビニに行き、私の好きなおにぎりやスイーツや飲み物を買ってくるようになった。
旦那が子どもほしいと願うから、それが私の願いにもなっていた。
私は旦那を責めているわけではない。
私に何かできないかといろいろ調べたら、精子バンクや里親など家族の形にはいろいろあることを知った。
いろんな選択肢があることを旦那に話した。
少し元気になった旦那。
とりあえず、もう一度検査してみようということになった。
落ち込んでいる旦那に毎日置き手紙で好きと伝えた。
旦那と結婚して良かったと今も思ってると伝えた。
毎日、私にできることを探した。
これから、いろんな選択肢がでてくると思う。
何を選んでも、私は悩むのだろう。
独身の時は婚活に悩み、結婚したら妊活に悩み、きっと子どもができたら子どものことで悩むだろう。
悩んだ時に一緒に考えてくれる旦那がいる。
それが1番大切なことだと改めて思った。