第六十話 ギルド戦にむけて!!
ギルドに帰宅したフラウとリリィ。
扉を開けるとリーリアが二人を迎えた。
「連れてきたよー!!」
フラウが元気よくそう言って後ろにいた三人を前に出す。
リーリアは少し固まっていたが、辿々しく挨拶をした。
フラウからアテナとアレスについて、リリィからガーネットについて簡単に説明されたリーリアはさらに硬直する。
「な、なかなか個性的な人達ですね」
そう言って長く笑うリーリアに、二人は得意気に笑う。
そしてしばらく話していると、掲示板を見ていたリーリアが声を上げる。
「ふ、フラウさん!!」
「どうしたの?」
「実は、掲示板の方にとってもよく知る人から書き込みが」
「だれ?」
フラウがそう言うとリーリアが自分の画面をフラウに見せる。
「あそびにいきたい……これじゃあ誰かわからないよ?」
「ID見てください」
「raira……? あ、ライラちゃんか!!」
「そうです!! あの、幼女です!!」
「早速招待しよーっと」
そう言ってメール欄を開くフラウ。
しかし、リーリアはそれを止めた。
「どうしたの?」
「フラウさんは知ってますか? ライラさんはああ見えてとっても頭がいいらしくって、噂では神童だとか」
「そうは見えなかったけど」
「でも、まだ小学生にも満たない子がゲームしてトップを狙えますか? 動画などで敵になる人の戦い方を調べたり、効率の良いモンスターの狩り方も知ってるんですよ?」
「そう言われてみると……不思議だなあ」
「もし敵情視察とかだと、せっかく集めた新メンバーもバレますよ?」
「ライラちゃんもギルドマスターだったっけ?」
「当然ですよ! あんなに強いんですから、慕う人も多いです!」
リーリアはそう言って断固反対の意志を崩さなかった。
「フラウは危機感が全くもってないからな、リーリアの意見も一理ある」
「ですよね!! 他のメンバーの方はどう思いますか?」
リーリアがそう言うと、周りで成り行きを見守っていた三人は顔を合わせる。
「ワタシはリリィちゃんとリーリアちゃんに賛成よ。不用意に情報を流す必要もないでしょうし」
そう言ってニコリと笑うガーネット。
その隣で双子が目を輝かせていた。
「僕は会ってみたい」
「私も!!」
最年少の純粋な瞳にフラウはうーんと悩む。
「なら、別の場所で一回会ってみようかな。あ、でもそれだとメンバーってわかっちゃうかな?」
「ですね。とりあえずイベントが終了するまで待ちましょう。数日後ですし、嫌でも会うと思いますから」
「そうだね、ごめんね」
フラウが申し訳なさそうに笑うとアテナとアレスは肩を落とした。
「とりあえず、イベントのために作戦立てようぜ!! 前衛と後衛とか、どう連携取るとか、やることはいっぱいあるだろ?」
リリィの声に全員同意した。
そして第一回作戦会議が始まった。
それぞれの手の内を明かし、普段どの様に戦っているのか、職業の特徴などそれぞれ話しはじめた。




