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運命

作者: 私が書きました。

短いです。もんのすごく短いです。

そして、初投稿です。

内容は、短いわりには濃いものになっていると思うので、楽しんで読んでください。

内容について、気になる点などがあっても、「まあ、小説だからね」と軽く受け流してください。

お願いします。

皆さんは、遺伝の仕組みを知っているだろうか。これは、その仕組みのせいで悲惨な結末を迎えることになってしまった者たちの話である。


《始まり》


ここは、とある町の外れにある集落で、優性と呼ばれるAの純系一族と、劣性と呼ばれるaの純系一族が住んでいた。

ここで勘違いしないでほしいのは、呼び方が違うだけであり、どちらが上、とかは無いということだ。

この二つの純系一族は、混じわることこそ無かったが平和に、仲良く暮らしていた。

しかしある時、Aの娘とaの男が恋に落ちた。

娘の性格はいわゆる「ドS」で、男はその逆、「ドM」だった。

世間一般、という観点から考えれば二人の性格は歪んでいて、もはや

「ド」なんてものまでついているものだから、それは「歪みすぎている」と言っても良いほどだ。

だが、二人にはそれが当たり前だった。

そんな二人の相性は最高と言っていいほどに良かった。

だが当然、両家の親は猛反対した。

それでも二人は、無理矢理に結婚した。


《変化》


数年後、二人の間には子供がいた。母親似の可愛い子供だ。

父親は言った。「男の子が出来たら、その子僕に似ている子かな」

嬉しそうに、期待するように。

そのまた数年後、二人の子供は十人にもなっていた。

そしてその全てが、母親似だった。顔も、性格も。

そう、「性格も」なのだ。家族は幸せに暮らしていた。


《運命》


ある日、事は起こり、全てが狂った。

母親が帰宅すると、家の中は血だらけで、子供たちは泣きわめき、

父親は………死んでいた。

母親は全てを察した。

「ド」がつくほどのSな母親と、その性格を全て引き継いでしまった子供たち。「ド」がつくほどのMで、全てを受け入れてしまう父親。

優性と劣性が混じわることを猛反対する、両家の親。

もう一度言う。母親は全てを察した。

これはもう、こうなる「運命」だったと言ってもいいのかもしれない。

その後母親は、父親の後を追うように自殺した。

子供たちは、「自分たちが父親を殺したんだ」という事実を受け止めきれずに鬱になってしまい、やがて餓死した。


《紡ぐもの、紡いでいくもの》


この一家全員が亡くなる、というニュースは全国を駆け巡り、震撼させた。

二つの純系一族が住んでいた集落もその両家が引っ越し、誰もいなくなったことで廃村となった。

しかし両家、共にこの話は子孫に伝え、紡いでいった。



ーーー数千年後、どこかの集落ーーー


とある純系一族の二人が恋に落ちた。

読んでくださり、ありがとうございます。

何で~なんだ! とか、物語や設定について気になった点などがあっても、「まあ、小説だから」と流してくだせぇ。

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