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無題

作者: 雅木 櫂


『無題』

同じ行動をとるにしてもそこには自らの意思が伴わ

なくてはならない、がしかし自らの意思で行動を起こし

たと確信を得るには数多の哲人の仰せなさった疑い得な

い真理を悟ることが必要だろう。



1,SorD


父がどんな人か私は知らない。父は仕事だと言って滅

多に家には帰ってこないから。

母は私を産んですぐに亡くなったと聞いている。その

ことに情動はない。会ったことがないのだから。

私は両親についてこれくらいしか知らない。世間様は

私が同じ話をすると大体いつも「それは大変だったね」

だの「私はあなたの味方だ」だの訳の分からないことを

言って距離を置く。

でもいいんだ。彼女は私を、私の心を満たしてくれる

から。私だけをみてくれる。


2,F


君がいなくなったことを受け入れられないまま月日が

過ぎていく。食事はコンビニ弁当で風呂は会社のシャワ

ーで済ませられるし、私の部屋にはカウチがあるからそ

こで寝ている。何も困っていない。ただあまり家に帰れ

ていないことを除いて。帰るたびに本当に君がいなくな

ったんだと思い知らされて…


「え?あの子は大丈夫だと思うよ。」


3,N


「お隣さんは母子家庭みたいね。2人でいるところは

あんまり目にしないけどお母さんの方は夜中遅くに帰っ

てくるし水商売でもやってるのかしらね。お子さんの方

はというと、学校に行く以外は特に外に出てる様子もな

いわ。そういえば最近2人とも見かけないわね。何かあ

ったの?」


4,s


「私があの子を見つけたのは真夏日の炎天下。結構立

派なアパートのドアの前。不自然な格好だったんだ。あ

んなに暑いのに冬物着てて、それで私ピンときたんで

す。それからは早かった。一緒に住み始めたんだ。何で

かってそれは私がここにいる理由がそれですよ。

お兄さんは太った牛の方が美味しいとおもわないんです

か?」





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