カレスターテメモ:地理編
本編ではほぼ出番のないであろう、細かすぎる設定です。
長い時間の流れがこれだけのカレスターテ雑学を産むに至ったわけです……
作者自身でも「へえ、そうなんだー!」というようなことが書かれていたり……
元がノートですので、図とかも入ってるんですけど、今回は文章だけまとめてみました。
「時間あるし、ちょっと興味ある」という方は、ごゆっくり。
【天文学】
カレスターテは惑星の名前。地軸をもち水平に自転している。
「陽星」と「陰星」という恒星を衛星にもつ。
陽星は外径、陰星は内径を周回し、軌道の長さも恒星の大きさも陽星のほうが大規模。
さらに、陽星は「太陽」の名で呼ばれ、フレアを放ち、熱量と重力はほぼ太陽と同じである。
陽星の光量は、一年を通して安定している(冬など離れている時期は熱が届きにくくなるが、光は届いている)。
一方の陰星は「月」の名で呼ばれるが、恒星でありあくまで自ら光を発している。
よって「月」が満ち欠けすることはないが、休止期間があり、そのあいだは「新月」となる。
衛星の軌道は、陽星が惑星にたいして垂直な楕円、陰星はナナメ楕円。
ふたつの恒星が重なると「日蝕」が起こる。
【平面世界】
最重要事項:カレスターテは平面世界である。
海の端まで行くと大瀑布、重力が反対側へ切り替わっており、まっさかさまに落ちる。
(船で実際に滝を落ちてみても、平たんに移動しているようにしか感じられない。
通常の世界が「人間」が暮らしている世界で、こちらを上ととらえる。
上世界には精霊、竜、獣などなど、多くの種族が暮らしている。
反対側の下世界は「魔界」と呼ばれ、主に魔族や魔物が生きる世界。
逆流防止弁つき。
上世界から流れ落ちた海水は、下世界の水平線まで引き上げられる。
上下世界の中心には巨大な海溝が開いており、海水は下世界の中央まで流れて、上世界に再び吹き上がっている。
「海溝を使えば、自由に行き来できるのでは?」と思うが、重力が中心へむかって働くカレスターテでは、
上下世界の接点あたり=星の中心で磁場が反発しあい、無重力になる現象が働く。
つまり、推力を発揮できないものが侵入しても、中心付近で半無重力につかまってしまい進めなくなる。
そもそも、海溝までの水圧に耐えられる生き物や乗り物がない。
上世界から魔界へ 限りなく不可能。滝くだりをしても距離が長すぎて乗り物は耐えられない。
さらに、滝の中心で半無重力となるため、推力が足りなくなる。
海溝を攻略しようにも、水圧に耐えられない。
また、上世界の生き物のほとんどが、魔界の魔素の濃度に耐えられない。
召喚術や転移陣などで魔界側のものを呼び出すことは可能。
魔界から上世界へ 比較的簡単に移動できる。
呼出しのほか、自らゲートを開けるものもいる。
空路、海溝を通る道も、魔界ならではの桁外れな能力持ちなら可能。
ただし、魔素が薄い場所へ行くため、本来の力が半減以下になる。
能力100なら50、能力50なら25…力の弱いものは、さらに弱体化する。
心の逆流防止弁。
そもそも、上下世界を行き来しよう、と考えるものが少ない。
この考えは過去の戦争による教訓でもある。
【一年は地球時間で七年】
衛星の関係で、カレスターテでは特殊な時間が流れている。
一年は通算で362日。
1月~12月まで、それぞれに別称がついており、一般人は別称を用いる。
(長いので今は割愛します。
季節。
春…12か月 一日目が元旦にあたる。祝日が多い。陰星の光量は減る。
夏…20か月 前半は冷夏(梅雨)、半ばが暑夏、後半が晩夏と呼ばれる。日差しが強い。
秋…22か月 ほどよく雨が降り、日差しが弱まる。陰星の光量が増す。
冬…30か月 最終日が大晦日にあたる。前日から二日間は祭日。風が強い。
時間の流れは地球と一緒。
季節がかわって実際の日照の時間がズレても、時計を読んで行動する。
1:00~ 深夜
5:00 早朝
6:00~ 午前
12:00 正午
13:00~午後
16:00~夕刻
18:00~夜