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プログレス ダンジョン  作者: 水竜ルグス
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26 反撃とその反撃とその迎撃

タイトルを考えるのが面倒臭くなってきた今日この頃。

皆様は如何お過ごしでしょうか。

私は元気です。

勇者を始末し終わった俺たちダンジョン勢はルールを破った国に対して早速報復活動を行うことにした。

とはいっても勇者の始末で満足したので命まで奪うつもりはもうない。もう←重要



俺は一人で王都まで 転移 し、後光を出して王都中の視線を集め、予め変身しておいた姿で宣言する。


その頭には光輪と悪魔の角。

その背中には純白の、猛禽の翼…つまりは天使の翼と、コウモリの羽根…悪魔の翼の、二対四枚の翼。

その二対四本の腕には聖属性を秘めた聖槍と魔属性を秘めた魔槍を持っている。


『我が名はマステマ。この世界の発展を聖と魔をもって支えるものである。

今回我が顕現した理由だが、この国の勇者は、我と協力関係にあるダンジョンにおいて、悪逆非道な、ルールを著しく破る行為を行った!』


ここで録画映像を流す。次第に混乱から立ち直った住民はショックを受け、王等の国の上層部は苦虫を噛み潰したような顔になった。


『我はこの事を見逃すことなど出来ぬ!

よって制裁を下す!安心するが良い、命だけは奪わないのでな』


そう言って俺は新しく創った魔法 人工物消滅光 を放つ。名前は良いのが思い付かなかったので保留にしておいた。

その魔法は、指定した範囲を、あらゆる障害物を透過し人工物のみを元素レベルまで分解する。


今回の範囲は…王城と、町を守る城壁となっていて、それらが一瞬で粉となった。


その後、ルールを守るよう今一度注意をし、ダンジョンに転移し帰った。まあ、王城の人は落ちるだろうが粉に落ちて酷い怪我にはならないだろう。



その後数日間、特にこれと言ったことはなく、ダンジョン勢での親睦を深める時間となった。


俺とメルフィーは冒険者として暇潰し…じゃなくて情報収集を行う。

未だ混乱を極める王都を訪れ、冒険者ギルドに入る。

俺はこの前受けといたクエストをクリアさせ、パーティー登録を申し出る。

因みにメルフィーの存在は公になっておらず、問題なく登録できるだろうと本人から聞いている。


結果から言うとトラブルなくパーティー登録が終わった。しかし、その後が大問題だった。

今回の事件の復興税として全ての冒険者が最低限生活できるだけの報酬で馬車馬のように働かさせられるらしい。

しかも稼ぎ先は俺のダンジョン。報復を兼ねているらしい。

しかし、今回の事件は勇者の悪行に対する天罰という考えが広まっていることと、彼のダンジョンで大勢の冒険者が還らぬ人となっているせいで彼らの士気はかなり低い。



とにかく俺のダンジョンに攻略隊が来ることが分かったのでばれないようにダンジョンに帰還(スキル)。あそこの警備はザルだった。


俺たち(権限を付与したメルフィー&ダモン)でダンジョン内に改良版無色透明虎ばさみをばらまく。因みに何らかの要因で閉じた虎ばさみは20秒おきに自動で一つ開くようになっている。


後は創ったっきりとなっていた七つの大罪を使うことにした。最初に、最も設定を考えていて事実上最強のベルゼビュートに行ってもらう。後は…アスモデウスだ。まあ、たどり着くとは思わないが。



それから五日後、攻略隊がうちのダンジョンに攻めてきた。その数…冒険者一万に国軍九万の計十万もの数だ。何処から集めてきたのか、とても多い。


ダンジョン前の広場に、彼らは夜営地を設営し突入を開始した。作戦会議を盗聴(メルフィーがやってくれた)した限りでは、ダンジョン内を人で埋め尽くすつもりらしい。だが、改良版無色透明虎ばさみが奴等に牙を剥く。

虎ばさみの刃は鋭く大抵の鎧を貫き、更に刃についている返しで抜けにくくしている上に、全身麻痺になる毒もつけてある。

大半はこのトラップで脱落するかと思いきや、ポーションや魔法で回復してすぐ復帰していく。ある程度経つとピタッと罠に掛からなくなった。勇者より優れた罠探知能力があるようだ。


そうして罠エリアを突破した国軍がベルゼビュートが守護する最初のボス部屋へとたどり着き始めた。 因みに冒険者はまだ突入したばっかで、渋滞に巻き込まれている。


ベルゼビュートは喜ぶ。自らを産み出したマスターの役にたてる機会を得て。マスターさえも未だその存在に気づいていない彼の自我は、戦闘を好き好んではいない。しかし、彼は自らのマスターに認めてもらうために、愚かな侵入者に牙を剥く。


「報告します!ボス部屋を発見しました!ボスモンスターの種族は人形スライムの上位種族だと思われます!」

「分かった。取り込まれないように注意しつつ、総員進撃!スライムは進化しても下等種族であると思い知らせるのだ!」


次々と兵士が殺られていく。彼は本来の実力…魔法を使わず、スキル 硬質化 によって創った刃で敵を切り裂き、刺し貫く。


『ルールを破った愚かな人間よ、我らの糧となるが良い!』


彼は所謂バトルジャンキーで、初めての戦闘で興奮し、我を失いかけている。しかしそれにより戦闘への悪影響は無い。


兵士たちも抵抗はする。しかし魔法は吸収されてしまううえに、剣で切っても槍で刺しても直ぐに再生してしまう。


そして、しばらく死体が量産された後、戦闘は終わった。勿論、ベルゼビュートの勝利だ。



ベルゼビュートが無事に勝利したのを見届けた俺たちは感想を言い合った。


「……」

「強くね?」

「強いですね」

「「「………………………」」」


あまりの蹂躙劇に口数が少なくなる。


「ま、まあ、次は田中さんが倒しに逝くんでしたっけ?やり過ぎないでくださいね?」

「ちょ、メルフィー 何か違う! オホン!…善処します」



豆知識

メルフィーとダモンには直接、攻撃に関わらないスキルの全てを獲得している。また、ステータスも最大限強化している。


田中は太郎という名前を犬の名前みたいだという理由で嫌っている。今後彼は気に入った名前を自分でつけるつもりらしい。


スキル 超転移

認知している、任意の場所にノーデメリットで瞬間移動出来る。また、極一部の極めて強力なスキルを除きこのスキルの発動を妨害できない。

因みにダンジョン勢はスキル マップ のお陰で行けない場所はない。


スキル マップ

脳内にこの世界の地図を表示する。異世界から来る者ほぼ全員が所持する。


スキル 硬質化

体の一部の若しくは全部を硬くする。再生系のスキルと併用すれば武器を生み出すといった芸当も可能。

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