第21話 スキルの研究
思いつく限りの準備が終わったので、勇者が来るのを待つ間にスキルの研究に移ろうと思う。
スキル 完全無欠 を獲得してから暇なときに少しずつ統合されているスキルを確認している。何しろ物凄い数のスキルがあり、必用DPが少ないスキルは飛ばして見ていたからそのなかで汎用性のあるスキルを見逃しているかも知れない。
これまでの地道な努力の結果、現在な行まで目を通しているが、これといって目を引くスキルは無い。
は行の終盤、俺は面白そうなスキルを見つけた。
スキル 変身
知っている生物に変身する。精度は所持者がどれだけその生物を知っているかに依存する。また、途中まで変身することで人間の形を保ったままその生物の長所を取り入れることが可能。
俺はこのスキルを目にした瞬間、このスキルは使えると思った。
こいつさえあれば進化したゴキブリが敵のマンガの人達みたいな真似が出来る。
ただ、俺はそこまで動物の知識があるわけではない。どうしようかと悩んでいると…
《ユニークスキル ネット干渉 を獲得しました。》
お?新しいスキルか。でもユニークスキルって初めて聞いたぞ。ササエル、ユニークスキルってなに?
《はい。ユニークスキルは個人の素質、知識、願望、運により獲得に至る可能性があり、それは人それぞれで、スキル 完全無欠 には統合されません。因みに、スキル ご都合主義 及び 主人公補正 もユニークスキルです。》
フム。成る程成る程。でも、ご都合主義 と 主人公補正 って最初からもってたよな?何故今ユニークスキルっていう表現になったんだ?
「フッフッフッ!僕がかっこいいと思ったから変えたのさ!どうだ!気に入っただ…」
「はーい、帰りますよ~ドニスト、後一周あるんですから逃げないでくださいね~それとももう一周追加しますか?」
うわ!ドニスト、生きてたのか!と思ってたら真なる神が連れ戻しにやって来た。って例の奴まだ終わってなかったんかい!話を聞くに隙を見てこっちに来ようとしたがばれて連れ帰しにきたというところかな?
「ご名答です。 さあドニスト。帰りますよ。」
「いやだあああぁぁぁーーー!グフゥ!!」
スキル 完全無欠 のお陰でギリギリ真なる神がドニストを殴ったのを確認できた。攻撃が効かないとはいえ恐ろしや。
《いえ。 完全防御 を獲得しているもの同士の戦闘の場合、互いに展開することで相殺されるため、真なる神と戦闘する場合、マスターは未だレベルで大きく劣るため、いくらスキル 完全無欠 を獲得しているとはいえ、マスターが勝てる可能性は皆無です。》
ゲ!逆らわないほうが賢明か。
そうこうしている間に2柱の神は帰っていった。たがいきなり来るのは本当にやめてほしい。アポイントメントをとってから来るのが社会の常識だろうに。
話がだいぶ逸れてしまったが、気を取り直してユニークスキル ネット干渉 の効果を確認した。効果は地球のネット上で、学問に関する検索を出来るようになるというものだ。これでスキル 変身 に必要な情報を手に入れれる。
弾丸と反転ポーションの完成報告を受けた直後、勇者一行が来たのを確認した。これが ご都合主義 の効果か。主人公補正 よりよっぽど使えるではないか。




