第20話 仲間をゲットする筈が…
無事にギルド職員の回復に成功したがスキル 発動隠蔽 のせいで感謝されないのがちょっと悲しい。
それは置いといて依頼だ。そこそこ危険なエリアでの完全歩合制の薬草採集の依頼を受け、ギルドを後にした。
その後、少し考えたんだが、奴隷の一人くらいスキル ご都合主義 でゲット出来るのではないだろうか。ストーリーはこうだ。
1.奴隷商人の馬車が盗賊か魔物に襲われる。
2.俺が颯爽と現れ、そいつらを鎧袖一触に葬り去る。
3.奴隷商人がお礼としてある程度好きな奴隷をプレゼントしてくれる。
我ながら素晴らしい案だと思う。ササエル、可能なら早速実行してくれ。
《了解。スキル ご都合主義 を強化発動します。》
よし、これで楽してゲームに出来るだろう。ただ、依頼を無視すると怪しまれるだろうから、適当に終わらせておく。DPで薬草位いくらでも出せるからね。
俺がギルドを後にして暫くぶらぶら歩いていると、何故か物凄い数の人が集まっている広場に着いた。そこには警備兵や群衆、身分の高そうな人達。
どうやら演説でもやるらしい。
そうこうしていると国王らしき衣装を身にまとった男が中央奥の壇上に出てきた。
「よくぞ集まった。我が国の民よ!
今日、皆に集まってもらった理由は多分皆も既に知っているだろう、新しいダンジョンのことである。 このダンジョンは、発生してから半年も経たずして既に千をも越える犠牲を出した。我が国としては、これを看過することは出来ん! よって我々はこの悪逆無道のダンジョンを攻略することにした。 紹介しよう。 異世界の勇者ではなく、我が国出身の勇者、ブレイルである!」
王(確定)が言い終えると歓声が沸き上がる。
「只今ご紹介に預かりました、ブレイルです。必ずや仲間と共に、彼のDMを討伐し、その首を皆さんの前に差し出すことを誓います。」
またもや歓声が沸き上がる。
俺は奴隷のことを後回しにしてダンジョンに帰還する。あのままあそこにいても大した情報も手に入らないだろうから。
俺は早速ダンジョンの改装に着手した。まずは窒息エリアの撤去。勇者のパーティーなら大人数にならないだろうから要らない。と思ったら一部撤去できなかった。
原因は中で(忘れていた)お宝スライムとポーションスライムがいたからだ。 だがこいつらを見て驚いた。
「多っ!どんだけ増えてんだよ!」
思わず叫んでしまうほどに。
マップ一面にモンスターを示す青い点が広がっていた。よし、こいつらを使おう。こいつらを産み出したときはDPに限りがあったが、今は無い。早速そのエリアに向かう。
そのエリアに到着すると、辺りはスライムだらけ。するとリーダーっぽいスライムが人の姿になってやってきた。こんなこともできるのか。俺が忘れていた間に…
「「マスター、始めまして。再びお会いでき、光栄です。」」(*`・ω・)ゞ
男女二人(子供)が敬礼し元気にそう言ってきた。二人とも一糸纏わぬ姿(特に女の子)に釘付けになる。
「あー、服を着てくれないか?目のやり場に困る。」
俺はそう言って急遽召喚した服を二人に渡す。二人が着終わったのを見計らって切り出す。
「そうそう、お前たちに進入者の撃退をしてもらいたい。」
二人は真面目に聞いてくれる。
作戦はこうだ。
ポーションスライムに反転上級回復薬を作ってもらい、相手に射出し攻撃する。
お宝スライムにはダイヤモンドで先がドリルのような弾丸を作ってもらう。そして人化してその弾丸を使った銃で戦ってもらう。
反転上級回復薬は回復薬の効果を反転させたものだが、ポーションには変わらないので防御系スキル等での無効化は出来ない。これを防ぐには回復封じの魔法を使わなくてはならない。
ダイヤモンドはこの世界でも最も硬い物質だが、衝撃に対して強いという訳ではないので普通の弾丸を作っても、ファンタジーで有名なミスリルは勿論、鉄の鎧を着ているだけて弾丸は砕け散ってしまう。だがドリルのような形にして、回転数を出来る限り上げるとどんな物も削り貫通する。
こいつを打ち出す銃は俺が作る。
弾速は某教師と同じ、マッハ20、回転数は10億回/秒。多いに越したことは無いだろう。必用DPも天文学的数字になっているが問題ない。
後は弾とポーション待ちだ。
後少しだけいじくって、勇者をスライムのエサにする準備は完成だ。一応、相手がルールを守ることを祈りつつ、スライムエリアの入り口に立ち入り禁止の扉をつける。名目って大事だから。
豆知識
強化発動
効果内容が抽象的な常時発動スキルの効果を高めることが出来る。
例 スキル 俊敏 素早さがレベル×5%上昇…強化発動不可。
スキル 人たらし 人に好かれやすくなる…強化発動可。




