第19話 仲間を増やす プロセス1
ー田中ー
これで安心だろう。ルールは作ったし、暫くはなにもないだろう。
この隙にやるべきこと …それは…
仲間を増やすことである!!
ササエルがいるから退屈こそしないがやはり実体のある人が好ましい。という訳で早速前行ったあの町へ行こう。思い立ったら吉日と言うからね。
前回と入る際の手続きは同様であっという間に終わった。 まずはギルドに顔を出し、依頼を受けることにした。
手っ取り早く奴隷でも買おうかと思ったのだがその奴隷がかなり高額(ササエル情報)で、俺はDPで金に困らないがその入手法を疑われては不味いので、ある程度は稼ぐ必要かあると思ったのだ。
ギルド内は閑散としていた。何故だろう?
《何処かの誰かさんが冒険者を大量に殺したからであると推察します。》
フム。俺と同じような事をした奴がいるのか。
《…解っているとは思いますが、マスターのことです。》
知ってるよ!少しふざけただけだろう…遊び心が無いなあ。それと何だか最近話し方が変わった気がする。それと俺の呼び方。 まあいいけど。俺は心がユーラシア大陸並に広いからな。
《そのような事実は存在しません。至急、訂正と謝罪を要求します。》
死ね。生き返ることを許すから一度死ね。
《ユーラシア大陸並に心が広い人間はこの程度のことで暴言を吐きません。》
これが価値観の違い、そして偏見か。恐ろしや。
…何故だか知らないが考えてて空しくなってきたのでさっさとクエスト受けに行こう。
「こんにちは。クエスト受けに来ました。」
「ああ、田中さん すか。クエスト 受注でしょ か? 今、ダンジョン攻略に失敗し、攻略隊 全滅する影響のせいで人手不足だから凄くとても助かります。」
あれ?この人俺の登録してくれた人だよな?
こんな変な喋り方では無かった筈だ。
《登録してくれた人で間違いありません。
但しカウンターの奥の出勤状況板を見れば解るように、ここ数日、ギルドの職員は1度も帰れずに徹夜を繰り返しているようです。
体の異常はポーション等でどうにかしたようですが、精神の異常はどうしようもなく、言動に現れていると推察します。
もし後数日無茶を繰り返せば致命的な精神疾患を招くでしょう。》
うっ! 罪悪感が…俺のせいでこうなったんだよな…しょうがない。ササエル、頼む。
《了解。
スキル 発動隠蔽 の権能を使用し、 パーフェクトヒール を発動します。》
本来なら発生する筈のエフェクトは発生せず、誰も気づかないうちに終了した。
これでクエスト受注できるかな。
豆知識
発動隠蔽 スキル 完全無欠 に統合されたスキルの1つ。スキル、魔法の発動時に発生するエフェクト、魔力の流れ等をほぼ完全に隠蔽する。
パーフェクトヒール スキル 完全無欠 に統合された魔法の1つ。精神・肉体を問わず完全に回復する。対象は個人・複数、条件を自由に設定できる。




