第一章 始まりの草原編 一節
「ここは?」
最初の一声だった?まるで記憶喪失かのように・・・
「俺はトイレに言ったはずなのに、一体どういうことだ?」
ふと思った
「みんなは大丈夫かな・・・」
俺はそんな事を思いながら重い体をこの地に立たせた。
「!、これは!」
目の前に奇妙な紫色のモンスターが現れていた。
「くっ!戦うしかないのか!・・・でもどうやって?武器も無いし素手で勝てる相手じゃない!」
(クワーーン!)
なにやら辺りが輝かしくなった。
とそこに闇色のオーラを放った一本の剣があった。
「これは⁈でもこれで戦える!」
俺は漫画で見ていた剣の動きを再現しながら目の前のモンスターに振ってみた。すると、
「グブァーー!」
紫色の血らしきものを出しながら倒れて行った。
「よしっ!」
俺は目の前にいる20匹ぐらいのモンスター達を自慢の敏捷力をいかして次々と倒していった。
「うぉーーっ!」
気がつけば周りのモンスターは全員やられていた。
「ふぅ!疲れた・・・」
俺は草原の中一人寝転んだ。
「一体何が起きたんだろう。さっきまではみんなと一緒にいたのに・・・」
俺は少し心配していた。でも、
「夢が叶った!」
その気持ちの方が大きかった。俺の夢は異世界にいくことだった。現実世界を捨ててでも行きたかった。それがこうして叶って今異世界にいる。それだけで気持ちがいっぱいだった。
(ドガーーン!)
「なんだ⁈」
俺はもう一つの自慢である眼の良さを使って確認した。誰かがモンスターにやられている。すぐさまもう一度確認して誰かが分かった。
「翔哉?」
俺は躊躇いもなくその場へ走っていった。