懸命頑張る芳山
今日は眠れない夜になりそうだ。
その通り、芳山の事で眠れない夜を過ごす事になってしまった。
そんな眠れない夜は、芳山の絵を描く事にした。僕は芳山の事が好きなのだろうか?色々と詰ってくる芳山は正直ウザいけれど、悪い気はしなくなってきた。むしろその方が芳山らしいと思っているが、スケッチブックに芳山の絵をたくさん描いた。
このスケッチブックを見られたらまた芳山に何を言われるか分からないので、僕の机の中に入れて置こう。
芳山の絵を描いていたら眠くなってきた。
今日も小説を投稿したので、明日、芳山の感想とネット内の感想も聞けるので楽しみになってきた。それに芳山の感想が聞けないか楽しみになって来た。
朝の光に目をくすぶられて僕は目覚める。朝は弱いんだよな。そう思いながら顔洗い、朝ご飯を食べて、学校に向かう事にした。
さて今日は一時間目から数学の抜き打ちテストがあるんだよな。少し不安だけれども、ノートを見れば簡単に解ける問題だ。
そこで鞄の中身を見てみると、昨日芳山さんを描いたスケッチブックが鞄の中に入っていた
何で、昨日の夜、机の中にしまったはずなのに、それに今日は抜き打ちテストだ。
それよりももしこのスケッチブックを芳山に見られたら僕は本当にやばい人間になってしまう。どこか鞄の中の開かない部分に入れて置いていた方が良いだろう。
「チース、先輩」
あろうことか僕が隠そうとした時に芳山は現れた。
「ああ、芳山さん。おはよう」
「あれ、先輩、何を隠しているんですか?」
嫌らしいにやつきで僕に近づいてくる芳山。
「な、何でもないよ」
芳山の視線を追って行くと、僕が隠そうとしているノートにターゲットを置いたそうだ。
すると芳山のいつもの俊敏な動きで僕が隠しているノートを奪い取った。
「ちょ、芳山」
芳山はノートの中身を見て。
「な、何なんすか?これ、私、マジキモいんですけれど」
予想していた通り、芳山に詰られる事になってしまった。
僕は本当に恥ずかしい思いしてしまった。
「返せよ」
そう言って芳山が僕のスケッチブックを奪おうとすると、芳山は凄い身体能力で芳山を何枚か描いたスケッチブックを返してくれそうもないようだ。
「先輩、どうして私の事描くんですか?もしかして先輩私の事が好き何ですか?」
ニヤニヤと嫌らしい目つきで僕の事を見る芳山さん。
「別にそう言う訳じゃなくて・・・」
「そう言う訳じゃなくて?」
「とにかく好きとか嫌いとかじゃなくて、昨日の芳山さんの複雑そうな姿を見ていると、なぜか寝付けなくて、つい描いてしまったんだよ。詰られるのは嫌だけれども、芳山さんが元気ないと僕も複雑な気持ちに陥り眠れなくなって、つい芳山さんを描いてしまったんだよ」
すると芳山さんはにやりと嫌らしい笑みを浮かべて、
「何を言っているんですか、キモいキモい、本当にキモいんですけれど先輩、夜に私の事を想像して、嫌らしい事を考えているんじゃないでしょうね」
「そんな事はないよ」
「まあ、いいや、これは先輩と私の秘密にして置いてあげますよ。それともっと私に絵を教えて下さいよ。こんな絵が描ける様に指導お願いします」
「芳山さんはそんなに絵がうまくなってどうするつもりなの?」
すると急に嫌らしい笑みから真面目な顔をして。
「別に良いじゃないっすか」
放課後になり、美術室に入ると、芳山は必死になって絵を描いていた。
今日は芳山の友達は来ていないみたいだ。
挨拶を交わそうとしたところ、芳山は絵を描くことに執着している。
その芳山の集中力を乱さない様にそっと、僕は芳山と少し距離を置いて絵を描き始めた。
今日はブルータスを描こうと思った。
芳山が集中していると芳山に負けていられないと思って描き始めた。
僕は小説も好きだけれども、こうして絵を描くことも好きだ。
こうして絵を描いていると、本当に心が洗練されるような感じになる。
なぜだろうこうして芳山と絵を描いていると本当に楽しくなってきた。
芳山の絵を描くことに執着している姿を見て、僕も熱くなれる。
時計を見ると午後五時を示していた。
すると芳山の友達がやってきた。
「チース、ヨッシー絵はうまくなれたか?」
「ちょっと邪魔しないで今良いところ何だから」
「今日もパイセンの指導に当たっているんですか?ヨッシー」
「だから、邪魔しないでよ」
すると女子が芳山が描いている絵を見て。
「おい、ヨッシー本当にお前は絵が下手だな」
そう言われて、芳山は描く意欲をなくしたのか?絵を描くことを辞めにした。
なぜだろう。いくら友達とは言え、それは酷いのじゃないかと思って僕は。
「おい、人の描いた絵に下手なんて言うなよ」
すると芳山の友達は。
「あー悪かったよ。とにかくヨッシー絵を描くこと頑張れよ」
と言って芳山の友達達は去って行った。
すると芳山は。
「先輩、私の事をフォローしてくれてありがとう」
「いや、別に僕は芳山さんが賢明に絵を描く事を冒涜したから怒っているんだよ」
改めて芳山の絵を見てみると、あの芳山の友達の言うとおり、下手かもしれないが、それでも良く描けていると思っている。
とにかく僕も絵を冒涜された事があるが、それはそれでショックな事だと思い出して、芳山が友達とは言え、冒涜したから、僕は怒っていたのかもしれない。
時計を見ると、午後六時を示している。
こんな時間まで絵に没頭してしまうなんて、本当に芳山の絵に対する気持ちは本物かもしれない。
僕と芳山は帰り道が途中まで一緒なので帰る事にした。
「ねえ、先輩、昨日の先輩のメモリーブラッド見せて貰ったんですけれど、吸血鬼の力を得たメグは、以前彼氏と夜中にぶっ飛ばされた暴走族のメモリーブラッドと言う力で相手の気持ちや過去の事が見れて暴走族のリーダーのリーゼントを助けに向かった所、最高でしたよ。メグの優しさには感服しますよ」
そうか、僕の小説をそこまで良いと言ってくれたのはネットの世界では色々と評価を得ていたが、こうして知り合いに見せて褒めてくれたのは初めての事であり、ありがたい事である。
俺は芳山の事を少し誤解していたのかもしれない。そんな事を思っていると芳山は、
「何、得意げになっているんですか?先輩、私に褒められたからって調子に乗らないで下さいよ。先輩の様な童貞野郎にしか描けない物語なんですから」
前言撤回、芳山はこういう奴なんだよな。
そして僕と芳山の帰りの分岐点にさしかかり。
「じゃあ、先輩、今日も先輩のメモリーブラッドを見せて貰いますから、あまりすかした事は書かないで下さいね」
そう言って芳山は家に帰って行った。
夜、今日も僕の自信作のメモリーブラッドを描くことにする。芳山はこのメモリーブラッドを楽しみにしているみたいだし、メモリーブラッドの事を詰られてしまったけれど、ディスってはいないみたいだし、とにかく今日もメモリーブラッドを描いてしまおう。
なぜだろうか、芳山が読んでくれると本当に書きがいがあるって感じがする。
要するにネット内では僕の小説は評判だが、こうして現実の世界にも僕の作品であるメモリーブラッドを読んでくれて書いた冥利に尽きるって感じだった。
よし、書けた。書けたので早速ネットにアップしようと思う。
出来れば評価をお願いします。




