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フィランダー視点:11

挿絵(By みてみん)


俺の【プリチャード・ダンジョン】通いも随分と危なげなくこなせるようになってきたと思う。


【プリチャード・ダンジョン】でひとしきり魔物を間引きしてダンジョンから出ると、自分でも清々しい気分になった。


「ふっふっふ。そろそろAランクダンジョンでの戦闘訓練に移行だな」

と少し自分が強くなった事を誇りたい。


連れ立ってダンジョンに潜ったイーグル兄弟も俺を見て誇らしげな表情をしている。


「そうですね。試しに次はAランクダンジョンに潜ってみましょうか?」

とリチャード・イーグルも賛同してくれた。


王都から一番近いAランクダンジョンは南部の【イングリス・ダンジョン】。

そこもドロップ品が出ない不人気ダンジョンだ。


【プリチャード・ダンジョン】同様に内部で魔物が飽和状態になっていると予想できる…。

お陰で入り口近くの1階層でも魔物が出てくるので深く潜らずとも戦闘訓練ができる筈。


「稼ごう」と思うとドロップ品が出るダンジョンや素材が高値で売れる魔物が出るダンジョンに冒険者が集まる。

【イングリス・ダンジョン】はドロップ品が出ないだけでなく内部に巣食う魔物もタチが悪い。


なかでも不人気魔物の筆頭がゴブリンシャーマンだろう。

死骸から採れる素材は需要がない。

魔石は需要はあるものの、必ずしもゴブリンシャーマンのものである必要はない。


この世界の人間にはスキルはあるものの魔法はない。

(と思われる)


なのにゴブリンシャーマンは魔法としか思えない技を使って攻撃してくる。

ノーマルゴブリンとはもはや別次元の強さなのである。


不意打ちで仕掛けられる「カマイタチ」で首が落とされれば、その時点でお終いだ。

そんな感じで脅威度が高い割りに頑張って倒しても実入りが少ない嫌な敵も居る。



「そう言えば、ここ【プリチャード・ダンジョン】はフェアチャイルド侯爵家の領地にあるんだったな?」

俺が何気なく尋ねると


「ええ。ここは西部の中では王都から近い土地ですが南部からも近い土地です。フェアフィールド公爵領から距離もあるため、フェアフィールド公爵がなかなか西部騎士を派遣してくれないダンジョンのようです」

とヴィクター・イーグルが答えてくれた。


「無責任だな。ダンジョンがスタンピードを起こせば西部筆頭のフェアフィールド公爵家もただでは済まないのに…」

リチャードが顔をしかめる。


「でもフェアフィールド公爵家が責任追及される前にフェアチャイルド侯爵家の方が先に罰せられるだろうから、公爵家もどこか安心してる面もあるんじゃないですか?

『宝箱がドロップしないダンジョンはスタンピードが起こらない』という通説を盾にして、公爵家はダンジョンの収益を上納させておきながら、高ランク冒険者を雇って魔物を間引きしてもらうのにかかる費用を出してもくれない。

そのせいでフェアチャイルドは自腹を切らされて財政が慢性的に厳しいと専らの噂です」

とヴィクターはやけに詳しい。


「フェアチャイルド侯爵家…。確か後継はシャーロック・フェアチャイルドだったな?」


「はい。シャーロック・フェアチャイルド。南部のシミオン・ハートフィールドの取り巻きの一人ですね。因みにシャーロックの双子の妹のシャーロットはシミオンの婚約者です」


「…フェアチャイルドは露骨に南部へと乗り換えようとしてるんだな?」


「西部のフェアフィールド公爵は吝嗇家で有名ですからね。上納金は取れるだけ取るくせに麾下の貴族家への見返りは無きに等しい。

フェアチャイルド侯爵家に限らず寄り子も普通に離れていきますって」


「お前ん家は中央貴族だろうに、やけに西部事情に詳しいんだな?」


「騎士学校時代の友人は南部の者が多かったんです。何のかんの言ってもエクストラスキルに開きがあると実力にも開きが出るんで仲良くなれないでしょう?

【一部能力向上(大)】や【2倍の加護】や戦闘向きレアスキル持ちをせっせと平民の中からも探し出して騎士学校へ送り出す事にかけては、南部が一番一生懸命なんで、『元は西部出身なのに南部へ越領した』という者も多かったんです」

と言うヴィクターに対して


(コイツに「友人」なんて居たんだな…)

と失礼な感想を持ったのは内緒だ…。


「そういう人材発掘ってハートフィールド公爵家が先陣切ってやってるのか?」

疑問を向けると


「いえ、南部の人材発掘は戦闘職ジャンルだとサックウェル伯爵家が力を入れてるみたいです。

友人のヤーノルド・サックウェルは【2倍の加護】持ちですが、アイツ、騎士というより官僚向きの性格だと思うんですよね。

『人材を発掘して人材を上手く使う』というのがサックウェル風なんじゃないでしょうか?

サックウェル家が忠実に仕えてるのは現公爵ではなく、先代公爵らしいし、なんか、あっちもあっちで事情は複雑みたいですが」

と答えてくれた。


「…お前みたいな無表情の堅物に友人が居てくれて俺は嬉しいよ…」

と大概に失礼な発言をリチャードがしたが…

それが許されるのはリチャードがヴィクターの実の兄だからだろう。


ヴィクターのエクストラスキルはレアスキル【誘導】。

敵の攻撃をガチガチにガードした箇所に引き付けてくれるスキル。

所謂、盾役。

そして盾役に相応しい強度が肉体にも防具にも付与されるスキルだ。

アーツを使うと武器の強度も上げられるため、熟練度がMAXまで上がった暁には、この男の斧で砕けないものは存在しないと思われる。


今のところは年の功もありリチャードの方が強いが、そのうち弟の方が強くなるのかも知れない。


アンゼリカ・メイクピースと遭遇した時にもきっちりレジストしてたので、意外に頼りになる男だと思っている…。






【注意】

感想とかレヴューを受け付けない設定にしてます。


他の作者様方がどういう意図で受け付けたり受け付けなかったりなさってるのかlalatanには判りませんが…

lalatanの場合は

「持病が複数あって病弱気味だし、歳も食ってるし『伸び代がない』と自分で感じている」

事もあり、受け付けない事にしています。


(「嫌われる勇気を持って否定的意見を伝えた方が相手のためになる筈」とか思う人も居らっしゃるのかも知れませんが)

感想を受け付けないのは「理由があって」そうしています。


誤字報告を装った感想押し付けとかはブロック対象にさせて頂きますが、lalatanとしては

「こちらの意志を尊重して欲しい」

という思いですので、何卒ご了承ください。


あと、作品作りは「ボケ予防」とか「現実逃避」とか、「自分のために」してまして…

多数の読者様を意識した作品作りはしてきてなくて、今後もできないと思います。


小説はドキュメンタリーやニュースと違ってフィクションですので、書く方も読む方も「こうあるべき」と型に当て嵌めずに楽しんで良いのかな?と思っています。


それと、正直なところ

「なんか…読者数がこれまでになく多い…。本来なら『読んでくださって有り難うございます』とか思わなきゃならないんだろうけど…。コワイな…。何かの罠とかじゃないの?」

とか思ってたりもします。


思わず

「なろうサイト…。半年間くらい放置しようか?」

とか思った後で

「いや、誤字報告が多い以上、半年も放置したら『調子に乗ってる人』みたいで感じが悪いな」

と思い直して、出来るだけ自分でもチェックしてます。


誤字報告くださっている方々、いつも有り難うございます。


ですが別サイトで非公開状態で書いてる途中の新作に本格的に取り掛かりたいと思ってるので誤字報告の対応も今後遅れがちになるかも知れません…。


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