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神と魔法と転生が、世界を結ぶ物語。  作者: 安全シフト
第四章 龍王動乱編
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57話 会議は始まりに過ぎない。

「今回集まったのはこれで全員か?やけに多いな。」

「バテン、集めたのはお前じゃなかったのかよ・・・」

「集めたのはナノ国だからな。状況を説明したら元々準備していたらしい場を今日に持ってきたらしい。」


今回は王宮の大会議室を一部屋借りて今後についての話し合いをすることになった。

集まった人たちの中には知っている人の顔もある。というか、知っている人の方が多いまである。(ギルド代表者の席を中心にギルドの人たちが数人混じってるのが悪い。)

集まった人たちはかなり偉い人とか世界的に影響力がある人たちなのだろう。

ナノ国はナノ、ゼナ、OTS構成員などが集まっている。

え?なんで「ナノ国は」って言ったかって?それはもちろん。周辺の国々のの人々も集まっているからである。

鬼国から百夜、魔国からカレン、獣亜国(じゅうあこく)からジュルア。(そして東龍国から龍王女(龍門 未来)といった感じである。)

俺が知らないのは獣亜国だけだった。

バテンから教えてもらった情報によるとその国には獣人や亜人が多く暮らしているんだとか。確かにジュルアとかいうやつも強そうな獣人っぽい(たぶん獣人なんだろうけど)見た目をしている。


「さて、出席も取り終わり、全員いることも確認できたので本題に入りたいと思います。今回の議題ですが、まずはお手持ちの資料をご覧ください。」


司会進行は付和らしい。言われたとおりに資料(一種の本)を見ると・・・

文字がびっしり書いてあった。読む気はすでにない。読みたくもない。甲とか乙とか書いてあるし、資料として歴史的資料から引用されている文とかもある。全体的に文章が堅苦しい。ページ総数は500ページ近くあった。こんなものをどうして皆読めるのかと思ったが、なんか魔法でデータ化して脳内にインプットしているようである。まったく「ご覧」してない。いや、脳内の情報を閲覧してるともいえるから。「ご覧」してるといえるのか。


「え、ずるい、何それ。」

「ここにいる人たち、ほぼ全員一定以上の力を持ってるからな、このくらい朝飯前だ。」

「その情報を俺にインプットしてもらうことって・・・」

「できるが、お前の脳の処理が追い付かないと思うぞ。」

「処理が追い付かないと、どうなる?」

「気絶する。気絶するにしてもここではやめてくれ。」

「あ、予想通りだ。」


最初は現状の整理から始まった。


「現在、均衡の島は皆さんがご存じのように、非常に不安定な状況です。原因はコスモスが起動していない状態でカオスの力のみが起動したことにあります。ここまでで、ご質問ある方。」

「カオスが起動した原因はわかったいるのか?推測でも構わな・・・」

「おい、貴様、原因が分かった上で聞いておるのじゃろう、本来聞くべきことはなぜ封印が通常よりも早く解けたのかじゃ。」


ジュルアがさっそく質問をした、しかし、発言しきる前に百夜が発言する。

というか、公的な場所だとその口調なのね。

しかし、今回気になったのは口調などというどうでもいいことではなく・・・


「「「通常?」」」


俺含め、複数人がその言葉を口にした。

その中には司会進行をしている付和なども含まれている。


「あー、通常というと少しニュアンスが違うのう・・・『本来予測されていた時期』と言うのが正しいのかのう。もともとカオスの力は暴走直前の状態にあったのじゃが、それを誰かが早めたのじゃ。自然現象としてはほぼありえんしのう。」

「たしかに、カオスの力の暴走が予測されていた時期はあります。しかし、これは1年後のことであり、ナノ国としては1年あれば対策も可能と考え、対策はまだでしたが・・・」

「1年で対策可能?そんなわけないだろう。その1年でカオスの暴走を止めるとかいう計画の立案者は誰だ。第一、対策可能だとして、予測されている事象があるというのに、1年前になって対策を何もしていなかったなどということはありえないと思うが。」


たしかに、1年で対策可能だとしても、普通1年前にもなって対策をまったく打っていないなど、国としてあり得ない。あくまで1年というのは予測された数値である。ならば、その数値が前後する可能性もある。


「立案者は言えません。」

「言えないのか?」

「・・・」

「おい、ゼナ、お前からは何かないのか。」

「言えない。」

「なるほどねぇ・・・白あたりか。」

「ジュルア、そのくらいにしておきなさい。今回の件の犯人はあなたもわかっているのでしょう。」

「なんだよ、カレン、同じ魔王だからって、まぁこのくらいにしといてやるか。」

「はぁ・・・で?そろそろ何か発言したらどうなの?キルト。」


そういえば、今日のキルトはやけに何も話さない。何か隠し事でもしているんじゃないかと疑うには十分だが、魔王カレンのその発言は急すぎる気がしなくもなかった。が、


「キルト・・・?」


反応がない。というよりも・・・【もともと、誰もキルトがいるだなんて最初から直接的には言及していないし、キルトは発言もしていない。】しかし、出席では全員がいることを確認したはずである。

ギルド代表者の席に皆の視線が向く。逆に、今まで視線が一度も向いていなかったのもある意味では不自然ではあるが。

すると、確かにその席には人がいた。しかし、そこにいたのは、出席確認をした付和をだますのには十分なだけの力を持ち合わせていそうな人物でもあった。


「久しぶりの人もはじめましての人もいるけれど、一応挨拶しておきましょうか。」


背筋が凍り付くような感覚に陥った。一瞬で理解したこれは人ではない。広く見れば人なのかもしれないが、常軌を逸するほどの存在であることは一目見るだけで確かだ。例えば、口を動かすだけで相手に致命傷を与えることができるくらいの存在である。


「私の名前は・・・知っている人も多いと思うけど、血分 深時(ちわけ みとき)吸血鬼であり、転生者。あと、よく言われるのが七反逆者ってやつかしらね。」


おそらく日本人の転生者である。吸血鬼だということは、転生する先が純粋な人間であるとは限らないことを指している。それに、七反逆者というのはいったい・・・


「七反逆者、英雄と書いて罪人、咎人と呼ぶ。なぜ君がここにいる?」

「ゼナさん、その質問に答えてあげてももちろんいいのですが、それより先に言うことがあるのでは?」

「あぁ、この間は助かった。侵攻が早まった鬼国の軍勢に対して警告してくれたことに関したは感謝している。」

「うん。それでいい。」


うわぁ、百夜が気まずそうな顔をしてる・・・


「あの時、ソウを襲ったが、その理由は?」

「あれ?質問が増えてない?まぁ、いいけど。あれは契約上の話ね。私は契約にのっとって動いただけに過ぎない。そうよね、ソウ?」

「そうだな、あれは、俺に情報を流す代わりに俺の血を大量に摂取してもよいというものだったはずだ。まさか、いきなりあんなに吸われるとは思ってもいなかったが。それに、あの場を使って皆の前に姿を現したのも想定外だったな。」

「その理由なら、現在の状況を自分の眼で見て判断するためって言ったらわかる?」

「つまり、あの場を使って我が国の戦力を確かめたかったと?」

「まぁ、半分正解ってところね。正確にはあなたの国じゃなくて世界戦力そのものを確認したかったの。」

「なるほど、では、話を戻すとしてなぜ君がここにいる?」

「キルトに頼まれたから。で、十分でしょ。キルトが何かしようとしていることがわかっているなら止めに言った方がいいんじゃないの?私は何も聞かされてないけど、予想くらいできる。世界が危険なんでしょ、なら、できる限り急いだほうがいいと思うわよ。」

「・・・質問が連続してしまっていて悪いが、今の我々たちがこの問題を解決できると思うか?」

「それはどういう意味?あぁ、予定より早いから準備が整ってないっていうことね。その答えは簡単。まず、前提としてキルトはあなたたちの敵ではないそこから考えるにこの状況を解決することが可能であるとキルトは考えているはず。要するに・・・」

「キルトは自ら敵役を買って出たということか。それも、世界の敵という大役を・・・」

「そういうこと、だと思うけどね。あいつ、一応使命持ちだし、人脈も広いから何をしでかすかわからない。けれど、あいつはあくまでも幾度も世界を救った英雄でもある。あいつが世界を全体的に見たときに世界に悪影響をもたらすことはしないと思う。」

「なるほど、今わかった。あいつの目的がな。」

「どうせ最初から分かっていたくせに。」

「キルトの目的はカオスの力を味方につけること。しかし、準備期間をとった後ではカオスを倒してしまう。しかし、今の戦力ならば倒さずに、要するにオーバーキルせずに済むというわけか。」


ん?カオスの力を味方につけるとは?起動と言っているからてっきり機械なのではと思っていたが、資料にカオスについて詳しく書いてあった。曰く、カオスというのはエネルギーのことを指すが、もう一つ指すものがあるらしい。正式名称:『世界均衡維持古代装置・原初式混沌』である。その機械にはAI(なんかとは比較にならないレベルのすごいシステム)のようなものが搭載されており人のような存在として機能できるようである。自然のようなものだと思えば問題ないと思われる。

なので、人のように思考能力や感情も持つため、エネルギーの暴走を止めて対話ができる状態にまでもっていけば会話が成立するため、味方につけることも可能であるというわけである。


「キルトがすでに均衡の島に向かっているんだ。何が起こるかわからない。全員早急に支度をして均衡の島へ向かえ、お前らはどうする?」

「ゼナ、お前がやるっていうならここにいるやつらは全員ついていくぜ。」

「ジュルア、君がそう言ってくれると頼もしいよ。血分、君はどうする?」

「私は今回の件では介入しないわよ。そういう契約だし。あー。でも、一つだけアドバイスしようかな。」

「アドバイス?」

「最初の戦場はここになる。急いで町の人たちを避難させた方がいいよ。」

「なぜここが戦場になると分かる?」

「だって、ねぇ。自然、あんたは気づいてるんでしょう。」

「回答:カオスエネルギーによる空間の侵食を確認。エネルギー密度の異常を確認。推定暴走開始時刻が早まっていることを確認。広域防御魔法展開の即時展開を推奨します。」


おい、広域防御魔法って、それだけなら簡単に展開できるが、たぶん、今要求されているのって・・・


「全員、防御に全振りしろ!」


次の瞬間空が割れた。

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