56話 禁忌と機械の作戦会議
先週分の更新は、なかなか話を書く時間がなかったため、また、ためておいた分もストックが切れてしまっていたため、更新していません。いつかどこかで多めに投稿して先週分を埋めるかもしれません。
昨日は、なんかよくわからないことに巻き込まれたので、落ち着くためにバテンの店に来ている。
「はぁ、転生したらスローライフを送れるとか、そういったものはないのかね。バテン君。」
「俺が知るか。第一、お前が今まで巻き込まれてきたものからしてもう一生スローライフは無理だろうな。」
「あ、そう。」
あー、疲れた。日頃の疲れが一気にもうなんというか『どばー』と降り注いできてる感じ。そう、日ごろの疲れという名の滝の下にいる感じ。修行してるんじゃなくてそこで寝てる感じ。そこで寝てるから鼻に水が入ってきて苦しい感じ。
うん。我ながらよいたとえ・・・
「どこがだ。」
「声に出してはいないのだが・・・」
「周囲の人の心を常に読んでおくっていうのは俺たちの間じゃ常識だぞ。」
それは盗聴と何が変わるのでしょうかね?
「もちろん。ばれたらぶちのめされることもある。」
「ぶちのめしていい?」
「やれるならどうぞ。」
「ぐぬぬ。」
とまぁ、こんな感じで仲良くおしゃべりタイムである。
未来は今日はアリスの家に遊びに行ったので気にしなくていい。楽である。
と、その時店のドアが開いた。
「いらっしゃいま・・・」
そこに現れたのは一人の男性と、少女である。
「バテン?どうかしたか?」
「ねぇ、どう思う、最近うちの店ってことあるごとに営業停止をせざるを得なくなってるんだよね。国から補助金下りないかな?」
「下りないんじゃね?」
「ちぇ・・・ごめん、店に来てる人たち・・・あー常連しかいないね。わかってると思うけど、緊急事態だ。お代はいらないから帰ってくれ。」
「え、いいの、そんな感じで。」
「いいんだよ。うち、常連しかいないし。あ、お前は帰るなよ。」
「今日は面倒ごとに巻き込まれないと思ったのに・・・」
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タジンもいたのでこちらは三人、あちらは二人で円形のテーブルを囲うに座る。
たぶん、おれ、場違いだと思う。
「何の用だ、自然。」
「自然?彼の名前?」
「回答:名前ではなく機体名。名前だと思ってくれて問題ない。」
「言ってることが矛盾している気が・・・」
「私が起動させてあげたの!すごくない!?」
「「で、お前は誰なんだ。」」
「私はヒカリ、均衡の島を管理する使命を持つ者!」
「なるほど、使命持ちか・・・でもなぜ俺の店に?」
「回答:ここに来る前にハンドレッドと接触あり。お前がここにいるって聞いたから来てみたんだ。」
「おまえ、その喋り方、昔から変わんねぇな。どうにかなんねぇの。」
「回答:何度かプログラムの再構築を行いましたが不可能でした。」
「なるほど、会話に支障はないし問題ないか。」
「え?で、なんでバテンに会いに来たの?」
「回答:こういう異常事態であるため、国家間の同盟、人民の統制、および兵力が必要と判断。異常事態を前にして国に相談しないっていうのは問題だが、そこら辺にいる適当な騎士団に均衡の島って言っても何もわからないだろうからな。解決案:国家の人間と話し合いができるレベルの人間=禁忌等と判断。っていうわけだ。」
「禁忌ねぇ・・・」
出たよ。たびたび聞く謎ワード。
「あれ?でも国側の人のソウって、この事態を知っているよね。ということはすでに国は対策を行っているのでは?この間何か自国の防衛とかって言ってませんでしたっけ?」
「ソウ?人物検索:ソウ、候補者が複数人いるため絞り込み:王国対災害軍所属ソウ。なるほど。」
「あ、OTSを正式名称でいうやつとか珍し。」
「転生者か。なるほど。転生者という観点では力になるかもしれないが・・・」
「OTS所属っていうのが少し厄介だな。」
「なんでですか?OTSってすごい組織じゃないんですか?」
「いい質問だ。ヒカリ。」
「わぁ。ほめられたー!」
「前提として、OTSっていうのは国の5大組織のうちの一番下の組織だ。」
「え?組織って騎士団と、OTSと、他に何かあったっけ?」
「非常に言いにくいんだが・・・やばめの組織が2つと特殊な出来事に対応する組織が1つとある種族と交流するための組織が1つだ。一応、全て国家機密になっている。」
「じゃあなんで私たちに教えたのよ!」
「今の情報じゃ、何もわからなかっただろ。だから国家の機密は守られてる。」
「確かに。なるほど。」
「そのことを知っているバテンは何かしら国家とかかわりがあるということか。」
「そこらへんは勝手に考察してもらって構わないけどさ。とにかく、OTSは上の組織に干渉されて思うように動けないものと予想される。」
「干渉ってそんなことする必要あるの?」
「回答:あの島は一種の聖域のような空間であり、古代の技術やその時代に関する書物などが保管されています。現代の国々は古代の歴史に関しては強く秘匿しており、その理由のうちの一つとして、審判の日の回避が存在します。説明:審判の日とは・・・・・・」
「あ、審判の日の説明はするなよ。こいつらにはまだ早い。」
「確かに、それもそうですか。しかし、最低限は説明しておきましょう。審判の日とは回避しなければならない日。要するに最悪の日のことを指します。」
「なるほど。まったくわからん。」
「現状、何もわからなくて問題ないさ。国家機密だから。」
「要求:今までの話正直どうでもいいのでこの件をどう解決するかを相談したい。」
「おまえ、要求なんて言う項目あったのかよ・・・とにかく、面倒くさいことになる前に適当に協力者を探して、この件はとっとと解決したほうがいい。」
「じゃあ、まずは国への交渉ってこと!どうやって交渉する?偉い人たちに会えるの!?」
「何がそこまで面白いのか。」
「まぁまぁ、バテン、一般人からしたらあまり触れることができないところだからね。ヒカリが興味を持つのも仕方がないというか・・・」
「ちなみに、猶予はあとどのくらいだ?」
「回答:残り時間は推定で36時間ほどと想定。」
「時間がねぇな。急ぐぞ。」
「急ぐって、国との交渉を?」
「それ以外何があるっていうんだよ。」
「どうやってやるの?国のお偉いさんと会えるの!?」
「ヒカリがものすごく興奮しているんだが・・・」
「まぁ、問題ないだろ。」
その後、バテンが(念話で)話し合った結果その日のうちに国の人との話し合いの場を設けることに成功した。




