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神と魔法と転生が、世界を結ぶ物語。  作者: 安全シフト
第四章 龍王動乱編
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45話 お宝がお宝だとは限らない

「これが・・・古代遺跡!」


古代遺跡の中は真っ暗であったため魔法でに明かりを灯している。

周りにはだったものが広がっているようだった。

山の中に町がある時点でおかしいのだが古代遺跡なので気にしないこととする。

町は一軒家が大量にあるような構成であり、ほぼすべての家が石(なんの石かは知らない)でできていた。

中心には城のような建物があり、たぶんその建物だけで1割くらいの島の面積占めている。


「すごいわね。ここまで広いとすごいお宝もありそうね。」

「今回はあまり深くまで探索しないからな。何があるかわからないから、少しでも危険を感じたら引き返すぞ。こういうのは本来は専門家に任せた方がいいことだからな。」

「さっきみたいなゴーレムがいる可能性もあるもんな。」

「さっきのゴーレムなら何体でも倒してやる!」


見たところ、ゴーレムはいったいもいなそうだけどね。それどころか、人が生活していた様子もない。

まるで、人が生活していた、その事実を隠蔽するかのように何もないのである。


「うわぁ!見てみて!これなんだろう?」


さっそく未来が何か見つけたようである。


「なんだ?これ?」

「見たことない形をしているわね?何かのアクセサリーかしら?」

「・・・なんで、これが?」


未来が見つけたのは緑色の基盤である。元いた世界でプリント基板と呼ばれていたあの機械の中には大体入っているあれである。

周りをよく見てみると、デスクトップパソコンの本体のカバーのようなものが転がっている。たぶんだが未来がカバーを外して中身をひっくり返したらプリント基板が出てきたのだろう。


「これは、俺が元いた世界で使われていた道具だな・・・あれ?これって・・・」


よく観察してみると、その基盤には魔法がかかっていた。属性などの種類は不明だが、何かしらの魔法がかかっていることは確かである。


「これは、持ち帰ってみるか、同じものなら何個でもありそうだし、問題ないとおもうし。」

「こんな未知なものがあるなんて面白いわね。今度この遺跡の探検隊に参加しようかしら。」

「俺にとっては半分くらい未知じゃないんだけどね。」


その後も町の方をひとしきり探索した。俺以外にとっては未知のものが多かったみたいだが、ほとんどは俺が元いた世界で見たことのある者の延長線上にあるものだった。


「これだけあればいいでしょう!」

「うん、十分な収穫だな。」

「いっぱい集めたー!」


パソコン本体が大量に山積みにされている。これは確かにこの世界の基準だとお宝である。


「さて、遺跡も見終わったことだし、帰るか。」

「あれ?まだ第三階層とかあの城とかには入ってないけどいいの?」

「何か危険な目にあってもいやだからな。帰るぞ。」

「未来疲れた~!帰る~!」

「じゃあ、帰るか。」


そうして俺たちはキルトから渡されていた。(実はいくつか探索に必要なアイテムを渡されていた。使わなかったけれども。)帰還用の魔法陣形を展開する魔法石を使用する。(ちなみに魔法石はそれを割ると効果が発動する。)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それで、今回これを持ってきたと。」


困った顔のキルト。たぶん今回の依頼ででパソコンの本体を大量に持ってきたことに対して困っているのだと思う。


「どのくらいで買い取ってくれる!?」

「あー、ちょっと待ってな・・・おい、快成なんでこの量の別に宝でも何でもないものを持ってくるのを止めなかった。」

「いやぁ、ギルドから支給されたバックならばどれだけでも入るから別にいいかなぁって思って・・・」

「これを押し付けられるこっちの気持ちにもなってみろよ。」


ギルドは依頼や探索において見つかったものを買い取ってくれるのだが、量が多すぎた。しかも、俺たちにとっては別に宝でも何でもないが、この世界にとってはお宝なのである。よってそれなりの金額で買い取らなければいけなくなっているので、キルトは困っているのである。


「えぇっと・・・しょうがない、金貨120枚、それでいいか?」

「おぉキルトさん太っ腹ぁ!」

「ギルドとしても、これだけ研究できるものがあると、助かるからね。」

「嘘つけ、いまのこの世界の技術じゃ、こんなもの、ろくに研究もできないだろ。」

「そうなんだけどさ、それでも欲しがる人はいるからね。今度外で売ってみるか・・・」


キルトはこれを処分するのに相当時間がかかることを予想して苦しそうな表情をしている。


「そういえば、あの遺跡大きなお城があったけど、あそこって何があるのかな!」


未来が遺跡の中にあった城のことについて話題にしたが、実は自分も気になっていたのである。


「キルト、お前何か知ってたりしない?」

「あぁ知ってるよ。けれど、しばらくはあそこは立ち入り禁止にするから、気にしなくていいよ。」

「立ち入り禁止?なんで?」

「詳細は言えないんだけどね。ちょっと国と一緒に確認しないといけないことがあってね。まぁその確認しなければいけないことがこのお前らが持ってきたお宝なんだけどさ。」

「あぁ、確かに文明とか技術とかおかしいもんね。」

「要するに、俺たちはこの世界の歴史を調べることに大いに貢献したということだな。」

「うん、俺の仕事を増やすことに大いに貢献してくれたね。ありがとう!」

「仕事って増えたらありがとうっていうものなの?」

「未来ちゃん。そこらへんは気にしちゃだめよ。」

「はぁ・・・まあいいよ、一部を売り飛ばせばそれなりに資金にはなるからね。」


金貨120枚で買い取ってくれているのでそれからさらに利益が出るとなるとどのくらいの値段で売れるのか想像もつかない。

また、この金貨は4人で分け合うこととなるので一人当たり金貨30枚である。前にいくつかの依頼を受けていたりするため、自分は相当な数の金貨を持っている。要するにかなり金持ちな状態になっている。


「それで、いっぱい稼いだことだし、この後お前らはどうするんだ?」

「確かに、しばらくは働く必要も無いものね。」

「しばらくは依頼を受けなくてもいいかもな。」

「なら、やりたかったことをしてみるかな。」

「やりたかったこと?」

「まあ、この世界の探検だよね。城下町とか、訪れたことはあるけど、しっかり見れてないからね。」

「私も城下町行ってみたい!」

「へぇ、それなら楽しんできなよ。二人はどうするの?」

「うーん、どうしよう?まぁ、のんびりとだらだらと過ごすだけかな?」

「俺も同じだな。」

「あ、そう、それなら依頼を受けてくれよ。」

「キルトはどうするの?」

「お前らが持ってきた宝を売り飛ばしたり研究したりしないといけないからな。あ、そういえば来月は魔国にもいかなきゃいけないんだった。しばらくは休めないな。」



キルトが俺を一瞥する。

そういえば前に魔国に行くとかなんとか言ってたよな。たぶん俺を連れていきたいのだろう。まぁ、いやではないけれども。


「さて、俺は別の仕事があるから、行かせてもらうね。じゃあ、各自自由解散ってことで。」


こうして、俺たちは古代遺跡の依頼を終わらした。また今度この遺跡に訪れることとなるのだが、それのことについてはまた今度話すとしよう。

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