閑話-6 終末への旅路
「明日を見ることができる者は、
生きることが許された存在のみで
許されない存在は、
この世から去ってゆく。
昨日を見ることが許される者は、
終わることが確約された存在のみで。
確約されぬ存在は、
この世をさまよい続ける。
今日を見ることが許されるのは、
今を生きる者のみで、
今日を生きぬ存在は、
明日を生きれぬ
そのルールが破かれるのは、いつだろうか
きっと、君は空を見続ける。
ルールが破かれても。
ルールが変わっても空は変わらない。
大地は変わるかもしれないが、空は変わらない。
少なくとも、自分たちが見える範囲では。
This is my journey.
終われない世界に、終わりを。
この世界に救いがないのならば、作って見せる。
夢がなければ作って見せる。
この、仲間たちが誰も救われない世界など、壊して。
終わりの見えない旅路を歩むことのどれほどつらかったことか。
だけど、もう終わりは見える
あと少しなんだ
最後の日々を
どれだけ美しく過ごせるか。
最後の日々を
どれだけ笑って過ごせるか。
そんなもの決まっている。
お前らに、そんな余裕は与えない。
生まれた世界がどれだけ暗闇の中であったとしても。
仲間がいるから。
親友がいるから。
分かり合える人がいるから。
今がある。
さぁ、これが君たちのとの最後の戦いだ。
運命を導くこの糸が、君たちに終わりを与えんことを。
そして、我々に幸せとはいかずとも、平穏を与えてくれることを、祈らせてもらうよ。
『隠された真実なんか、真実じゃない。』
君はそういったが・・・それが真実になる時が、すぐに来る。
『意味を持たないものに意味を持たせる。それがお前のしてきたことじゃないのか。もっと自分を誇れ。』
だったか。残念ながら、意味を最初から持っていた君には何もわかるまい。
もう、戦いは始まっているのだから。
夢は叶うものでないのだから。
意味なんて、必要ない。
戦うだけだ。
あの恐怖に打ち勝つため?
あの時の約束を果たすため?
違う。
これは自己満足だ。
お前は関係ない。
全ては自分のため、
それでいいだろう。
世界はそうやってできているのだから。
神だって、所詮は人が作りし存在にすぎない。
犠牲者など、どれだけ増えても構わない。
俺たちは、守りたいもののために何もかもを犠牲にしてきた。
そして、犠牲にされてきた。
ならば、今更、犠牲など気にしても問題はない。
なのに、なぜだろうな。
君を殺すことにこんなにも抵抗があるのは。」
「あ、何?今私に語り掛けてたの?」
「半分は、そうだが、半分は独り言だ。」
「よくわからないね。ほんと、君ってやつは。」
「・・・」
「まぁ、やってみなよ。私を、殺してみろ。」
「あぁ、安心しろ、すぐに殺す。ただ、その前に・・・」
「その前に?」
「お前が生まれたことを、後悔させてやる。」
「面白い・・・やってみろ。できるもなら、ね。」
「君が生まれなければ、世界はまだ、平和だったろうにね。」
「それはどうかな?私がいなくとも、世界は矯正力によって・・・がはっ!・・・」
「黙れ、お前がいう世界は俺たちの思っている世界と違う。」
「そうだね。あなたは、まだ世界をすべて理解できていないから。」
「・・・そうやって、調子に乗っていられるのも今のうちだ。神にでも頼んでそこから救出してもらえ。では、また。」
「・・・私も、神とは呼ばれるんだけどね・・・それにしても、空か、嘘をつけ、ルールが破かれたら、私は死んでんだから、空、見れないでしょうが。」




