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神と魔法と転生が、世界を結ぶ物語。  作者: 安全シフト
第二章 独裁統治編
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18話 禁忌の遺跡

さて、平和な一日の始まりである。

厳密にいえば平和などとは程遠いのかもしれないが、転生してから、ろくな一日を過ごしていない。そろそろ、まともに観光ぐらいさせてもらいたいものである。

そういえば、付和が一週間とか言っていたが、この世界も元の世界と時間の感覚は同じらしい。天文学的にもいろいろ同じところがあるのかもしれない。

・・・天文学のことはよくわからないけれども。

そんなこんなで、まずは自分の家がある村の散策である。一応、迷子にならないように地図は入手しておきたい。というわけで、アリスの屋敷に向かう予定である。


そう、向かう予定だったのである。


「なんで家を出た瞬間に目の前にいるんですか。アリス様。」

「だって、君転生者なんでしょ。いろいろお話聞きたくてさ。」

「キルトから聞き出しましたね!?出身地を秘密にした意味がないじゃないですか!」

「まぁまぁ、私がいろいろと案内してあげるから。ね。」


というわけで、村を案内してもらう。のだが、何もない。さっきから、ここは誰さんの家、ここは、誰さんの畑、といったようなワードしか出てこない。


「えーと、大変聞きにくいんですが、本当にこれしかないんですか。なんというかつまんない感じがしませんか。」

「あ、やっぱり?つまんなかった?じゃあ、仕方ない、あそこを教えるしかないか。・・・私しか知らない場所だけど、ま、いいか。」

「どんな場所なんです?」

「景色がいい!」


つまんなかった。いや、確かにこの世界の景色がいいなんて、相当美しいのかもしれないが、そういうのを期待してるんじゃない。まぁ、今までよりはましそうなので行ってみる。


「まだ歩くんですか!?これ、もう1時間は歩いてますよね!?」

「疲れたの?転移は一度行ったことのある所なら転移できるから、あなたもいろいろなところに転移できるようにするためにわざといろいろと歩かせてるんだけど。あ、見えた、あそこだよ。」


そこは崖の上であった。え、何?もっと他に何かないのかって?そう、何もないのである。あるとしたら、一面に広がる草草草・・・

だが、確かにここは来る価値のある場所であると思う。なぜなら、ここからは村が見通せるどころか、ギルド支部がある隣町の荒廃の聖地まで見通せるのである。


「景色が、きれいですね。」

「えぇ、感想それだけぇ?もっと私のことをほめてくれてもいいのに。」

「なぜあなたをほめなければいけないんですか。ほめるならこの大自然をほめるべきでは?」

「確かに、言われてみればそうね・・・」

「そういえば、あなたの仲間?達は今日は何をしてるんですか?」

「村の畑仕事よ。私はさぼり。」

「今すぐ村に戻りましょう。」

「却下です。」


この人、たぶんだが今はさぼることしか考えていなそうである。

そういえば、崖の方を向けば村があるが、逆の方はどうだろう、見てみると、やっぱり森が広がっているのだが、よく見ると奥の方に人工的な建造物が見える。


「あの、アリスさん逆側にあるあれは何ですか?」

「あー、あれね、古代遺跡よ。」

「何の古代遺跡なんですか?」

「学校ね。」

「学校?」

「あなたに分かりやすいように言えばセブン達の時代の建造物ね。」

「あ、あなたもセブンを知ってたんですか。なるほど。」

「なるほど。じゃないわよ。セブンは・・・ある意味有名人だからね。昔話的にだけれども。」

「昔話的・・・?」

「セブンの年齢が異常なことは知ってる?知ってたら話は楽なんだけど。」

「なるほど、理解しました。」

「ちなみに彼については古文書『十三禁忌』の7章に記載されているわよ。」

「どんな内容の本なんです?それ。」

「全体を通して世界の終焉と再生の物語それを十三章にまとめてある。」

「全然わからないんで今度読んでみます。」

「確か、私の屋敷に何冊かあるから、あげようか?どうせあなたの家の本棚すっからかんだろうし。どうせならほかの本もあげる。私は在庫処分できてあなたは家のすっからかん感がなくなる。これはいいわね。」

「なんかありがたいけど、アリス様の在庫処分したい気持ちが大きい気がするんですが?」

「気のせいよ。」

「気のせいか、なるほど。」


たぶん絶対気のせいじゃない。だってこないだ屋敷の前通ったときに使ってなさそうな家具が庭にたくさん置いてあったの思い出したもん。こないだは気にしなかったけど。


「あ、あとおすすめなのは『魔王生誕章』とか『神人創世』とかね。ページ数多いけどおすすめよ。」

「なるほど、今度読んでみます。」

「参考までに『十三禁忌』は十三セットで合計約6000ページはあるわね。速読術覚えとくといいわよ。あと、本はそれなりのサイズして文字は小さいからね。」

「やっぱり読むのやめようかな。セブンからもらった魔導書読んでた方が有意義そうだわ。」

「それも一理あるわね・・・って・・・はぁ!あんた今なんて言ったの!?」

「やっぱり読むのやめようかな。ですか?」

「違うわよ、その後!」

「セブンからもらった魔導書読んでた方が有意義。ですか?」

「そうよあなた、セブンに会ったのはキルトから聞いてたけど、魔導書って何!?」

「魔導書は魔導書ですよ。」

「今それってどこにある!?」


少しアリス様は興奮しすぎている気がする。そんなにやばいものなのだろうか。


「その前に、それってそんなにやばいものなんですか?キルトは確か・・・」


と、ここで思い出すセブンが「国家機密になりえるぐらいの古代遺物」と言っていたことを。


「あのセブンよ。どうせやばいものを渡してるに違いないわ。しかもよりによって()だなんて!」

「あ、たぶんやばいやつであってます。」

「どれぐらいやばいかわかる!?」

「確かセブンは国家機密になりえるぐらいの古代遺物って言ってました。これ、言っちゃっていいのかわからないけど。」


次の瞬間アリスの顔が青ざめる。


「それ、どこかで誰かに見せたりした?」

「前回の依頼で一瞬・・・」

「前回の依頼って何だった?」

「OTSとの交戦です。」

「・・・」


あ、終わった。よく考えたら国家機密レベルの物を実質国家の前で使ったようなもんである。


「あなた・・・馬鹿なの?大体どの本か分かったけど、あれ、禁書中の禁書だけど。確かに体質的にあなたとは相性よさそうだけど、あれは封印されるべくして封印された書物なんだけど。」


終わった。俺、封印された書物使ってた。


「ところで一応確認なんだけど、何属性使った?」

「禁忌属性・・・」

「死ねよお前。なんでてめぇが使えんだよ。」


めっちゃくちゃひどいこと言われた。てか、口が悪くなりすぎだろいきなり。


「禁忌属性、皆から危険視されますけど、いったいどういう能力何ですか。あれ、セブンには使うなと言われましたけど。」

「じゃあなんで使ったのよ。」

「使わないと倒せなそうだったので。」

「たぶんOTS相手じゃなかったら死んでたわよ。相手。」

「そんなにやばいんですか。」

「あなた、副作用受けたことある?」

「あります。」

「じゃあなおさらなぜ使ったの?」

「今回はいけるかなーって思って。」

「確かにいけてたみたいだけど。あれはダメ。」


そのあとの話をまとめると、禁忌属性はある条件を満たさなければ通常使えないらしい。その条件は不明らしいが。また、一般人には知られていないため未知の属性となってしまうらしい。アリスは今すぐ俺この世界からを排除したいレベルで危険な能力らしい。


「この領地は禁忌関連の遺跡が多いから、私は知識として知ってるけど普通なら禁忌の存在自体知らないから、混乱させないために使わないで。というか存在が禁忌なんだから禁忌って言われてるんだから使っちゃダメに決まってるでしょ。」

「禁忌関連の遺跡って一体どういう遺跡なんですか。あ、学校ってこと以外で。」

「禁忌という、概念は文字としてはあの古代遺跡ができるより前から存在していたわ。ただ、属性としての禁忌・・・そうね、物質、存在としての禁忌はあの学校で作られた。いや、生まれたのよ。だからこそ、それに関連する実験場の遺跡などもよく見つかるわね。」

「禁忌が誕生した理由は知ってますか?」

「それは・・・世界的に隠蔽されているからね。私が勝手に話していいような内容じゃないのよ。ごめんね。」

「そうですか。それだけ危険といったわけですね。」

「あ、でも、一つだけ言えるのは禁忌は人、集団を指すわ。セブンとハンドレッドもそのうちの2人ね。特にセブンは『十三禁忌』と呼ばれる忌み嫌われた存在よ。」

「あれ?でも確か『十三禁忌』って本の名前でしたよね。」

「そこらへんは説明してもいいか・・・禁忌は全部で135人いたといわれていてね・・・何億年も前の話だから今何人が生きているかはわからないけど。その中でもトップクラスのやばさなのが最初の十三人ってわけ。あ、禁忌の番号は誕生した順番と等しいから、まぁ、本名隠して数字名乗ってる奴なんてほぼいないけど、セブンは7番目に作られた禁忌、ハンドレッドは100番目に作られた禁忌ってことね。それで、特に最初の十三人は歴史的にも重大なことをいくつかしでかしてるから本になってるってわけ。遥か昔のことだけどね。」

「全員同時に作られたわけじゃない、と。あと、作られた、って言い方だと人造人間みたいに感じるんですけど・・・」

「正確には最初の十三人は同時に作られたといわれているわ。あと、禁忌の人はもとは普通の人間なんだけど、何かしらの理由で禁忌のエネルギーを体内に取り込んでいるの。で、取り込んだ原因のほとんどが人工的に何者かに無理やり取り込まされた。というものだから、また、兵器としての運用が最初の目的だったから、『作られた』といわれることが多いわね。もはやあれは人という領域を逸脱してるし。」

「その何者かって、今も不明なんですか?」

「表向きはね。でも、これは機密事項だから。誰かまでは言えないわね。」


なるほど、禁忌はセブン達のことを指して・・・いや、他の人はハンドレッドしかわからないけどさ。兵器目的としての運用、そして、人という領域の逸脱。それならあのハンドレッドの首がはねても再生したことにもなっとくが・・・いかないわ。あれはやっぱり理不尽だわ、自分で切っといてだけど。


「さて、禁忌については納得はしてないでしょうけど、ここら辺にしときましょう。そろそろ帰らないといけないしね。」

「え、まだ昼過ぎじゃないですか。」

「私の仕事を舐めないで、これでもかなり仕事があるのよ。しかも午前中さぼったからそのしわ寄せが・・・」

「じゃあなんでさぼったんですか。」

「・・・」

「おい、アリス様、ちゃんと仕事してくださいね。」

「うぅ、すみません。じゃあ、私は帰るから、後はあなたは一人で帰れる?」

「ん?なんで俺一人になるんです?アリス様も同じ道で帰るんじゃないんですか?」

「あぁ、私は転移して帰るから。あなたは体力向上のために普通に帰ってね。」

「え、ひどい。」

「じゃ、そういうわけで。」


そういってアリスは彼女は転移門を作る。


「あ、言い忘れてたけど、最後に忠告ね。次にセブンが現れる時は少なくとも君の身やその周りに危険が迫った時だと思うわよ。その時に一つ注意してもらいたいことがある。」


一気に空気が重くなったような気がした。なぜだろうか、緊張感が高まっている気がする。


「セブンの真名は聞くな。というよりも前提として十三禁忌は全員偽名を名乗っている。そして、十三禁忌の名はその概念自体が禁忌である。その理由は述べれないけれども、もし聞いたら最後、世界の補正力によって君は世界から抹消される。あ、ハンドレッドは大丈夫だと思うけどね。」


「その世界の補正力って何なんですか?」

「それこそ、自分で答えを見つけるべきだよ。」


「というわけで、私は転移するから、後はがんばれ!」

「あ!逃げやがった!」


そうして、俺はまた一つ、この世界についての知識を手に入れたのだった。

『情徒』


個体名:情徒


攻撃:1574

防御:1521

速度:1789


HP:648

MP:794

SP:712


その他

『痛覚軽減5』『基本三属性耐性3』『基本三属性強化4』『物理属性耐性8』『空間属性耐性8』『通常属性耐性6』『通常属性強化4』等


能力

『全ての真実』


公開されている世界中全ての情報にアクセスすることが可能。

また、情報を閲覧する許可さえ得られば公開されていない情報にアクセスすることも可能。

公開されていない情報にはアクセスができない。厳密にいえば、その情報の存在を認知できない。

一部、彼の経験という情報によって相手の弱点を見分けるといったように使用することも可能となっている。


Aランク冒険者であり、非常に強力な能力を持つ。

基本ステータスは低めではあるが、ステータスに反映されない技術面や能力面でほかのAランク冒険者と同じレベルにまで達している。

かつて、大災害時にギルドから一度だけ城下町にスイアとともに派遣されており、一部では名が知れ渡っている。

本人たちは自覚がないが、Sランクまであと少しである。

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